最適化モデルの更新

最適化実行の結果として、OptiStructでは、実行された最適化のタイプにより1つ以上の新しい設計ファイルが生成されます。

これらのファイルには、最適化により生成された最小限の情報が含まれており、元のモデルと組み合わせることもできます。このためには、元のモデルをHyperMeshに再度読み込み、新しい合成モデルを作成します。

この操作は時間がかかり、ディスクスペースも必要とするため、特に大規模モデルの場合、これを回避するには、これらのファイルをOptiStruct内で元のモデルと組み合わせることができます。OptiStructでファイルを組み合わせるには、元の完全なモデルを読み込んで、ASSIGN,UPDATE,update_filenameコントロールカードを使用して変更を適用します。ファイルはバルクデックと同じフォーマットを使用しますが、ここに含めることができるのは変更カード(GRIDMATx、Property、またはSTACK)のみです。このファイルのカードはすべて元のデータのカードと同じである必要がありますが、最適化されたすべての数量に対応して異なる値が含まれています。元のデックにECHOリクエストがある場合、生じる出力には変更された値が反映されます。

例として、update_file内のGRIDカードには、元の入力デックのカードと同じIDが含まれている必要があり、CDPS、およびSEIDフィールドが一致している必要があります。X、Y、 およびZ フィールドの新しい値が解析に使用されます。
  • 更新カードのすべての整数およびテキストフィールドは、入力デックの元のカードと一致している必要があります。実数値フィールドはすべて、元のデックの該当する値とは異なる値を持つことができます。これらの一貫性条件のほとんどは、読み込みの際に確認されますが、すべてが確認されるわけではありません。例えば、ほとんどのテキストフィールドは確認されません。以下に示す例外を除き、すべての実数値データは更新デックから取得され、残りのすべての情報は元のデックのまま保持されます。
  • 更新デックの各カードは、対応するカードが元のデックに存在する必要がありますが、元のデックのすべてのカードが更新ファイルに存在する必要はありません。コントロールセクションでSYSSETTINGS,UPDATE,permissiveが使用される場合を除き、更新デック内のすべてのカードは一意である必要があります。
  • SYSSETTINGS,UPDATE,uniqueは、更新デック内の繰り返しカードを許可しませんが、このカードにより、更新デックはすべてのバルクカードを含むことができ、受け入れられないすべてのカードは警告のみを生成します。デフォルトのモデルは、SYSSETTINGS,UPDATE,strictです。
  • 入力データで許可されるのは1つのASSIGN,UPDATEのみですが、更新ファイルにはINCLUDEカードを含めることができ、このカードにより複数のファイルの組み合わせが許可されます。
  • GRID: グリッドカードでは、新しいX、Y、およびZ座標を、元のカード(CPフィールド)と同じ座標系、または全体座標系(CPは空白)で定義することができます。
  • PCOMP: このカードの更新されたバージョンは、同じ層数を持つ必要があり、同じMID値を使用する必要がありますが、これはシャッフリング最適化(すなわち、層の順序が変わる可能性がある)に起因する場合もあります。
  • CQUAD/CTRIATの新しい値は許可されますが、このような要素が設計可能領域にあるとこの値によりエラーが発生します。つまり、トポロジー最適化の結果はその他の最適化では使用できず、使用できるのはANALYSIS実行においてのみです。
  • 更新デックの読み取りの際、すべての空白フィールドは、リファレンスマニュアルで提示されているデフォルト値ではなく、値ゼロとして受け入れられます。例えばMAT1カードにおいて、EGまたはNUのいずれかのフィールドを空白のままにすることは通常可能であり、これは一貫性ルールから計算されますが、更新の際、このようなフィールドは、データに明示的な0.0E0が存在するかのように扱われます。

これは、最適化実行でOptiStructにより生成されたデータの場合、通常問題にはなりません。このようなフィールドには実際のデフォルト値が入力されるためです。