PFMODE
入出力オプションエントリすべてのモーダル周波数応答サブケースのモード寄与度係数を出力するよう要求するために使用されます。
フォーマット
PFMODE (type, FLUIDMP=fmp, STRUCTMP=smp, PANELMP=setp, FREQUENCY=setf, FILTER=fratio, NULL=ipower, RPCUTOFF=rval, RPDBACUT=rpdba, MTYPE=otype, CMSSET=seset, RTYPE=rtype, MODOUT=modoutID, modaloutfile, PEAKOUT) = setdof/PEAKOUT または option
例
PFMODE(FLUID,STRUCTMP=30,FREQUENCY=391,PANELMP=ALL)=393
PFMODE(STRUCTURE,H3D)=23
PFMODE(FLUID,H3D,PEAKOUT)=11
PFMODE(STRUCTURE,H3D,PEAKOUT)=PEAKOUT
PFMODE(FLUID,PUNCH)=31
定義
引数 | オプション | 説明 |
---|---|---|
type | <STRUCTURE、FLUID> |
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fmp | <ALL、N、NONE> |
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smp | <ALL、N、NONE> デフォルト =ALL(type =STRUCTUREの場合) NONE(type =FLUIDの場合) |
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setp | <ALL、NONE> |
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setf | <ALL、SID> |
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fratio | <実数> デフォルト = 0.001 |
出力に適用するフィルタの値を指定します。fratio倍よりも低いモード寄与度値の変位または圧力の大きさは出力されません。 |
ipower | <整数> デフォルト = 30 |
モード寄与度の大きさが0からipowerを引いた値より低い時、モード寄与度は出力されません。言い換えると、モード寄与度が10-ipower未満の時、そのモードの寄与度出力はスキップされます。 |
rval | <実数> デフォルト = 0.0 |
応答の大きさが rvalよりも大きい場合に、加振周波数におけるモード寄与度を計算します。加振周波数はsetfのサブセットになります。 |
rpdba | <負でない実数> デフォルト = 0.0 |
RPDBACUTは流体応答の圧力のカットオフ値(デシベル)で、RPCUTOFFと同様です。流体応答の場合、RPCUTOFFよりもこちらが優先されます。加振周波数におけるRPDBACUT値には、重み付けが適用されます。モード寄与度は、応答の大きさがこのカットオフ値とほぼ同じである場合に計算されます。 8 |
otype | <ALL、SYSTEM、CMS> デフォルト = SYSTEM |
SYSTEMの場合、PFMODE関連の出力はモデル全体に対応します。区分モード寄与度はデフォルトでは出力されませんが、ALLまたはCMSを使用すれば出力されます。CMSオプションには、システムのモード寄与度はありません。区分モード寄与度はスーパーエレメントの内部節点に対しても計算することができます。 |
seset | <ALL、SID> デフォルト = ALL |
デフォルトでは、一部のH3D スーパーエレメントの区分モード寄与度は出力されません。ただし、出力のスーパーエレメント名の特定のセットを指定できます。 |
rtype | <DISP、VELO、ACCE> | 指定されたオプションに基づき構造モード寄与度が出力されます。
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modoutID | 整数 > 0 デフォルト = 空白 |
PFMODEからの変位および固有ベクトルエネルギーの出力オプションを特定するMODOUTバルクデータエントリを参照します。 13 14 |
modal | <MODAL> デフォルト = 空白 |
モーダル固有ベクトルはH3Dファイル(MODAL)に出力されます。 12 14 |
outfile | <PUNCH、H3D> デフォルト = H3D |
モード寄与度はH3DファイルまたはPUNCHファイルのどちらかにエクスポートできます。大容量のデータになるため、モード寄与度データはH3Dファイルに出力することを推奨します。 |
peakout | PFMODEオプションの括弧内でpeakoutを指定した場合、モード寄与度の出力時にPEAKOUTカードからのフィルタリング済み周波数が考慮されます。 | |
