OUTPUT

入出力オプションエントリOUTPUTコマンドを使用すると、結果出力のフォーマット、および特定の結果ファイルを作成するかどうかを制御できます。

フォーマット

OUTPUT, keyword, frequency, option1, option2, option3

定義

引数 オプション 内容
keyword 下記をご参照ください。 下記をご参照ください。
frequency FIRSTLASTFLALLNONENCONVCURRENT、または空白
FIRST
最初の反復のみを出力します。
LAST
最後の反復のみを出力します。
FL
最初の反復と最後の反復を出力します。
ALL
すべての反復を出力します。
NONE
出力なし。
N
最初の反復と最後の反復、およびN回ごとの反復を出力します。
N = 5の場合は、0回目、5回目、10回目、15回目、20回目などの反復と最後の反復が出力されます。
CONV
トポロジー最適化時の最初の反復と後続の収束したすべての反復を出力します。
CURRENT
最適化実行に対して個別の<filename>_cur.h3dファイルが生成されます。このファイルには、現在の最適化反復計算の解析実行出力が含まれます。このファイルは続く各最適化反復計算で上書きされます。
注: このオプションは、H3DキーワードおよびBYITERオプションを使用した最適化実行にのみ適用されます。CURRENTの頻度をBYSUB / 空白オプションと共に使用した場合、OptiStructはエラーになります。
空白
特定のキーワードのデフォルトについては下記をご参照ください。
option 下記をご参照ください。 下記をご参照ください。

標準の結果出力

結果のOUTPUTが定義されていない場合は、デフォルトの結果出力がHMとH3Dの両方になります。結果のOUTPUTコマンドが存在する場合、デフォルトのOUTPUTタイプは存在しません。

キーワード 内容 デフォルトの頻度 対象ファイル オプション 詳細
HM 結果をHyperMeshバイナリフォーマットで出力します。 FL *.res <NODMIGDMIGALLDMIGSET> 外部スーパーエレメントの内部ポイントの結果を出力するかどうかを指定します。 16
NODMIG
リカバリーが非アクティブになります。
DMIGALL
全ての節点 / 要素に対してリカバリーがアクティブになります。
DMIGSET(デフォルト)
対応する出力要求で定義されたSETの節点 / 要素に対してリカバリーがアクティブになります(デフォルト)。
H3DHV 結果をHyper3Dフォーマットで出力します。 FL *.h3d <BYSUBBYITER>
デフォルト = BYSUB
注: 最適化実行のみ適用可能。
最適化実行時の出力ファイルの構成方法を指定します。 15
<NODMIGDMIGALLDMIGSET> 外部スーパーエレメントの内部ポイントの結果を出力するかどうかを指定します。 16
NODMIG
リカバリーが非アクティブになります。
DMIGALL
全ての節点 / 要素に対してリカバリーがアクティブになります。
DMIGSET(デフォルト)
対応する出力要求で定義されたSETの節点 / 要素に対してリカバリーがアクティブになります(デフォルト)。
OP2OUT2OUTPUT2 解析結果をNastran output2フォーマットで出力します。 FL *.op2 <MODELNOMODEL>

デフォルト = MODEL

モデルデータをファイルに出力するかどうかをon / offで切り替えます。 11 12
<NODMIGDMIGALLDMIGSET> 外部スーパーエレメントの内部ポイントの結果を出力するかどうかを指定します。 16
NODMIG
リカバリーが非アクティブになります。
DMIGALL
全ての節点 / 要素に対してリカバリーがアクティブになります。
DMIGSET(デフォルト)
対応する出力要求で定義されたSETの節点 / 要素に対してリカバリーがアクティブになります(デフォルト)。
NASTRANPUNCHPCH 解析結果をNastran punchフォーマットで出力します。 FL *.pch <NODMIGDMIGALLDMIGSET> 外部スーパーエレメントの内部ポイントの結果を出力するかどうかを指定します。 16
NODMIG
リカバリーが非アクティブになります。
DMIGALL
全ての節点 / 要素に対してリカバリーがアクティブになります。
DMIGSET(デフォルト)
対応する出力要求で定義されたSETの節点 / 要素に対してリカバリーがアクティブになります(デフォルト)。
OPTIASCIIOS 結果をOptiStruct ASCIIフォーマットで出力します。 FL *.cstr*.dens*.disp*.force*.gpf*.load*.mpcf*.spcf*.strs - -
PATRANAPATRAN 解析結果をPatran ASCIIフォーマットで出力します。

