グリッド検索
最適化パラメータは、事前定義されたステップ数で、その最小値と最大値の間で線形に変化します。
厳密にいうと、この手法は最適化ではありません。最適化開始前にパラメータ空間を調べるうえで、この手法が有用です。計算に長時間を要するので、3つ以上のパラメータを設定した問題にこの手法を適用することは一般にお勧めできません。
グリッド検索法の適用では、指定した各グリッドポイントで最適化目標が評価され、それぞれの評価結果に適合度が割り当てられます。この適合度が以降のパラメータセットの選択に影響することはありませんが、事前定義したグリッド上での最適な結果を特定できるので、各グリッドポイント上の解析結果どうしを比較することで、それらの解析結果のパフォーマンスを適合度に基づいて評価できます。
エラー処理と終了
CADFEKOバッチメッシングツールまたはPREFEKOでの再評価とメッシングで、パラメータの特定の組み合わせを処理していて発生した障害は、適切なエラーメッセージが.logファイルに書き込まれることによって処理されます。つづいて、グリッドで次のパラメータの組み合わせが処理されます。
グリッド検索法が自然に終了するのは、Fekoソルバーの最大実行回数に達したときのみです。ソルバーの実行回数は、パラメータ数とパラメータあたりのステップ数に基づいて計算できます。
内部的には、ソルバーの最大許容実行回数は10,000に制限されています。パラメータが4つの場合、この制限回数ではパラメータあたり最大でわずか10点になります。これは、ソルバーに必要とする実行回数の観点から、複数のパラメータを設定した問題でこのアルゴリズムが迅速にスケーリングできる程度を示しています。
グリッド検索法のテキストログ
最適化では、OPTFEKOによって最適化プロセスのテキストログがプロジェクトの.logファイルに保持されます。このファイルの構造は主に最適化手法によって決まります。
========================= L O G - FILE - OPTFEKO =========================
Version: 13.22 of 2007-05-08
Date: 2007-06-06 16:32:51
File: test
OPTIMISATION WITH Feko
=============== Optimisation variables ===============
No. Name Beg.value Minimum Maximum
1 zf0 2.000000000e+00 1.000000000e+00 1.000000000e+01
=============== Optimisation goals ===============
No. Name Expression
1 search1.goals.farfieldgoal1 farfieldgoal1
=============== Optimisation method: GRID SEARCH ===============
No. Name Quantity Minimum Maximum Step
0 zf0 3 1.000000000e+00 1.000000000e+01 4.500000000e+00
=============== GRID SEARCH: Intermediate results ===============
No. zf0 search1.goals.f global goal
1 1.000000000e+00 2.267123373e-01 7.732876627e-01
2 5.500000000e+00 2.267123373e-01 7.732876627e-01
3 1.000000000e+01 2.267123373e-01 7.732876627e-01
=============== GRID SEARCH: Finished ===============
Optimisation finished (Maximum number of analyses reached: 3)
Optimum found for these parameters:
zf0 = 1.000000000e+01
Optimum aim function value (at no. 3): 7.732876627e-01
No. of the last analysis: 3