コンフィギュレーションファイル
OptiStructコンフィギュレーションファイルを使用すると、OptiStructのデフォルト設定を定義できます。
コンフィギュレーションファイルの名称は、optistruct.cfgでなければなりません。このファイルの内容が原因で発生したエラーや警告は、画面のみにエコー出力されます。
すべてのデフォルト設定は、環境変数(OptiStructの実行)、バルクデータ入力デックエントリ(入力ファイルを参照)、またはコマンド行引数(実行オプション)で別途設定されていると無視されます。
ファイルの保存場所
コンフィギュレーションファイルでは、以下の5つのレベルで階層の高い順にデフォルト設定を定義できます。
- システムレベル
- コンフィギュレーションファイルを${ALTAIR_HOME}/hwsolversディレクトリに保存すると、このファイル内で定義したデフォルト設定は、すべてのソルバー実行に適用されます。
- OptiStructをインストールする際に、コンフィギュレーションファイルはこの場所に保存されます。このコンフィギュレーションファイルには、コメントフォーマットでコンフィギュレーションファイルオプションのすべてが含まれます。オプションのコメントを外すと、アクティブになります。このファイルは、すべてのコンフィギュレーションファイルのテンプレートとして使用できます。
- 環境変数
${ALTAIR_HOME}
が設定されていないと、上記の場所に置かれたコンフィギュレーションファイルは使用されません。Altair Simulationで推奨されるインストール手順および実行手順に従えば、この変数は自動的に設定されます。
- コーポレートレベル
- コンフィギュレーションファイルを${HW_CORPORATE_CUSTOMIZATION_DIR}ディレクトリに保存すると、このファイル内で定義したデフォルト設定は、システムレベルのデフォルト設定に追加されます。
- システムレベルで定義したデフォルト設定をこのレベルで再定義すると、再定義した設定が使用されます。
- 環境変数
${HW_CORPORATE_CUSTOMIZATION_DIR}
が設定されていないと、上記の場所に置かれたコンフィギュレーションファイルは使用されません。
- グループレベル
- コンフィギュレーションファイルを${HW_GROUP_CUSTOMIZATION_DIR}ディレクトリに保存すると、このファイル内で定義したデフォルト設定は、システムレベルのデフォルト設定に追加されます。
- システムレベルまたはコーポレートレベルで定義したデフォルト設定をこのレベルで再定義すると、再定義した設定が使用されます。
- 環境変数
${HW_GROUP_CUSTOMIZATION_DIR}
が設定されていないと、上記の場所に置かれたコンフィギュレーションファイルは使用されません。
- ユーザーレベル
- コンフィギュレーションファイルを${HOME}ディレクトリに保存すると、このファイル内で定義したデフォルト設定は、システム、コーポレートおよびグループレベルのデフォルト設定に追加されます。
- システムレベル、コーポレートレベルまたはグループレベルで定義したデフォルト設定をこのレベルで再定義すると、再定義した設定が使用されます。
- 環境変数
${HOME}
が設定されていないと、上記の場所に置かれたコンフィギュレーションファイルは使用されません。この変数は通常、UnixおよびLinuxオペレーティングシステムの場合に設定し、ユーザーのホームディレクトリを指します。Windowsオペレーティングシステムの場合は、そのバージョンによってホームディレクトリが異なります。
- ローカルレベル
- コンフィギュレーションファイルを現在のディレクトリ内に保存すると、このファイル内で定義したデフォルト設定は、システム、コーポレート、グループおよびユーザーレベルのデフォルト設定に追加されます。
- システム、コーポレート、グループまたはユーザーレベルで定義したデフォルト設定をこのレベルで再定義すると、再定義した設定が使用されます。
エントリとフォーマット
コンフィギュレーションファイルで認識されるエントリ。インストール時に作成されたコンフィギュレーションファイルは、他のコンフィギュレーションファイルのテンプレートとして使用できます。
エントリのフォーマット(ELEMQUALを除く)は、入力デックのI/Oオプションエントリのフォーマットとほぼ同じであり、以下のようになります:
ENTRY = Argument
$
文字を使用すると、コメントを挿入できます。この文字は、この行内でこの文字以降に続く内容がすべてコメントであることを意味します。
エントリ | 引数 | 詳細 |
---|---|---|
DOS_DRIVE_$ |
<path> | 環境変数DOS_DRIVE_$ と同等(OptiStructの実行)。 |
SYNTAX |
<ALLOWINT, STRICT> | SYSSETTING I/OオプションエントリのSYNTAXと同等 |
SPSYNTAX |
<STRICT, CHECK, MIXED> | SYSSETTING I/OオプションエントリのSPSYNTAXと同じ。 |
