IMPORT

入出力オプションおよびサブケース情報エントリ H3Dファイルを特定します。

以下の場合にH3Dファイルを特定します:
  • ランダム応答解析では:周波数応答解析の結果を直接ランダム応答解析にインポートできます。追加の疲労サブケースをモデルに含め、ランダム応答解析サブケースからの結果を使用した疲労解析を実行できます。
  • サブモデリングでは:全体モデルからの変位結果を局所モデルにインポートしてマップすることができます。追加の疲労サブケースをモデルに含め、局所モデルからの結果を使用した疲労解析を実行できます。
  • 疲労解析が後に続く線形静解析では:.h3dファイルからの線形静解析の結果をダミーの線形静的サブケースにインポートしてから、そのダミーの線形静的サブケースを参照する疲労解析サブケースを実行できます。

フォーマット

IMPORT(SUB=SUBID) = option

定義

引数 オプション 説明
SUB SUBID
Subcase ID
ランダム応答解析の場合、これは現在のサブケースの結果としてインポートされる.h3dファイル内の周波数応答解析サブケースです。 1

追加の疲労サブケースをモデルに含め、ランダム応答解析サブケースからの結果を使用した疲労解析を実行できます。

サブモデリングの場合、これは結果がインポートされ、現在のサブケースの変位を強制するために使用される.h3dファイル内の線形静解析サブケースです。 2

追加の疲労サブケースをモデルに含め、局所モデルからの結果を使用した疲労解析を実行できます。

線形静解析の場合、.h3dファイル内の線形静解析サブケースから結果がインポートされ、ダミー線形静解析サブケースに割り当てられます。後続の疲労解析サブケースでは、線形静解析からの結果を疲労解析に使用できます。 7
option <ASSIGN ID>

デフォルト値はありません。

割り当てられた.h3dファイルのID。.h3dファイルにASSIGN IDを割り当てるには、ASSIGN, H3DRESも必要です。

例 1

ASSIGN, H3DRES, 21, C:\RANDOM\FRA.H3D
SUBCASE       1
  ANALYSIS DFREQ
  IMPORT(SUB=11) = 21

例 2

ASSIGN, H3DRES, 38, C:\static\global.H3D
SUBCASE       1
  ANALYSIS NLSTAT
  IMPORT = 38
  LOAD = 5
  SPC = 3
  NLPARM = 7

コメント

  1. SUBは、H3Dファイルから周波数応答結果をエクスポートするサブケースIDの定義に使用することができます。指定しない場合、現在の周波数応答サブケースID(ダミー / オリジナルのいずれか)がデフォルトとして使われます。すべてのサブケースの上にIMPORTが定義されている場合、このグローバルなIMPORTエントリ内のSUBオプションは無視されます。
  2. ダミーの周波数サブケース、またはオリジナルの周波数解析サブケースが必要です。このようなサブケースで定義された荷重は、ランダム応答解析では無視されます。
  3. モデル内で少なくとも1つのIMPORTエントリが定義されている場合、そのモデルのすべての周波数応答サブケースは、ランダム応答解析専用となります。一方、サブケースの上にグローバルなIMPORTエントリが定義されていない場合は、ASSIGN IDを明示的に定義するため、各周波数サブケースにIMPORTカードが必要となります。このようなセットアップでは、特定の1つまたは複数の周波数サブケースにIMPORTエントリが含まれていない場合、エラーが発生してOptiStructが終了します。
  4. MPCの自由度の出力が要求される場合は、いずれかのサブケースにMPCカードを定義する必要があります。
  5. H3DファイルからのDISPLACEMENTVELOCITYACCELERATIONなどの周波数応答結果は、IMPORTASSIGN,H3DRESを使用して、ランダム応答解析にインポートできます。

    後続のランダム応答解析で、1D/2D要素のSTRESS/STRAIN/FORCE、エネルギー出力(ESE/EKE/EDE)、またはDISPLACEMENT/VELOCITY/ACCELERATIONの回転出力が必要な場合は、H3Dファイルを生成する初期周波数応答解析中に回転出力(DISPLACEMENT(ROTA)VELOCITY(ROTA)ACCELERATION(ROTA)のいずれかを使用)が必要です。

    このような場合に、初期周波数応答解析モデルで回転出力がアクティブになっていないと、周波数応答H3Dファイルを指すIMPORTASSIGN,H3DRESを使用した後続のランダム応答解析でエラーとなります。

  6. サブモデリングでのIMPORTの使用の詳細については、ユーザーズガイドのツーステップモデリングをご参照ください。
  7. 疲労解析のリスタートの詳細については、ユーザーズガイドの疲労解析のリスタート計算をご参照ください。