PARAM, SHL2MEM

バルクデータエントリ PSHELLバルクデータエントリの膜厚(フィールドT)がPARAM, SHL2MEMを使用して指定した値よりも小さい場合、シェルプロパティ(PSHELLバルクデータエントリで定義)が膜特性に自動的に変換されます。

パラメータ 説明
SHL2MEM <実数 > 0.0>

デフォルトなし(コメント6をご参照ください)

PSHELLバルクデータエントリの膜厚(フィールドT)がPARAM, SHL2MEMを使用して指定した値と等しいかそれよりも小さい場合、シェルプロパティ(PSHELLバルクデータエントリで定義)が膜特性に自動的に変換されます。これは、PSHELLMID2およびMID3を空白に設定することで実行されます。

コメント

  1. PSHELLシェルから膜特性への変換の決定に関しては、CTRIA3/CTRIA6またはCQUAD4/CQUAD8バルクデータエントリのTiフィールドを使用して定義された節点板厚は無視されます。
  2. 参照したPSHELLエントリ内のフィールドTの値がPARAM, SHL2MEMの値と等しいかそれよりも小さい場合、シェルプロパティはTiフィールドの値に関係なく膜プロパティに変換されます。
  3. PARAM, SHL2MEMは設計プロパティにも適用されるため、このパラメータは最適化実行では慎重に使用する必要があります。そのような設計プロパティ(PSHELL内)でのシェル厚が、PARAM, SHL2MEMで指定された値よりも小さい場合は、それらは膜特性に自動的に変換されます(対応する設計変数の値には関係ありません)。
  4. PSHELLエントリのシェル板厚(T)フィールドが空の最適化実行でPARAM, SHL2MEMが使用される場合、SHL2MEMパラメータは無視され、効果はありません。
  5. PARAM, SHL2MEMは、‘スキン’要素での使用が意図されています。これは、ソリッド(3D)要素のサーフェスでの応力計算に役立ちます。
  6. デフォルト:
    • 値を指定せずにPARAM, SHL2MEMを入力した場合、コードはエラーを返します(デフォルトなし)。
    • PARAM, SHL2MEMを使用しない場合は、シェルプロパティから膜特性への変換は起こりません。
  7. 塑性は、小変位および大変位非線形静解析用の膜要素(1次・2次)でサポートされています。MATS1エントリで利用可能な硬化則のうち、等方性、動特性、および混合硬化タイプは、膜要素でサポートされています。