EIGVRETRIEVE

サブケース情報エントリ モーダル周波数応答解析またはモーダル過渡応答解析のサブケース情報セクションの中でEIGVRETRIEVEコマンドを使用すると、以前に実行したノーマルモード解析の固有値および固有ベクトルの結果を外部データファイル(.eigv)から取り込むことができます。

フォーマット

EIGVRETRIEVE = integer1, integer2, integer3, ...

定義

引数 オプション 説明
integer# <整数>

デフォルト値はありません。

モーダル周波数応答解析またはモーダル過渡応答解析で使用できるよう、外部データファイルから固有値および固有ベクトルを取り込みます。

固有値と固有ベクトルの外部データファイル名の形式は下記のとおりです。

<prefix>.#.eigv

ここで、
<prefix>
モーダル周波数応答解析またはモーダル過渡応答解析のモデル内のEIGVNAME入出力オプションエントリで定義されます。
#
EIGVSAVEエントリで定義される整数引数。 4

コメント

  1. EIGVRETRIEVEはサブケースごとに一度しか記述できません。
  2. 複数の整数引数を指定した場合は、複数の外部データファイルから固有値が取り込まれて結合されます。
  3. EIGVRETRIEVEを指定しなかった場合は、固有値および固有ベクトルの結果は外部データファイルから取り込まれず、モーダル法による周波数応答またはモーダル法による過渡応答解析サブケースのノーマルモード解析が実行されます。
  4. 次のようにEIGSAVEEIGVRETRIEVEを使用できるいくつかのシナリオがあります:
    • フルモデルの固有ベクトルをEIGVSAVEの実行で保存した後(DISP = ALLを使用)、EIGVRETRIEVEの実行でフルモデル(またはサブセット)用に取得する(DISP = ALLを使用)。
    • モデルの一部のみの固有ベクトルをEIGVSAVEの実行で保存した後(DISP = SET IDを使用)、EIGVRETRIEVEの実行でモデルの同じ部分(またはサブセット)用に取得する(DISP = SET IDを使用)。EIGVSAVEの実行で部分的な固有ベクトルを保存できるのは、EIGVRETRIEVEを使用した実行がモーダル過渡解析である場合のみです。

    EIGVRETRIEVEによって取得される自由度は、対応するEIGVSAVEエントリによって指定された自由度と同じであるかこの自由度のサブセットである必要があります。

  5. モーダル過渡解析の場合
    • フルモデルの固有ベクトルを保存して取得する場合、Lanczos(EIGRL)、AMSES(EIGRA)、およびAMLSの固有値ソルバーでEIGVRETRIEVEを使用できます。
    • 部分的なモデルの固有ベクトルを取得する場合は、AMSES(EIGRA)とAMLSの固有値ソルバーのみでEIGVRETRIEVEを使用できます。

    モーダル周波数応答解析の場合は、Lanczos固有値ソルバーのみでEIGVRETRIEVEを使用できます。他の固有値ソルバーでは、エラーメッセージが出力されます。

    固有値ソルバーはEIGVRETRIEVEの実行に関わっていませんが、構文上の理由からこれらの制約が設けられています。