MotionViewでの弾性コンポーネント

MotionViewでは、次の2つの方法でANCFを使用する非線形の弾性コンポーネントを作成できます。

  1. BEAMまたはCABLE要素で構成されるアトミックコンポーネントを作成することによって。弾性コンポーネントの形状および材料プロパティを指定し、これらのコンポーネントをMBSモデルの残り部分に結合する必要があります。この操作は、Bodyパネルを使用して実行できます。詳細については、NLFEボディに関するMotionViewのドキュメントをご参照ください。
  2. 事前に定義されたサブシステムを使用することによって。この方法では、スタビライザーバー、コイルスプリング、およびベルトプーリーの各システムをわずかな労力で作成できます。MotionViewでは、これらのシステムごとに用意されているカスタマイズされたGUIを使用して、関連する形状および材料プロパティを定義したり、システムを作成して組み立てたりできます。

1つ目の方法を使用してNLFEコンポーネントを作成する場合は、作成するBEAMまたはCABLEのプロファイルのポイントのリストを指定する必要があります。MotionViewは、これらのポイントによりキュービックスプラインをフィットさせ、NLFEコンポーネントを生成します。他のキュービックスプラインフィッティングアルゴリズムと同様に、プロファイルのポイントを指定する際に留意すべき特定の領域があります。

例えば、下の図 1で定義されているプロファイルポイント(赤色)について考えます。



図 1. 弾性コンポーネントの目的のプロファイル

図からわかるように、上記のプロファイルには尖った角があります。これらのポイントをそのまま使用すると、次のNLFEコンポーネントが得られます:



図 2. 同じプロファイルポイントを使用して作成されたNLFEコンポーネント


図 3. 角の近くに多くのポイントを追加することでオーバーシュートが軽減される

このアプローチの欠点は、ポイントを追加するほど、作成するBEAM/CABLE要素が多くなり、全体的なシミュレーション時間が長くなることです。これを回避するには、構造的に不連続なNLFE要素を結合するために使用されるCONN2コネクター要素を使用できます。このシナリオでは、2つの異なるNLFEコンポーネントを定義し、これらを次の図 4に示すように結合します。



図 4. CONN2要素を使用して構造的に不連続なNLFEコンポーネントを結合