CFAST
バルクデータエントリ 2つのシェルサーフェスを結合するファスナー材料の向きで定義します。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
CFAST | EID | PID | CTYPE | PIDA/ SHIDA |
PIDB/ SHIDB |
GS | GA | GB | |
XS | YS | ZS |
例1
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
CFAST | 22 | 1 | PROP | 2 | 3 | ||||
0.2 | 0.3 | 0.3 |
例2
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
CFAST | 22 | 1 | ELEM | 101 | 201 | 21 | 30 |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
---|---|---|
EID | 固有の要素識別番号。 デフォルトなし(整数 > 0) |
|
PID | PFAST エントリの識別番号。 デフォルト = EID(整数 > 0) |
|
CTYPE | パッチ間の結合タイプ。どちらのフォーマットも、パッチあたり最大3x3の要素を結合します(三角形要素の場合は、さらに多くの要素を結合できます)。
デフォルト値はありません。 |
|
PIDA, PIDB | サーフェスAとサーフェスBをそれぞれ定義するPSHELLエントリのプロパティ識別番号。CTYPE = PROPの時に必要です。 (整数 > 0。PIDA ≠ PIDB) |
|
SHIDA, SHIDB | ファスナーの終端AおよびBをそれぞれ定義するシェルの要素識別番号。CTYPE = ELEMの時に必要です。 (整数 > 0。SHIDA ≠ SHIDB) |
|
GS | コネクターの場所を定義する節点の識別番号。 2 (整数 > 0) |
|
GA, GB | それぞれ、サーフェスAとサーフェスBの穴あけするポイントの節点識別番号。 3 (整数 > 0) |
|
、、XS, YS, ZS | 基準座標系でファスナーの場所を定義するポイントの座標。GSの位置を指定する別の方法です。 (実数) |
コメント
- CFAST は2つのシェルサーフェスパッチ間のフレキシブルな結合を定義します。CFASTに対して内部的に生成されたCBUSHが自動生成され、ブッシュ要素の単点が対応するシェル要素の節点に結合されます。次に、CBUSHの剛性、質量と構造減衰が対応するシェルの節点に伝達されます。、GAとGBは独立な自由度を保持しません。
図 1. - CFAST要素がシェルAとシェルBを結合します。CFASTに対して内部CBUSHが生成され、仮想の補助点によりサポートされます。仮想点は、次に対応するシェルの節点によって拘束されます。(見やすくするため、この種の拘束関係の1つだけが点線で示されています)。
- 内部的に生成されたCBUSH要素の端点は、GS、GAとGBから定義されます(全てが必要という訳ではありません)。GAまたはGBを指定しない場合、これらはサーフェスパッチへのGSの法線投影から生成されます。GAとGB(またはGAのみ)を指定した場合、これらはそれぞれの端点の定義でGSより優先されます(GAのみを指定した場合は、GAがシェルB上にGBを生成するための法線投影点として(GSと同様に)使用されます)。また、それらの位置はそれぞれサーフェスパッチAとB上に乗るように修正されます。GSとGAのどちらも指定しない場合は、基準座標系の(XS、YS、およびZS)を指定する必要があります。コネクターの長さは投影された点GAとGBの間の距離です。
- 内部的に生成されたブッシュとサーフェスパッチAとBの結合は以下の方法で定義されます: 軸GA-GBがパッチAとB上に置かれる4つのペアの補助点GAHi、GBHi、i=1,4の定義にそれぞれ用いられます。結果の6面体の断面積は、PFASTの直径Dで定義されるコネクターの面積と等価です。コネクターの剛性マトリックスが結合する内部生成されたブッシュ要素を補助点に結合することで最初に作られ、次に支持するシェル要素にそれぞれの形状関数を用いて拘束されます。同様に、ファスナーの質量はそれぞれの側に1/2に分割され、シェルの節点を支持する補助点に分配されます。
- 正しい投影を見つけるための幾何学は様々で複雑なため、時として投影のアルゴリズムが失敗する可能性があります。しかし、デフォルトの投影ルールと許容値はSWLDPRMカードを通していくらかの拡張のために修正できます。