setdof/PEAKOUT | <SID/PEAKOUT> | 寄与度係数の処理における自由度です。SIDが参照するのは、構造寄与度の場合はタイプがGRIDC、流体寄与度の場合はタイプがGRIDのSETのIDです。 SIDではなく、PEAKOUTを指定した場合は次のようになります:
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option | <YES, ALL, NO, NONE, SID> デフォルト = ALL(MODALが指定されている場合) 12 |
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コメント
- PFMODEとPFPANELの両方の出力は1つのH3DファイルまたはPUNCHファイルのどちらかである必要があります。PFPANELとPFMODEは同じ出力オプションでなければなりません。
- モード寄与度の出力はPUNCHファイル出力で 、モード寄与の大きさを基準に降順でソートされます。
- PFMODE(FLUID、...)とPFMODE(STRUCTURE、...)を入力データ内で共存させることはできますが、1つのSUBCASEに指定できるPFMODE(FLUID)とPFMODE(STRUCTURE)はそれぞれ1つです。
- キーワードFLUIDMPとPANELMPは、FLUIDを指定した場合のみ有効です。
- STRUCTUREを指定した場合、setdofは構造自由度のセットを参照する必要があります。FLUIDを指定した場合、setdofは音場自由度のセットを参照する必要があります。
- FREQUENCYキーワードを使用すると、利用可能な加振周波数のサブセットを選択できます。
- フィルタはモード寄与度係数の大きさに適用されます。出力されるのは、このフィルタに適合したモード寄与度係数のみです。
- dB値は、 を使用して計算されます。ここで、 は参照圧力です。参照圧力はUNITS入力データで指定された単位系に依存します。単位系がSIの場合、その値は2.0E-5 Paとして設定されます。CGSの場合、2.0E-4 baryeに設定されます。MPaの場合、2.0E-11 MPaに設定されます。BGまたはEEの場合、4.17E-7 lbf/ft2に設定されます。UNITSデータが存在しない場合、デフォルト値は2.0E-11 MPaです。
- H3DファイルまたはPUNCHファイルにモデル寄与度をエクスポートするためのレガシーフォーマットである、PFMODE (type, OUTPUT=outfile)=setdof/PEAKOUTもサポートされます。
- スーパーエレメント(CMSモデル内)の内部点のモード寄与度係数を出力する場合は、SEINTPNTエントリをサブケース情報セクション内で使用して、対象となる内部点を外部点に変換できます。変換後は、sedof/PEAKOUT引数の</PEAKOUT>オプションによってこれらの点を参照できるようになります。
- =NONEは、流体モード寄与度係数の出力(type=FLUID)でのみ有効です。それ以外の場合は、構造モード寄与度の出力(type=STRUCTURE)に対するALLと解釈されます。type=FLUIDの場合、smpおよびfmpはNONEに設定できます。
- “optionフィールドは、PFMODE(MODAL)が定義されている場合のみ有効です。
- MODOUTオプションは、モーダル法による周波数応答のノーマルモード解析から計算された固有ベクトルの結果を出力するためのものです。
MODOUTオプションでは、固有ベクトルと、PFMODEエントリの一部として対応するモード寄与度出力に関連付けられた同じモード空間の固有ベクトルに基づくエネルギーを出力できます。MODOUTを介したモード空間出力は、PFMODEエントリの全体モード寄与度出力に対して定義されたものと同じフィルタとしいき値に従います。例えば、PFMODEエントリでモード寄与度が計算されるモードの数がSTRUCTMP=5によって制限されている場合、MODOUTを介して要求された変位固有ベクトルやエネルギー固有ベクトルに対して5つのモードを含む同じモード空間が出力されます。
下の例では、STRUCTMP=5によって、モード寄与度の計算全体で使用されるモードの数が5に制限されます(抽出された全部で28個のモードのうち)。PFMODE(STRUCTURE, STRUCTMP = 5,RTYPE = DISP, PUNCH, MODOUT=21) = 2
そのため、5つのモードだけがモード寄与度の出力に使用されていることがわかります。固有ベクトルがMODOUTエントリを使用して要求された場合。MODOUT 21 HD3 + DISP ALL
MODOUT要求に対してH3Dファイルに出力される同じ5つのモード。 - MODOUTオプションとMODALオプションを単一のPFMODEエントリで同時に定義することはできません。