APATRANでは別のファイル命名規則が使用され、ファイル拡張子の後に反復番号が付加されます。)

FL *.#.#.#.dis*.#.#.dis*.#.#.els*.#.dis*.#.els

*.#.#.dis.#*.#.dis.#*.#.els.#*.dis.#*.els.#

- -
HDF5 結果は階層ツリーフォーマット、Version 5 (.h5ファイル)で出力されます。 22 FL *.h5 <YES, NO, COMP, NOCOMP>
YES
HDF5出力を有効にします。
NO(デフォルト)
HDF5出力を無効にします。
COMP
圧縮を伴うHDF5出力を有効にし、.h5ファイルのサイズを縮小します。
注: 圧縮を有効にすると、実行時間が長くなる可能性があります。
NOCOMP
圧縮せずにHDF5出力を有効にします。OUTPUT, HDF5, YESと同じです。
NONE 上記のどのフォーマットでも結果を出力しません。 - - - -

最適化出力

キーワード 内容 デフォルトの頻度 対象ファイル オプション 詳細
DESIGN DENSITYSHAPETHICKNESSなどの設計結果の出力頻度を制御します。 ALL 設計結果の書き出し先の全ファイル。 - CONVは、この出力要求の頻度オプションの1つとしてサポートされています。CONVを使用して、トポロジー最適化時の最初の反復と後続の収束したすべての反復の結果を出力します。
SHRES 形状ファイルの出力頻度を制御します。 L *.sh*.grid - -
GRID トポグラフィーまたは形状最適化の状態ファイル(.gridファイル)を出力するよう要求します。 L *.grid <BASIC LOCALDESIGN>
BASIC(デフォルト)
基準座標系を参照にして、.gridファイルにグリッド定義を出力します。
LOCAL
GRID定義のCPフィールドで定義した局所座標系を参照にして、.gridファイルにグリッド定義を出力します。
DESIGN
設計空間の場合のみ、グリッド定義を.gridファイルに出力します。
FSTOSZ フリー寸法最適化後にサイジングモデルを自動生成します。これは、複合材と非複合材(PSHELL)の両方の最適化に適用できます。 18 L *_sizing.fem
  1. Bundles

    整数 > 0

    デフォルト = 4

  2. Method <ADVFREEADVMANSIMFREESIMMAN>

    デフォルト = ADVFREE

  3. Ignore <IGNORE>
 
SZTOSH 積層ベースの寸法最適化後にシャッフリングモデルを自動生成します。 L *_shuffling.fem - -
FSTHICK フリー寸法最適化の結果を.fsthickファイルに出力する方法を制御します。 13 L *.fsthick <YES, NO>

デフォルト = NO

 
DESVAR 更新された設計変数の値を出力するよう要求します。 L *.desvar、*.out <FILEOUTBOTHNONE>
FILE(デフォルト)
更新されたプロパティ設計変数の値を.desvarファイルに出力します。
OUT
更新された設計変数の値を.outファイルに出力します。
BOTH
更新された設計変数の値を.outファイルと.desvarファイルの両方に出力します。
NONE
更新された設計変数の値を出力しません。
PROPERTY 更新されたプロパティ定義を出力するよう要求します。
注: ROPERTYキーワードのDescription列とDetails列では、“Property”は“プロパティ、材料、要素”を表します。
L *.prop、*.out <ANYDESIGNFILEOUTBOTHNONE>
ANY
全てのプロパティが出力されます。
DESIGN(デフォルト)
設計可能なプロパティのみが出力されます。
FILE
更新されたプロパティ定義と非設計プロパティが.propファイルに出力されます。
OUT
更新されたプロパティ定義と非設計プロパティが.outファイルに出力されます。
BOTH
更新されたプロパティ定義と非設計プロパティが.outファイルと.propファイルに出力されます。
NONE
更新されたプロパティ定義を出力しません。
HGSENS HyperGraph用の感度出力プレゼンテーション。 4 FL *_sens.#.mvw、*.#.sens <ALLNOSTRESSSTRESS>

