MODESELECT

入出力オプションおよびサブケース情報エントリ モーダル動解析サブケース内で計算されたモードのサブセットを選択するのに使用します。

フォーマット

MODESELECT (type) = n

任意のモード番号に基づいたモード選択。

別フォーマット1

MODESELECT (type, LMODES = lm)

最小のモードに基づいたモード選択。

別フォーマット2

MODESELECT (type, LMODENM = lom, HMODENM = him)

モード番号の範囲に基づいたモード選択。

別フォーマット3

MODESELECT (type, LFREQ = lof, HFREQ = hif, UNCONSET = m)

周波数の範囲に基づいたモード選択。

定義

引数 オプション 説明
type <STRUCTUREFLUID>
STRUCTURE(デフォルト)
MODESELECTコマンドは、構造解析に関連するモードのみを参照します。
FLUID
MODESELECTコマンドは、流体解析に関連するモードのみを参照します。
n n > 0n < 0

(整数)

n > 0
モード番号セットのセット識別番号n。セットnで指定されたモード番号に対応するモードが解析に含められます。こうしたセットが存在しない場合は、モードnが解析に含められます。
n < 0
モード番号セットのセット識別番号|n|。セット|n|で指定されたモード番号に対応するモードが解析から除外されます。こうしたセットが存在しない場合は、モード|n|が解析から除外されます。
LMODES lm

(整数 > 0)

選択する最小のモードの数を指定します。
LMODENM lom

(整数 > 0)

モード選択のためのモード番号の範囲の下限を指定します。 3
HMODENM him

(整数 > lom > 0)

モード選択のためのモード番号の範囲の上限を指定します。 3
LFREQ lof

(実数 ≥ 0.0)

モード選択のための周波数範囲の下限を指定します。 4
HFREQ hif

(実数 > lof ≥ 0.0)

モード選択のための周波数範囲の上限を指定します。 4
UNCONSET UNCONSET このフラグは、後に続くフィールドが、無条件で含めたり除外したりする単独のモードまたはモードのセットを指定していることを示しています。

UNCONSETが使用されている際、選択されたモードについて周波数範囲の境界(LFREQおよびHFREQ)が指定されなくてはなりません。

m m > 0m < 0

(整数)

m > 0
モード番号セットのセット識別番号m。セットmで指定されたモード番号に対応するモードが無条件で解析に含められます。こうしたセットが存在しない場合は、モードmが無条件で解析に含められます。
m < 0
モード番号セットのセット識別番号|m|。セット|m|で指定されたモード番号に対応するモードが無条件で解析から除外されます。こうしたセットが存在しない場合は、モード|m|が無条件で解析から除外されます。

コメント

  1. MODESELECT入出力オプションエントリは、モーダル法による周波数応答解析モーダル法による線形過渡応答解析複素固有値解析、および空力弾性フラッター解析でのみサポートされます。応答スペクトル解析ではサポートされません。
  2. 1つのモデル内で複数のMODESELECTエントリを使用できます。MODESELECTエントリは、最初のサブケースの上で指定するか、各サブケース内に指定することができます。
  3. HMODENMを指定せずにLMODENMを指定した場合、デフォルト値の10000000(1000万)はHMODENMの値だと見なされます。LMODENMを指定せずにHMODENMを指定した場合、デフォルト値の1はLMODENMの値だと見なされます。
    デフォルト LMODENM HMODENM
    指定 1.0E+7
    1 指定
  4. HFREQを指定せずにLFREQを指定した場合、デフォルト値の1.0E+30はHFREQの値だと見なされます。LFREQを指定せずにHFREQを指定した場合、デフォルト値の0.0はLFREQの値だと見なされます。
    デフォルト LFREQ HFREQ
    指定 1.0E+30
    0.0 指定
  5. MODESELECTケースコントロールコマンドをパラメータLFREQと組み合わせて使用した場合は、MODESELECTケースコントロールが優先されます。
  6. MODESELECTを使用したときに計算されたモードのすべてが利用可能になったり、どれも利用可能にならなかった場合は、メッセージで通知されます。
  7. モーダル周波数応答解析のより速い方法(PARAM,FASTFR,YESでアクティブ化)は、MODESELECTとの組み合わせでは使用できません。
  8. MODESELECTによって除外されたモードは、1つのサブケースのMODESELECTと別のサブケースのPARAM, LFREQまたはPARAM, HFREQによってそのモードが除外された場合にはモード番号の横に“S”が表示され、最低1つのサブケースのMODESELECTで除外された場合にはモード番号の横に“M”が表示されます。