MAT1LS

Material Property ElementMAT1LSでは、フックの法則に従うNLFE要素の線形弾性等方性材料モデルを定義できます。この材料は、線形ひずみモデルを使用します。

フォーマット

<MAT1S
       id       = "integer"
       e        = "real"
       nu       = "real"
       rho      = "real"
       YS       = "real"
       AP       = "integer"
/> 

属性

id
一意の材料プロパティ識別番号。
e
要素のヤング率。
nu
要素のポアソン比。デフォルトは0.0です。
rho
要素密度。
YS
ひずみの弾性限度。デフォルトは0.0です。
YS >= 0.0
AP
使用される弾性モデルのセレクター。デフォルトは1です。

この例は、MAT1LS要素の定義を示しています。

<MAT1LS id="1" e="2.07e+5" nu="0.3" rho="7.810e-6" YS="0.002" AP="2"/>

コメント

  1. この材料要素は、フックの法則に従う線形弾性等方性材料を定義します。要素ごとに、一意の材料識別番号を割り当てる必要があります。
  2. このアプローチでは、応力とひずみの関係が σ = E m ε m と表されます。ひずみ成分は次のように定義されます。
    (1)
    ε m = [ ε x   ε y   ε z   ε x y   ε x z   ε y z    ]
    (2)
    ε m = [ r x T r x 1 r y T r y 1 r z T r z 1 2 r x T r y 2 r x T r z 2   r z T r y ]
  3. MAT1MAT1LSの違いは、ひずみの定義にあります。MAT1に比べて、この材料モデルを使用した場合、精度は下がりますが、計算効率は上がります。
  4. YSでは、コンポーネントで許容される弾性ひずみの最大限度を指定できます。シミュレーション中にコンポーネントひずみ(コンポーネント内の任意の要素で)がこの値を超えると、MotionSolveが警告メッセージを発行します。
  5. APは、NLFEコンポーネントの内部抵抗を計算するために使用される弾性モデルを選択できるセレクターです。BEAMBEAM12BEAMC)要素では、次のアプローチを使用できます:
    アプローチ(AP)
    説明
    AP ="1"
    連続体力学アプローチ
    AP ="2"
    弾性曲線アプローチ
    AP ="3"
    Euler-Bernoulli梁理論
    AP ="4"
    ティモシェンコ梁理論