最適化方法と停止基準

最適化の期間と精度は、選択した最適化方法と停止基準に依存します。

RequestタブのOptimisationグループで、 Add Searchアイコンをクリックします。

追加した最適化検索はモデルツリーに表示されます。最適化検索の方法と設定を変更するには、Optimisationツリーで、関連する検索をダブルクリックするか、その検索のright-click context menuを開きます。デフォルトでは、この検索のラベルはSearch1です。

次のタイプの最適化方法がサポートされています(Table 1を参照)。
自動:
オプティマイザによって検索方法が自動的に選択されます。
シンプレックス(ネルダーミード法):
勾配に基づく方法(‘山登り’法)。
粒子群最適化(PSO):
群に基づくグローバル検索方法。
遺伝的アルゴリズム(GA):
進化的なグローバル検索方法。
グリッド検索:
事前定義のパラメータセットによるグリッドを検索します。
適応型応答曲面法(ARSM):
この方法では、それまでよりも多くのサンプル点を追加すると更新される応答曲面が内部的に構築されます。
グローバル応答曲面法(GRSM):
この方法では、それまでよりも多くのサンプル点を追加すると更新される応答曲面が内部的に構築され、設計空間のさまざまな領域が継続的にテストされます。
Table 1. 最適化方法の概要
方法 説明 変数の数 収束速度 精度 委託
シンプレックス ローカル検索。最適性は開始点に強く依存 高速 ローカルで高精度、グローバルで低精度 初期/シンプレックスの再作成時
PSO 母集団に基づく確率論的グローバル検索 低速 中精度/高精度
GA 堅牢な確率論的グローバル検索 低速/中速 中精度/高精度
ASRM 応答曲面に基づく手法 高速 低精度/中精度 不可
GSRM 応答曲面に基づく手法。ローカルとグローバルとのバランスが良好 中速 高精度

Add Optimisation Search - Optionsタブ



Figure 1. Add optimisation searchダイアログ、Optionsタブ
Note: Optionsタブのレイアウトは、最適化に選択したMethod typeによって異なります。
Optimisation convergence accuracy (standard deviation)
この設定は、検索アルゴリズムが収束するために必要な精度水準を制御します。3つのオプションであるHigh (slower)Normal (default)、およびLow (faster)によって、検索アルゴリズムが収束する条件が変化します。また、最適化に選択したMethod typeによって、これらのどのオプションを選択できるかが決まります。手法によってはサンプルの数が事前に決まっているためです。
Default number of points
Method typeGrid searchに設定されている場合のみ適用されます。事前定義したグリッドで最適化パラメータごとに使用するグリッド点の数を指定します。Optimisation parametersダイアログのGrid pointsに値を指定しなかった場合は、ここで指定した値が使用されます。

Add Optimisation Search - Advancedタブ



Figure 2. Add optimisation searchダイアログ、Advancedタブ
Note: Advancedタブのレイアウトは、最適化に選択したMethod typeによって異なります。
Specify maximum number of solver runs
最適化プロセス中にFeko Solverを指定の回数起動すると、最適化プロセスが終了します。
PSO法とGA法では、割り当てられた許容実行回数の範囲で完全な群(世代)が生成されなかった場合、ソルバーの実行回数が指定値に達していなくても最適化が終了します。
Specify maximum number of solver runsで指定した値に到達したことによって最適化プロセスが終了した場合、その時点までに得られた最適解と最適化プロセス情報が利用できます。
Random number generation
このグループは、ランダムに選択したサンプリングを使用する方法の場合に使用でき、ここでシード値を設定できます。
Default
固定のデフォルト値に等しいシード値が設定されます。
Generate random seed
ランダムに生成した整数に等しいシード値が設定されます。
Specify seed value
シード値を正の整数で入力できます。

複数検索

モデルに複数の検索を定義している場合は、モデルツリーOptimisation見出しの下に各検索が個別の分岐として表示されます。同時にアクティブにすることができる最適化検索は1つのみです。モデルに定義している検索が1つのみの場合は、その検索がアクティブになります。各検索の設定は互いに独立しています。アクティブな検索に指定した設定のみが.optファイルと.pfgファイルに保存され、最適化の実行で使用されます。

特定の検索をアクティブにするには、関連する検索のright-click context menuをツリーから開いてActivateを選択するか、Requestタブを選択してActivateアイコンをクリックします。

ツリーでは、アクティブな検索がアイコンで示されます。