Messaging Mapping

メッセージマッピングでは、ログファイルにあるMotionSolve標準メッセージを上書きできるほか、標準のMotionSolveメッセージに追加のコメントを付加できます。

メッセージは、下の図に示すとおり、XMLマッピングファイル内のCustomMessage要素を定義することによりカスタマイズできます。カスタムメッセージの定義に基づき、ログファイルにカスタマイズされた情報が含まれるようになります。IDタグのついたメッセージのみが、カスタマイズ可能です。


図 1. マッピングXML内の<CustomMessage/>要素、および対応する出力ログファイル

CustomMessage要素のための一般的なシンタックスは:

<CustomMessage
  ID                  = "integer"
  TYPE                = { "INFO" | "WARNING" | "ERROR" }
  ACTION              = { "APPEND" | "OVERWRITE" | "DISABLE" }
  TITLE               = { "ON" | "OFF" }
  WARN_COUNT          = "integer"
/>
属性 詳細
ID メッセージに固有のIDを指定します。このIDは、MotionSolveによって書かれるメッセージIDと一致しなくてはなりません。
TYPE メッセージのタイプ(WARNING、ERRORまたはINFO)を指定します。デフォルトはINFOです。
ACTION メッセージのアクション(APPEND、OVERWRITEまたはDISABLE)。デフォルトはAPPENDです。

APPENDは、標準のメッセージの後ろにカスタムメッセージを付加します。

OVERWRITEは、標準のメッセージに代わってカスタムメッセージを使用します。

DISABLEは、メッセージを(標準とカスタムの両方とも)使用不可とします。

TITLE メッセージのタイトルを使用または使用不可に指定します。デフォルトはONです。
WARN_COUNT 特定のワーニングを何回出力するかを指定します。デフォルト値は -1 で、これは無限を意味します。これは、WARNINGタイプのメッセージにのみ適用可能です。

カスタムMessaging APIの作成

MotionSolve XML入力ファイルの<Messaging/>要素を以下の様に編集します:


図 2. カスタムメッセージングを宣言するXMLファイルの編集

MotionSolve XML入力ファイルの<Messaging/>要素の編集

  1. usersub DLLと関数名を指定します。
  2. MESSAGE_SUBにオプションのparam_stringを渡します。
  3. MESSAGE_SUBユーザーサブルーチン(CまたはFortran)を作成します:
    図 3. CとFortranのMESSAGE_SUBの例
    例えば、MESSAGE_SUBを使用して、ログファイルをXMLフォーマットで書き込むことができます。
    図 4. XMLフォーマットのログファイル