POとLE-POの設定
物理光学法(PO)または大要素物理光学法(LE-PO)を使用してフェイスを解析する際は、いくつかのオプション設定を使用できます。

- Couple PO and MoM / MLFMM solutions (iterative technique)
- このオプションでは、ハイブリッド反復技法を使用して、MoMまたはMLFMM領域とPO領域の間のカップリングを特定します。
- Couple PO and MoM solutions (full coupling)
- このオプションでは、MoM領域とPO領域の間の完全なカップリングを考慮します。結果として、PO領域の電流がMoM領域の電流分布に影響を与えることになります。
- Decouple PO and MoM solutions
- このオプションでは、MoMの電流を計算する際に、PO領域を無視します。たとえば、ホーン給電式放物面反射器の入力インピーダンスでは、ホーンはMoMを使用して解析され、反射器はPOを使用して解析されますが、この入力インピーダンスは自由空間のMoMホーンの入力インピーダンスと同じです。Tip: MoM領域とPO領域が電気的に遠く離れており、遠方界の数値を求める場合には、解析をデカップリングすることで、結果の精度を低下させることなくメモリ量と実行時間を削減できます。
- Maximum number of iterations
- このオプションでは、反復技法の反復回数を制限します。
- Stopping criterion for residuum
- このオプションでは、反復技法の使用時の正規化された残差の終了条件を指定します。正規化された残差がこの値より小さい場合は、収束して終了します。
- Store / reuse shadowing information
- POの定式化を使用する計算では、各給電源から照射される表面の決定に長い時間が費やされます。このオプションでは、陰影情報を保存することで、それ以降の実行を高速化します。再利用が可能なのは、モデルの物理形状が変更されない場合のみです。Note: 陰影情報を保存すると、ディスクに大容量の.shaファイルが配置されることになります。
- Use symmetry in ray-tracing (when possible)
- このオプションでは、陰影決定の際、全光線追跡で対称性が使用できるようになり、実行時間が削減されます。形状的対称性では、このオプションを選択して対称性を使用します。電気的および磁気的対称性では、この速度向上が常に使用されます。たとえば、プレートの半分を定義して、もう半分は形状の対称性を使用して作成することができます。ただし、プレートの前方に非対称のオブジェクトが配置されることもあります。その場合は、光線追跡で対称性を使用しないでください。