デフォルト = NOSTRESS

 
MSSENS Microsoft Excel SYLKフォーマットでの感度出力。 4 FL *.#.slk <ALLNOSTRESSSTRESS>

デフォルト = NOSTRESS

 
ASCSENS トポロジーおよびフリー寸法感度(設計要素の密度に応じた応答)の出力(ASCIIフォーマット)。 FL *.#.asens <ALLNOSTRESSSTRESS>

デフォルト = NOSTRESS

コメントをご参照ください 4
H3DSENS H3Dフォーマットでの感度出力19 FL *_dsa.h3d

または

*_dsa.#.h3d

<USERNOUSERCOMBBYITER>

デフォルト = NOUSERBYITER

H3DSENSはフリー形状最適化ではサポートされません。
H3DTOPOL トポロジーのコンターおよびフリー寸法感度の感度出力(H3Dフォーマット)。 4 FL *_topol.h3d <ALLNOSTRESSSTRESSMASSNNOMASS>

デフォルト = NOSTRESSNOMASS

 
H3DGAUGE シェル厚の感度のコンターの感度出力(H3Dフォーマット)。 4 FL *_gauge.h3d <ALLNOSTRESSSTRESSMASSNNOMASS>

デフォルト = NOSTRESSNOMASS

 
HGHIST HyperGraph用の設計履歴出力。 5 - *_hist.mvw、*.hist*.hgdata 整数 ≤ 32

デフォルト = 31

 
DVGRID 形状変数定義を.dvgridファイルに出力します。 6 - *.dvgrid -  
MSLAGM Microsoft Excel SYLKフォーマットでのラグランジュ乗数出力。 21 L *.#_lagm.slk -  
BORED ASCIIファイルフォーマットでボア変形結果を出力します。 FL *_d.#.bdst*_bdst.#.mvw

#は反復計算番号)。

- コメントおよび26をご参照ください 27

特殊な結果出力

キーワード 内容 デフォルトの頻度 対象ファイル オプション 詳細
ADAMSMNF モーダルニュートラルファイルにMSC.ADAMSの弾性体を出力します。 17 - *.mnf <YES, NO>

デフォルト = YES

-
HGFREQ HyperGraph用の周波数解析出力プレゼンテーション。 3 FL *_freq.mvw

*_s#_a.frf

*_s#_d.frf

*_s#_v.frf

- -
HGTRANS HyperGraph用の過渡解析出力プレゼンテーション。 2 3 28 - *_tran.mvw

*_s#_a.trn

*_s#_d.trn

*_s#_s.trn,

*_s#_v.trn

- -
HGMBD

HyperGraph用のマルチボディダイナミクス出力プレゼンテーション。 2 3

- *_mbd.mvw

*_s#_a.mbd

*_s#_d.mbd

*_s#_v.mbd

- -
HGEFFMASS 有効質量は、BARオプションによりHyperGraphの棒グラフとして(デフォルト)、またはXYオプションによりHyperGraphのXYプロットとして出力されます。 - *.mass

*_mass.mvw

- -
HGMODFAC HyperGraph 3D用のモード寄与度係数の出力プレゼンテーション。 14 FL *_modal.mvw

*_modal.#.mvw

<REGULARNORM>

デフォルト = REGULAR

 
MASSPROP プロパティに基づいて重心および質量慣性モーメントの表の、.outファイルへの出力を制御します。 20 FL *.out - 重心は基準座標系で指定されます。質量プロパティはそのアイテムの重心に関するものです。
MASSCOMP HyperMeshコンポーネントに基づく質量の.outファイルへの出力を制御します。 FL *.out - -
MODES ノーマルモードまたはモード動的最適化実行から.outファイルへのモード出力を制御します。 ALL *.out - デフォルトはALLです。つまり、すべての最適化反復で、抽出されたモードは.outファイルに出力されます。

