薄肉誘電体シート

薄肉誘電体シートをフェイスの片側に適用し、フラットな積層誘電体構造をモデル化できます。一般的には、レードームに覆われたアンテナや自動車のウィンドウなどに適用されます。

Note: 薄肉誘電体シートは、自由空間領域に隣接するフェイスのみに設定できます。
Important: RL-GOまたはUTDを使用する場合、薄肉誘電体シートの層の順序が重要です。


Figure 1. RL-GOおよびUTDと組み合わせて使用する場合、薄肉誘電体シートの層の順序が重要です。

たとえば、1つのモデルが2つの層でシミュレートされます。1つの層は適切な吸収体で、2つ目の層は適切な導電層です。光線が吸収体側に入射した場合、反射はゼロです。光線が導電層側に入射した場合、反射係数は-1です。どちらのケースも透過率はゼロです。

どちら側が前または後になるのかという定義は、三角形の法線ベクトルnによって決定されます。1つの光線が法線ベクトルの方向に入射すると(光線1)、結果的に最初の層(インデックス番号n - インデックス番号が最も大きい層)にぶつかります。法線ベクトルの反対方向の入射光線(光線2)は、最初にインデックス番号が最も小さい層にぶつかります。