OS-E:0150 シャーシの大変位解析

この例題では、大変位解析での2次元プレート(シェル)要素の使用を取り上げます。



図 1. FEモデル

モデルファイル

必要なモデルファイルのダウンロードについては、モデルファイルへのアクセスを参照してください。

この例で使用されているモデルファイルには以下のものが含まれます:

SHELL_LGDISP.fem

モデル概要

この例は、シェル要素でモデル化されたシャーシを扱い、荷重ステップを含んだ大変位解析でシミュレーションします。
  • フロントねじり剛性
  • リアねじり剛性
  • 縦方向の曲げ剛性

シェル要素でモデル化されたレールとクロス部材は、剛体要素を介して結合されています。

変位(並進および回転)は微小変形理論を無効にするのに十分大きく、したがって、初期剛性マトリックスはこの問題を表すのに適していません。その結果、微小または大きな(有限)ひずみが生じる場合がありません。大変位はモデルの特性寸法(ビームプレートおよびシェルの板厚)より大きなものです。これは常に非線形問題となります。経験から言って、ひずみが5%を超えると、常にLGDISP=1に切り替えます。

大変形(幾何的非線形性)の場合、載荷増分毎に剛性マトリックスを更新します。LGDISP=1に切り替えると、次の増分に取り入れられる1つ前の剛性は既に更新されています。したがって、これをオンにすることによって、変形形状または更新された剛性マトリックスが次のステップへ取り入れられます。
FEモデル
要素タイプ
CQUAD4
線形材料プロパティは:
MAT1
ヤング率
2.1E5 MPA
ポアソン比
0.3
密度
7.85E-9
MATS1
降伏点
350

結果



図 2. 応力オンたーと塑性ひずみプロット