MAT1の材料特性チェック

特性要件に加え、MAT1データには使用ルールおよび再計算ルールがあります。

使用ルール

要素タイプ E G n
ROD、 BEAM、BAR 曲げと引張りに対して用いられます。 ねじりに対して用いられます。 用いられません。
QUAD、TRIA nとの組み合わせで曲げと膜力に対して用いられます。 横せん断に対して用いられます。 E との組み合わせで曲げと膜力に対して用いられます。
SOLID nとの組み合わせで用いられます。 用いられません。 nとの組み合わせで用いられます。

再計算ルール

MAT1の材料パラメータの中に与えられていないものがある場合は、それらのパラメータに対する再計算ルールがあります。
注: 要求されたパラメータが2つあれば、再計算ルールは明らかです。一方、要求されたパラメータが1つの場合は、いずれかのパラメータをゼロと見なします。
与えられたもの 意味
E G n E G n
与えられたもの   与えられたもの 与えられた通り G = E / 2(1 + n) 与えられた通り
与えられたもの 与えられたもの   与えられた通り 与えられた通り n = E/2G - 1
  与えられたもの 与えられたもの E = 2G(1 + n) 与えられた通り 与えられた通り
与えられたもの     与えられた通り 0.0 0.0
  与えられたもの   0.0 与えられた通り 0.0
    与えられたもの 許されません

材料の必要項目

MAT1に関する特性要件は、1次元、2次元、および3次元要素のいずれを使用するかにより異なります。以下の表にその詳細を示します。
材料の必要項目 MAT1 - 1次元 MAT1 - 2次元 MAT1 - 3次元
数学的取り扱い n = -1はエラーで停止。 n = -1またはn = 1はエラーで停止。 n = -1またはn = 0.5はエラーで停止。
半-安定性 E ≤ 0またはG ≤ 0 はエラーで停止。

PARAM,CHECKMAT,NOでこのエラーを使用不可にできます。

n ≤ -1またはn > 0.5は警告を出力(1次元要素では使われません)。

E ≤ 0、G ≤ 0、n ≤ -1 ≥または-n > 0.5はエラーで停止。

PARAM,CHECKMAT,NOでこのエラーを使用不可にできます。

E ≤ 0、n ≤ -1、またはn > 0.5はエラーで停止。

PARAM,CHECKMAT,NOでこのエラーを使用不可にできます。

全てが0ではない場合 E = 0 と G = 0の両方の場合は、エラーで停止します。

E = 0 または G = 0のどちらかかの場合は警告が与えられます。

E = 0 と G = 0の両方の場合は、エラーで停止します。

E = 0 または G = 0のどちらかかの場合は警告が与えられます。

E ≤ 0はエラーで停止。
一貫性 G ≠ E / 2(1 + n)の時には警告が出されます。 G ≠ E / 2(1 + n)の時には警告が出されます。 G ≠ E / 2(1 + n)の時には警告が出されます。
複合材に対する数学的取り扱い   均質化の後、E = 0またはG = 0のどちらかの場合は、エラーで停止します。