OS-V:0830 Chaboche複合硬化材料を使用した非線形静解析
Frederick–Armstrongモデルの拡張であるChabocheモデルは、単軸および多軸のラチェッティングのモデリングでよく使用されます。
ラチェッティングの予測では、材料硬化パラメータの正確な指定が不可欠です。Chaboche硬化パラメータを使用して、OptiStructによってラチェッティングの数値シミュレーションが実行されました。その後で、数値結果が、応力制御の繰り返し荷重テストで得られた実験データと比較されました。
ベンチマークモデル
- X方向:8節点すべてで拘束されます。
- Y方向:節点IDの1、2、5、および6で拘束されます。
- Z方向:節点IDの1、2、3、および4で拘束されます。
材料
PA6アルミニウムと複合硬化材料の特性:
Chabocheモデルでは、3つの非線形項とVoce等方性を使用して、PA6アルミニウムのラチェッティングがシミュレートされます。Chabocheモデルの硬化パラメータは、ひずみ制御の繰り返し引張 / 圧縮テストで得られた実験応力ひずみ曲線に基づいて決定されます。
- MAT1
- ヤング率(E)
- 71000 MPa
- ポアソン比(u)
- 0.33
- MATS1
- MAT1エントリの特定(MID)
- 21
- 硬化則(HR)
- 6
- 移動硬化特性
- NLKIN
- 移動硬化に関するデータ入力。
- 移動硬化の背応力の数(NKIN)
- 3
- 初期降伏応力(SIGY0)
- 410.0 MPa
- Ci
- MPA内のNLKINの背応力成分のパラメータCi(PARAM)。
- C1
- 4735.0
- C2
- 1511.0
- C3
- 1554.0
- Gi
- NLKINの背応力成分のパラメータGi(PARAM)。
- G1
- 299.0
- G2
- 291.0
- G3
- 22.0
- 等方硬化
- NLISO
- 等方性硬化に関するデータ入力。
- 初期降伏応力(SIGY0)
- 410.0
- NLISOのパラメータQ(Q)
- 150.0 MPa
- NLISOのパラメータB(B)
- 11
結果
結果では、実験による応力ひずみ曲線と、最小二乗法による最適化後のChabocheモデルの数値的な応力ひずみ曲線が比較されます。
複合硬化材料モデルを使用してOptiStructから得られた結果は、実験結果に似ています。
図5は、OptiStructの結果と参照結果の一致を示しています。OptiStructの結果の曲線は、参照結果の曲線と完全に重なっています。
モデルファイル
必要なモデルファイルのダウンロードについては、モデルファイルへのアクセスを参照してください。
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