Force: Multi-Point
Model ElementForce_MultiPointは、多くのReference_Marker間で作用する力およびトルクを定義します。
説明
力およびトルクは、さまざまなReference_Markerの相対変位および速度の線形関数にすることのみが可能です。
フォーマット
< Force_MultiPoint
id = "integer"
ref_marker_id = "integer"
kmtx_id = "integer"
[{ cmtx_id = "integer"
| cratio = "real"
}]
[ preload_mtx_id = "integer" ]
[ length_mtx_id = "integer" ]
n_i_marker = "integer" >
integer1 integer1 … integerN
</Force_MultiPoint >
属性
- id
- 要素識別番号(整数 > 0)。この番号は、すべてのForce_MultiPoint要素の中で一意であり、要素を一意に特定します。
- ref_marker_id
- 相対速度が計算される参照フレームとして機能するReference_Markerを指定します。相対変位、相対速度および力ベクトルの成分は、ref_marker_idで指定された座標系で解決されます。
- kmtx_id
- 剛性マトリクスを含むReference_Matrix要素を指定します。これは、6N*6Nマトリクス(NはI Reference_Markerの数)です。
- cmtx_id
- 減衰マトリクスを含むReference_Matrix要素を指定します。これは、6N*6Nマトリクス(NはI Reference_Markerの数)です。
- cratio
- 減衰スケールファクターを定義します。これが指定されている場合、減衰マトリクスがC = cratio * Kとして計算されます。
- preload_mtx_id
- Force_MultiPointが適用される各マーカーペアのプリロード値を含む6N*1 Reference_Matrix要素を指定します。 N はI Reference_Markerの数です。
- length_mtx_id
- Force_MultiPointが適用される各マーカーペアの参照長さ値を含む3N*1 Reference_Matrix要素を指定します。 N はI Reference_Markerの数です。
- n_i_marker
- Force_MultiPointが適用されるI Reference_Marker要素の数を指定します。そのようなマーカーがN個の場合、それらのIDを指定するN個の整数が後に続く必要があります。
例
以下は、idsが101から103の3つのマーカーの間のForce_MultiPoint要素の実装です。参照マーカーのidは10です。剛性マトリクスは、idが11のReference_Matrixを使用して指定されます。減衰比は0.05と指定されます。プリロードと長さマトリクスは指定されていません。
<Force_MultiPoint
id = "1"
ref_marker_id = "10"
kmtx_id = "11"
cratio = "0.05"
n_i_marker = "3">
101 102 103
</Force_MultiPoint>
コメント
- Force_MultiPoint要素は、有限要素モデルと同様、N個のReference_Marker間で作用する線形の力を実装するのに使用します。
- MotionSolveは、ref_marker_idを使用して指定されたReference_Markerに作用する反力および反トルクを計算します。
- Force_MultiPoint要素で生成された力およびトルクを出力するには、NFORCE関数を使用できます。これらのベクトルの成分は、ref_marker_idで指定された座標系で解決されます。