CORE | <OFF, AUTO, IN, OUT, MMIN> | 実行オプションの-core 実行オプションと同等 |
SAVEFILE |
<ALL, OUT, NONE> | SYSSETTING I/OオプションエントリのSAVEFILEと同等 |
RAMDISK |
整数 | SYSSETTING I/OオプションエントリのRAMDISKと同等 |
SKIP10FIELD |
<CHECK, WARN> | SYSSETTING I/OオプションエントリのSKIP10FIELDと同等 |
CARDLENGTH |
整数 | SYSSETTING I/OオプションエントリのCARDLENGTHと同等 |
TABSTOPS |
整数 | デフォルトのタブ長を8から別の値に変更するために使用されます。 |
INCPATH |
<path> | 実行オプションの–incpath 実行オプションと同等 |
MAXLEN |
整数 | 使用されるメモリの最大割り当て量(MB単位)を定義するために使用されます。 デフォルトなし。 |
MAXRATIO |
値、オプション 値:<実数> オプション: <ERROR> |
SYSSETTING I/OオプションエントリのMAXRATIOと同等 |
MDSDIR |
<path> | Altair Multiscale Designer™ インストレーションの場所へのパス。詳細については、MDSDIR I/Oエントリをご参照ください。 |
MINLEN |
整数 | 初期メモリ割り当て(MB単位)を定義するために使用されます。 デフォルトは |
BUFFSIZE |
整数デフォルト = 65537 | .op2ファイルに書き出されるデータのレコードの8 byteワードでの最大サイズ。バッファをオフにするには-1を使用します。 |
MSGLMT |
各種 | I/OオプションエントリセクションのMSGLMT設定を参照 |
ASSIGN, UPDATE, filename | 各種 | I/OオプションエントリセクションのASSIGNを参照 |
OS_RAM |
RAM(MB単位) | SYSSETTING I/OオプションエントリのOS_RAM と同等デフォルトは8000 MBです。 |
PLOTELID |
<UNIQUE, ALLOWFIX> | SYSSETTING I/OオプションエントリのPLOTELIDと同等 |
RAM_SAFETY_FACTOR |
乗数 | スクリプトからの実行に使用する-rsf オプションと同等(実行オプション)。 |
FORMAT |
<HM, H3D, ASCII, OPTI, OS, NASTRAN, PUNCH, O2, OUT2, OUTPUT2, PATRAN, APATRAN> | I/OオプションエントリFORMATと同等 |
SCREEN |
<OUT, LOG, NONE> | I/OオプションエントリSCREENと同等 |
TMPDIR |
<path> | I/OオプションエントリTMPDIRと同等 |
SCRFMODE |
<BASIC, BUFFERED, UNBUFFER, STRIPE, MIXFCIO> | SYSSETTING I/OオプションエントリのSCRFMODEと同等 |
CHECKEL |
<YES, NO, FULL> | バルクデータエントリPARAMのCHECKELオプションと同等 |
OutputDefault |
<AUTO, NONE> | デフォルトの出力を非アクティブにします。このエントリは、出力要求がなされていないサブケースについて出力を制御します。
|
CHECKMAT |
<YES, NO, FULL> | バルクデータエントリPARAMのCHECKMATオプションと同等 |
COUPMASS |
<-1, 0, 1, YES, NO> | バルクデータエントリPARAMのCOUPMASSオプションと同等 |
EFFMASS |
整数 | バルクデータエントリPARAMのEFFMASSオプションと同等 |
PRGPST |
<YES, NO> | バルクデータエントリPARAMのPRGPSTオプションと同等 |
KGRGD |
<YES, NO> | バルクデータエントリPARAMのKGRGDオプションと同等 |
WTMASS |
0.0より大きい実数値 | バルクデータエントリPARAMのWTMASSオプションと同等 |
MBDH3D |
<NODAL, MODAL, BOTH, NONE> | バルクデータエントリPARAMのMBDH3Dオプションと同等 |
FLEXH3D |
<AUTO, YES, NO> | バルクデータエントリPARAMのFLEXH3Dオプションと同等 |
SRCHDCLR |
<YES, NO> | SYSSETTING I/OオプションエントリのSRCHDCLRと同等 |
PRINFACC |
<0、1> | バルクデータエントリPARAMのPRINFACCオプションと同等 |
REFPNT |
<GEOM、CG> | バルクデータエントリPARAMのREFPNTオプションと同等 |
|
<WARN、ERROR> | SYSSETTING I/OオプションエントリのUNKNDATAと同等 |
|
<0、1、2> | SYSSETTING I/OオプションエントリのTLOADMATと同等 |