グラフィカルユーザーインターフェース - MotionViewとHyperMesh
MotionSolveモデルを構築するために、Altair Simulationには2つのグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)、MotionViewとHyperMeshが用意されています。
MotionViewは、有限要素手法または有限要素ユーザーインターフェースを必ずしも使う必要のないマルチボディシミュレーションユーザーのために設計されています。HyperMeshは主として、有限要素アセンブリについて運動のシミュレーションを行いたい有限要素ユーザーのために設計されています。
MotionViewは、主としてマルチボディシミュレーションを対象としているユーザー向けに設計されています。MotionViewユーザーは、その使いやすさ、階層モデル構造、およびシステムモデリングの焦点を享受できます。MotionViewモデルは、モデル定義言語(MDL: Model Definition Language)を使用して書かれています。MDLは、車体全体などの複雑な機構システムの階層モデル化に理想的です。MotionViewからMotionSolveを実行する際、モデルはまずMotionSolve XMLフォーマットに変換され、その後、MotionSolveにサブミットされます。
- シンプルで習得と使用が容易
- 正確な形状が不要。初期段階の概念スタディに最適
- 複雑なシステムモデルを結合されたサブシステムに構成するための階層モデリング
- マルチ物理モデリング
- 有限要素解析に使用する境界条件の抽出: マルチボディシステムモデルを使用して、コンポーネントのモデルに対する正確な境界条件を作成します。このデータは、応力および疲労-寿命の現実的な予測を計算するために使用することが可能です。
- 迅速なモデルの再配置: マルチボディソルバーを使用して、有限要素シミュレーションの新しいコンフィギュレーションに、有限要素アセンブリを素早く自動的に再配置できます。
- モーフィングテクノロジー: HyperMeshには、コンポーネントの寸法と形状のパラメータ化に役立つモーフィングテクノロジーが含まれています。このテクノロジーは、機構システムの設計を自動化し、同時に、モーション、パッケージング、強度、耐久性についての複数のパフォーマンスの基準を満足させるためにMotionSolveと連携して使用することができます。
HyperMeshインターフェースは、次のように働きます。まず、モデルはOptiStructバルクデータファイルにエクスポートされ、続いてOptiStructソルバーにサブミットされて、そこで、拘束条件、非線形ブッシュやモーションといったマルチボディ要素が存在するかどうかについてファイルがスキャンされます。何も見つからなかった場合は、モデルは有限要素モデルとみなされ、OptiStruct構造解析ソルバーで処理されます。マルチボディ要素が見つかった場合、モデルはMotionSolve XMLファイルに変換され、MotionSolveを使って解析されます。このプロセスは、全体的に自動化されています。詳細については、OptiStructユーザーズガイドのマルチボディダイナミクス解析をご参照ください。