OS-E:0130 NLOUTを使用した中央に穴の開いたプレート

形状と荷重のいずれも水平軸に対して対称である均質なプレートについて、穴の開いたプレートでの最大軸応力を求めます。

水平の中央ラインの下の応力と変形の状態は、中心線の上のそれの鏡像であり、また垂直の中心線についても同様であることが言えます。対称性の利点を活かし、正しい境界条件を適用することで、有限要素モデルでプレートの1/4のみを使ってOptiStructでの非収束解をテストします。


図 1. FE Model

モデルファイル

必要なモデルファイルのダウンロードについては、モデルファイルへのアクセスを参照してください。

この例で使用されているモデルファイルには以下のものが含まれます:

NLOUT.fem

モデル概要

穴の中央にX-Y座標の原点を置きます。プレートの両端を引っ張ると、中心線上のポイント群は中心線に沿って動きますが、それらに垂直ではなくなります。これは、図 1のように、使用する適切な変位条件を示しています。
FE Model
要素タイプ
CHEXA
線形材料プロパティは:
MAT1およびMATS1
ヤング率
1.5E5 MPa
ポアソン比
0.3
初期降伏点
60.5 MPa

結果

非線形反復計算は収束せず、OptiStructNLOUTでのデフォルトにより最終の収束したソリューションを保存します。

非収束解を保存するために、NLOUTがモデル内で指定されます。NLOUTエントリのSVNONCNVパラメータは、デフォルトでYESに設定されます:
SVNONCNV = YES
最終の非収束反復計算を保存します
H3Dでは、最終荷重ファクター位置でNON-CONVERGENTとラベル付けされます(図 2を参照)。




図 2. 応力のコンター