Gear

Model ElementGearは、2つのボディ間のギア拘束を定義します。

クラス名

Gear

説明

ギアは、2つのジョイント間の入力変位と出力変位の代数的な関係としてモデル化されます。これらの入力と出力は、回転でも並進でもかまいません。これにより、平歯車、はすば歯車、ベベルギア、およびラックアンドピニオンギアのセットをモデル化できるようになります。摩擦、バックラッシュ、歯形の製造誤差はモデル化されません。

属性の概要

名前 プロパティ コマンドで変更可能か 設計可能か
id Int ()    
label Str () ○  
joints Reference ("Joint", count=2) ○  
cv Reference ("Marker") ○ ○
active Bool () ○  
virtual Bool () ○  

使用法

Gear (joints=[objJoint1, objJoint2], cv=objMarker, optional_attributes):

属性

joints
2つのJOINTオブジェクトを含むリスト。
出力がギア拘束によって連成される2つのジョイントを指定します。GEARオブジェクトの定義では、次のタイプのジョイントのみを使用できます。
  • 回転
  • 並進
  • 円筒
joints属性は必須です。
cv
既存のマーカーへの参照。
接触ポイントを定義する原点を持つマーカーを指定します。このz軸によって、接触ポイントにおけるモーションの方向が定義されます。cvは、ハウジングを含むボディに属している必要があります。
cv属性は必須です。
id
整数
要素識別番号を指定します。この番号は、モデル内のすべてのMarkerオブジェクトの中で一意にする必要があります。
この属性は省略可能です。MotionSolveは、IDが指定されていない場合、自動的にこれを作成します。
値の範囲：id > 0
label
文字列
Gearオブジェクトの名前を指定します。
この属性は省略可能です。指定しない場合は、MotionSolveが代わりにラベルを作成します。
active
ブール
TrueとFalseのどちらかを選択します。
  • Trueは、要素がモデル内でアクティブであり、システムの動作に影響を与えていることを示します。
  • Falseは、要素がモデル内で非アクティブであり、システムの動作に影響を与えていないことを示します。エンティティがモデルから削除される場合とほとんど同じですが、必要に応じて“ON”にできる点が異なります。
属性activeは省略可能です。指定しない場合、activeはデフォルトでTrueになります。
virtual
ブール
仮想拘束なのか通常の拘束なのかを定義します。"TRUE"、または"FALSE"を選択します。
  • "TRUE"は、拘束が仮想拘束として実装されることを示します。
  • "FALSE"は、拘束が通常の代数拘束として実装されることを示します。

省略可能です。指定しない場合、virtualはデフォルトで"FALSE"になります。virtualの詳細については、Constraint: Jointをご参照ください。

例

  1. 最小限の数の属性でGEARを定義します。
    gear = Gear (joints=[joint1, joint22], cv=marker1101)
  2. GEARを定義して、そのすべての属性を指定します。
    gear1101 = Gear (id=1101, label="Gear-1101", joints=[joint1, joint22], cv=marker1101)

コメント

  1. プロパティの概要、使用理由、および拡張方法については、プロパティをご参照ください。
  2. Gearの詳細については、ConstraintGearをご参照ください。
  3. virtualの詳細については、Constraint: Jointをご参照ください。