CONVCURRENTを除くすべての周波数オプションがOUTPUT,MODESに適用可能です。

REGCOMPL 領域コンプライアンス表の、.outファイルへの出力を制御します。   *.out <YES, NO>

デフォルト = YES

24
KPI 重要性能指標の.kpiファイル(ASCII)への出力を制御します。 FL *.kpi - 24
MATRIX .full.matファイルと.reduced.matファイル(ASCII)への剛性マッピングマトリックス、質量マッピングマトリックス、節点-自由度マッピングマトリックスの出力を制御します - *.reduced.mat,

*.full.mat

オプション1

<FULLREDUCED>

デフォルト値はありません。

オプション2

<DENSESPARSE>

デフォルト = DENSE

オプション3

<'format'>

デフォルト = 空白
FULLオプションとREDUCEDオプションは、.full.mat.reduced.matの各ASCIIファイルに剛性 / 質量の完全マトリックスまたは縮退マトリックスのどちらを出力するかを制御します。

別のオプションであるDENSESPARSEでは、完全な密マトリックスを出力するか、疎マトリックス(ゼロ値を含まないマトリックス)のみを出力するかを制御できます。

3つ目のオプションでは、出力の精度とフォーマットを制御できます。フォーマットは、Fortranシンタックスを使用して定義されます。これは、1行あたりのエントリ数の後ろに精度が続きます。
注: フォーマットは一重引用符で囲む必要があります。
例:
  • OUTPUT,MATRIX,FULL,SPARSE,'5f16.5' 1行あたり5エントリで、フィールド幅が16、小数位が5の固定小数点表記であることを意味します。
  • OUTPUT,MATRIX,REDUCED,DENSE,'6e12.3' 1行あたり6エントリで、フィールド幅が12、小数位が3の指数表記であることを意味します。
PCOMP プライベースのモデリング(STACK/PCOMPP)入力から等価なPCOMPGを出力します。 - *.pcomp - これは、解析と最適化でサポートされています。このキーワードでは周波数オプションはサポートされていません。

ファイル出力制御

キーワード 内容 デフォルトの頻度 対象ファイル オプション 詳細
TCL .tclファイルの出力を制御します。 - *.HM.comp.tcl*.HM.ent.tcl*.HM.conn.tcl <YES, NO>

デフォルト = YES

 
OSS .ossファイルの出力を制御します。 - *.oss <YES, NO>

デフォルト = YES

 
HTML .htmlファイルの出力を制御します。 - *.html <YES, NO>

デフォルト = NO

 
SPCD .spcdファイルの出力を制御します。 - *_spcd <YES, NO>

デフォルト: 次のコメントをご参照ください: 25

 
STAT .statファイルの出力を制御します。 - *.stat <YES, NO>

デフォルト = YES

次のコメントをご参照ください: 9
MVW .mvwファイルの出力を制御します。 - *.mvw <YES, NO>

デフォルト = YES

 

コメント

  1. 上記のキーワード一覧表でデフォルトの頻度にダッシュ(-)が記載されているキーワードには頻度は適用されません。
  2. 現在のバージョンでは、HGTRANSHGMBDを利用できるのは解析のみです。
  3. HGFREQHGTRANS、およびHGMBDでは、出力要求はSet IDを指定した場合にしか使用されません。例えば、DISPLACEMENT=ALLまたはDISPLACEMENT(HG)=ALLと指定しても、変位情報はプレゼンテーションに出力されません。一方、DISPLACEMENT=1またはDISPLACEMENT(HG)=1と指定すると、Set 1の構成節点の変位情報がプレゼンテーションに出力されます。
  4. HGSENSH3DTOPOLH3DGAUGEASCSENS、またはMSSENSのオプションに対して:
    • NOSTRESSを指定した場合、または何も指定しなかった場合、結果は出力されますが、応力、ひずみ、および力の応答は無視されます。
    • ALLまたはSTRESSを指定した場合、応力、ひずみ、および力の応答を含む結果が出力されます。
    • MASSを指定した場合、質量で正規化された感度が対応するH3Dファイルに出力されます。HyperViewでは、これには、“Sensitivity (Mass)”というラベルが付けられます。
  5. HGHISTオプションに対して:
    次に示すように、目的の各オプションの和に等しい整数値を指定します。
    1
    設計変数。
    2
    目的関数および制約違反率(%)の最大値。
    4
    応力以外のすべての応答。
    8
    すべてのDRESP2応答。
    16
    すべてのDRESP3応答。
    32
    正規化した制約違反率のプロット。32という値の場合は、応答をそれぞれに対応する制約条件の制限値で割った値のプロットを*_hist.mvwファイルに出力します。制約条件の制限値を超える応答(Y軸)と応答ID(X軸)のプロットは、最終的な最適化の反復計算でのみ出力されます。この応答IDは、モデルでユーザーが定義したResponse IDとは異なります。応答を識別するには、HyperGraphの赤い垂直方向の曲線上にマウスポインターを置くと、ユーザーが定義したResponse Labelが表示されます。Y軸の値1.0が赤い水平ラインとして表示されます。
    空白
    これより上のすべて(32を除く)が出力されます。このため、デフォルト値は31です。

