コマンドプロンプトからのMotionSolveの実行
MotionSolveには、マルチボディモデルを解き、結果ファイルを生成するために3つのMotionSolveモジュールを順に実行するスクリプトが含まれています。
このスクリプトは、Windowsではmotionsolve.batという名前で、Linuxではmotionsolveという名前が与えられています。ファイルは、フォルダー[install-path]\hwsolvers\scriptsにあります。このスクリプトを使って、下記の手順でコマンドプロンプトからMotionSolveを実行することが可能です:
- コマンドウィンドウ(Windows)またはターミナル(Linux)を開きます。
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コマンドプロンプトで、次のように入力します:[install-path]\hwsolvers\scripts\motionsolve{.bat} <input_filename>.{xml|py|pyc|acf|mdl}。
- <input_filename>.xml - MotionSolve XML入力ファイル
- <input_filename>.py - MotionSolve PY入力ファイル(ASCII Pythonスクリプト)
- <input_filename>.pyc - MotionSolve コンパイル済みのPY入力ファイル(バイナリ)
- <input_filename>.acf - ADAMS ソルバーコマンドファイル
- <input_filename>.mdl - Simulinkモデルファイル(バッチモードの連成シミュレーション用)
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使用可能なすべてのコマンドラインオプションの説明を表示するには、コマンドプロンプトでmotionsolve -helpと入力します。
注:
- -delayオプションは、MotionSolveの開始を指定した秒数だけ遅らせます。この機能は、実行の開始(遅延が無効になる)までは、ライセンス、コンピューターメモリまたはCPUを使用しません。
- –delayオプションは、単一のジョブについてのみ使用が可能です。遅延は、キュー内の複数のジョブについてはスケジューリングできません。
- 実行がCompute Consoleを使用して開始される場合は、Schedule delayオプションを使用する必要があります。
または、実行ファイルmbd_d{.exe}を介してMotionSolveを実行することもできます。この方法のメリットは、MotionSolve環境変数を直接指定できる点です。motionsolve{.bat}の使用時はこの操作を行うことができません。通常は、motionsolve{.bat}の呼び出しが、コマンドラインからMotionSolveを実行するための望ましい方法です。 - mbd_d{.exe}ファイルを[install-path]\hwsolvers\motionsolve\bin\<platform>フォルダで探します。
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これらのモジュールを実行するには、少なくとも以下の環境変数を設定します:
- NUSOL_DLL_DIR(MotionSolve binディレクトリへのパス)
- PATH(MotionSolve binディレクトリを含む必要もあるシステムパス)
- RADFLEX_PATH(License Managerへのパス)
- LD_LIBRARY_PATH(Linuxマシン上のみ)
msolve{.exe}を終了すると、ソルバーモジュールが終了して自動的に後工程に進み、入手可能な結果ファイル(.h3d、.abf、.pltなど)、つまり、終了の時間までに取得された結果が書き込まれるだけです。motionsolve{.bat}を終了すると、すべてのモジュールが終了し、結果は書き込まれません。motionsolve{.bat}を使用してMotionSolveを開始してから、シミュレーションを終了し、結果ファイル(h3d、.abf、.pltなど)の書き込みに進みたい場合は、ソルバーモジュール(msolve)プロセスを直接終了させる必要があります。