MAT5

Material Property ElementMAT5では、Yeoh材料モデルに基づくNLFE要素の超弾性材料モデルを定義できます。

フォーマット

<MAT5
       id       = "integer"
       C10      = "real"
       C20      = "real"        
       C30      = "real"
       nu       = "real"
       rho      = "real" 
       YS       = "real"
/> 

属性

id
一意の材料プロパティ識別番号。
C10
材料定数( C 10 )。
C20
材料定数( C 20 )。
C30
材料定数( C 30 )。
nu
要素のポアソン比。デフォルトは0.49です。
rho
要素密度。
ひずみの弾性限度。デフォルトは0.0です。
YS >= 0.0

この例は、MAT5要素の定義を示しています。

<MAT5 id="1" C10="1e+4"  C20="5e+3" C30="2e+3" nu="0.499" rho="7.810e-6" YS="0.125"/>

コメント

  1. この材料要素は、ひずみエネルギー密度関数のためのYeoh材料モデル則に従う超弾性材料を定義します。
    U = C 10 ( I ¯ 1 3 ) + C 20 ( I ¯ 1 3 ) 2 + C 30 ( I ¯ 1 3 ) 3 + k 2 ( J 1 ) 2

    ここで、

    C 10 , C 20 , C 30 は材料プロパティです。

    k = 2 μ ( 1 + v ) 3 ( 1 2 v ) は体積弾性率です。

    v はポアソン比です。

    I ¯ 1 = J 2 3 I 1

    I 1 = t r ( C ) = r x T r x + r y T r y + r z T r z

    J = det ( J ) = r x T ( r y × r z )

    要素ごとに、一意の材料識別番号を割り当てる必要があります。

  2. 定数C10C20、およびC30は、通常は実験で決定されるせん断係数の材料パラメータを意味します。
  3. YSでは、コンポーネントで許容される弾性ひずみの最大限度を指定できます。シミュレーション中にコンポーネントひずみ(コンポーネント内の任意の要素で)がこの値を超えると、MotionSolveが警告メッセージを発行します。