    例:設計変数とすべてのDRESP2応答が必要な場合は、9を入力します。

  6. DVGRIDオプションを指定すると、変位に関する形状変数定義、あるいは線形静解析、ノーマルモード解析、または線形座屈解析の固有ベクトルの結果が作成されます。作成された形状変数定義は以降の最適化で再利用できます。このようなプロセスになっているため、“自然な”形状関数を容易に使用できます。
  7. HMH3DHVASCIIOPTIOSNASTRANPUNCHOP2OUT2OUTPUT2PATRAN APATRANの各キーワードでは、古い入出力オプションエントリであるFORMATおよびRESULTSで指定した情報よりも、OUTPUT入出力オプションエントリで指定した情報が優先されます。
  8. OUTPUTエントリは前から後へ順番に読み出されます。したがって、複数のOUTPUTエントリに同じキーワードが指定されている場合、使用されるのは最後のインスタンスになります。
  9. OUTPUT,STAT,NOを定義した場合、実行が成功すると、*.statファイルは実行終了時に削除されます。ただし、実行中はこのファイルは常に存在しています。
  10. 古い入出力オプションエントリであるDENSRESで指定した情報よりも、,DESIGNが優先されます。OUTPUT,DESIGNを指定すると、HMH3D、またはOPTIの出力フォーマットのうちアクティブなフォーマットすべてに、定義した頻度で設計結果が書き出されます。該当する出力フォーマットに対して選択した頻度は考慮されません。デフォルトでは、アクティブな出力フォーマットはHMだけです。
  11. CMSMETHを使用した場合、またはマルチボディダイナミクスを完全実行した場合、CMS応力モードをOP2フォーマットに書き出すことができます。これは、OUTPUT,OP2を定義した場合にしか実行されません。それぞれについてファイルが1つ生成されます。応力の書き出し対象はシェルとソリッド、力の書き出し対象はバー/ビームおよび溶接です。各モードは、モードインデックスと同じIDを持つ静的荷重ケースとして書き出されます。この出力はFEMFATのMAGNAと互換性があります。
  12. OUTPUT,OP2MODEL/NOMODELオプションよりも、PARAM, OGEOMバルクデータエントリが優先されることがあります。
  13. FSTHICKキーワードを指定すると、拡張子が.fsthickのファイルが生成されます。このファイルには、フリー寸法設計空間に含まれる要素(CQUAD4CQUAD8CTRIA3、およびCTRIA6)のバルクデータエントリが格納されています。要素定義には、最適化された厚みが各要素の節点板厚(Ti)として定義されています。
  14. HGMODFACキーワードを指定すると、モード寄与度係数の3Dプロットを表すHyperGraph 3Dプレゼンテーションが生成されます。このプロットの各軸に表示されるのはそれぞれ、X軸がモード番号、Y軸が周波数(周波数応答解析の場合)または時間(過渡解析の場合)、Z軸がモード寄与度係数です。

    NORMオプションを指定すると、寄与度係数は1を基準として正規化されます。

    HyperGraph 3Dでは、次のいずれかの2Dプロットを生成する断面を定義できます。
    1. モード寄与度係数と、指定した数値の周波数または時間。
    2. モード寄与度係数と、特定の周波数または時間におけるモード番号。

    周波数応答解析の場合、関与係数の実数部、虚数部、および大きさのプロットが生成されます。大きさのプロットはデフォルトで表示されますが、実数および虚数のプロットはデフォルトでは非表示となっています。

  15. 最適化実行のH3D出力は多数のファイルで構成されます。BYSUB/BYITERオプションを使用すると、H3D出力の2つのモードを切り替えることができます。解析の実行でデフォルトのオプション(BYSUB/BYITER)はありません。
    • BYSUB(これは最適化の実行でのデフォルトオプション)は1つの_des.h3dファイルを最適化履歴のアニメーションのために出力します。このファイルに記述されている最適化結果の頻度は、OUTPUT, DESIGNで定義します(デフォルト = ALL)。このファイル以外に、各サブケースiに対して_si.h3dファイルが書き出されます。このファイルには、各サブケースの解析結果の履歴が保存されています。解析結果の出力頻度はFrequencyで指定します。最適化の結果は、出力要求DENSITYSHAPE、またはTHICKNESSを使用してサブケースファイルに書き出すことができます。

      (解析の実行でOUTPUTH3D、またはBYSUBを(最適化無しで)用いると上と同じファイルを(_des.h3dファイルを除いて)出力しますが、ファイル内に設計の結果や解析の履歴はありません。)

    • BYITERを指定すると、反復1回につき1つの.#.h3dファイルが出力されます。このファイルには、各反復におけるすべてのサブケースの最適化結果と解析結果が保存されています。どの反復でこれらのファイルを作成するかはFrequencyで指定します。実際のOUTPUT, DESIGNステートメントが指定されている場合を除き、これはデフォルトのOUTPUT, DESIGNよりも優先されます。形状最適化の場合、各反復におけるモデルのGRID座標は新しい形状に更新されます。

      (解析の実行でOUTPUTH3D、またはBYITERを(最適化無しで)用いると複数の反復が無いために1つの.h3dファイルだけが出力されます。)追加の周波数オプションCURRENTBYITERオプションに対して使用できます。したがって、OUTPUT,H3D,CURRENT,BYITERを指定すると、<filename>_cur.h3dという名前の別個のH3Dファイルが出力されます。このファイルには、現在の最適化反復計算の解析実行出力が含まれています。このファイルは続く各最適化反復計算で上書きされます。

  16. 外部のスーパーエレメントの内部ポイントの結果は、デフォルトでHM、H3D、PUNCH、およびOP2ファイルに出力されます。
  17. 応力を.mnfファイルに出力するには、OUTPUT, ADAMSMNFに加えて、GPSTRESS入出力オプションエントリも指定する必要があります。PARAM,GPSLOCを使用して、シェルの応力の出力場所を制御できます(上部 / 下部 / 中央)。
  18. FSTOSZ オプションに対して:
    複合材最適化の場合:
    Bundles
    繊維の向きごとに生成されるプライの束の数を指定します。
    方法
    プライの束の厚さは定義された手法に基づいて決められます。
    ADVFREE
    自由な厚さでのアドバンストアルゴリズム。
    ADVMAN
    製造可能な厚さでのアドバンストアルゴリズム。
    SIMFREE
    自由な厚さでの単純アルゴリズム。
    SIMMAN
    製造可能な厚さでの単純アルゴリズム。

    アドバンストアルゴリズムは2、4 と 8のプライの束に対して使用可能です。プライの束の生成時にその厚さ分布が考慮されることで、オリジナルのフリーサイズ板厚プロファイルよりも正確な表現の結果となります。

    プライの束の厚さは製造可能なプライ厚さの倍数とする事もできます。

    Ignore: 与えられたプライの向きで、それらの厚さが最大板厚の5%より小さくなった時、要素は無視されることができます。このオプションはデフォルトで非アクティブです。

    非複合材(PSHELL)最適化の場合:
    Bundles
    厚みに応じてPSHELL定義あたりに生成するPSHELLグループの数を指定します。
    方法
    束の厚みは定義された手法に基づいて決められます。
    ADVFREE
    自由な厚さでのアドバンストアルゴリズム。
    ADVMAN
    製造可能な厚さでのアドバンストアルゴリズム。
    SIMFREE
    自由な厚さでの単純アルゴリズム。
    SIMMAN
    製造可能な厚さでの単純アルゴリズム。
    アドバンストアルゴリズムは2、4、および8のPSHELLグループ(束)に対して使用可能です。束の生成時にその厚さ分布が考慮されることで、オリジナルのフリーサイズ板厚プロファイルよりも正確な表現の結果となります。
    Ignore
    与えられた束内で、それらの厚さが最大板厚の5%より小さくなった時、要素は無視されるようにすることができます。
    このオプションはデフォルトで非アクティブです。
  19. , USERはDSA出力でユーザー定義の応答が含まれているべきであることを示しています。NOUSERはユーザー定義の応答は含まれるべきでないことを示しています。両方のケースで、 DSA出力要求を通して定義された応答はDSA出力に含まれます。表 1 に、各オプションに対して出力される感度を示します。
    H3DSENSが問題となるのは、DSAが使用される場合のみです。DSAは現在、周波数応答解析のみでサポートされています。
    表 1.
    出力 DSA出力要求経由で要求された感度

    (応答は自動的に定義される)

    完全な最適化セットアップから出力される感度

    (DRESP1、DRESP2、DRESP3によるユーザー定義 / 指定の応答)

    OUTPUT, H3DSENS, USER
    OUTPUT, H3DSENS, NOUSER No

    H3DSENS, BYITER(デフォルト)は、複数の反復計算(#)に対して複数の*_dsa.#.h3dファイルが出力されることを示します。H3DSENS, COMBは、すべての反復計算に対して単一の統合された*_dsa.h3dファイルが出力されることを示します。

  20. PARAM,GRDPNTおよびPARAM,UCORDの値は、OUTPUT,MASSPROPを介した重心位置および質量慣性モーメントの出力には影響を与えません。この出力は、チェックランでもサポートされています。チェックランによって、フルランを開始する前に重心位置と質量慣性モーメントの出力をチェックできます。
  21. 複数のオブジェクト実行、応力 / ひずみノルム、およびBIGOPT最適化エンジンは、MSLAGMとの組み合わせでは現在サポートされていません。
  22. HDF5出力は、.h5バイナリ結果ファイルに出力されます。.h5出力フォーマットが要求された場合にサポートされる解析タイプおよび要素の詳細については、.h5ファイル を参照してください。

    古いHDF5フォーマット(.hdf5)の詳細については、PARAM, HDF5.hdf5ファイルを参照してください。

  23. FREQUENCYオプション(CURRENTを除く)はTCLファイル出力でサポートされています。FASTオプションがデフォルトです。
  24. KPIの出力には、対応するプロパティに関する変位、応力、ひずみ、および塑性ひずみの最大値が含まれます。これは線形および非線形静解析のみでサポートされています。応力とひずみは、シェルとソリッドに対してのみサポートされます。この出力は、対応する入出力オプションエントリ(DISPLACEMENTなど)からアクティブ化することもできます。
  25. OUTPUT,SPCDが入力ファイルに含まれている場合、これはOUTPUT,SPCD,YESと同じ意味であり、対応する*.spcdファイルが出力されます。

    OUTPUT,SPCDが入力ファイルに含まれていない場合や、OUTPUT,SPCD,NOが明示的に指定されている場合は、対応する*.spcdファイルは出力されません。

  26. OUTPUT, MVW, NOを使用して、ボア変形結果の出力をオフにできます。
  27. OUTPUT, BOREDは、CURRENTオプションではサポートされていません。
  28. HGTRANS出力要求は、一般的に線形(直接法およびモーダル法)過渡解析のみでサポートされています。断面力/モーメントの結果の場合のみ、線形/非線形の両方の過渡解析タイプでサポートされています。プロットは大きさだけでなく、X、Y、Zの各成分についても用意されます。