RCROSS

入出力オプションおよびサブケース情報エントリ ランダム応答解析のクロスパワースペクトル密度関数の計算と出力を要求するために、入出力オプションセクションで使用されます。

フォーマット

RCROSS(format_list,form,type,randid=RANDPS_ID) = option

定義

引数 オプション 説明
format <PUNCHHDF5、空白>
PUNCH
結果をNastran punch結果フォーマット(.pchファイル)で出力します。
HDF5
結果は階層ツリーフォーマット、Version 5 (.h5ファイル)で出力されます。 5
空白(デフォルト)
利用可能な結果があるアクティブなフォーマットすべてで結果を出力します。
form <COMPLEX, REAL, IMAG, PHASE, BOTH>
COMPLEX(デフォルト)
HM出力フォーマットを選択した場合に、.resファイルへの複素出力として、振幅 / 位相を組み合わせたフォームを指定します。他のフォーマットを明示的に定義していない場合は、該当するフォーマット用の複素出力のREALフォームが使用されます。(位相は度単位で出力されます。)
REALまたはIMAG
複素出力の直交フォーマット(実部と虚部)を指定します。
PHASE
複素出力の極フォーマット(位相と振幅)を指定します。
BOTH
複素出力の直交フォーマットと極フォーマットの両方を指定します。
type <PSDF>
PSDF(デフォルト)
ランダム応答のポスト処理用に、クロスパワースペクトル密度関数を計算して出力するよう要求します。
option <RCROSS_ID>
RCROSS_ID
RCROSSバルクデータエントリのセットID。
randid <RANDPS_ID、空白>
RANDPS_ID
RANDPSバルクデータエントリのセット識別番号。 3 4
空白

コメント

  1. RCROSS入出力オプションは、RANDOMサブケース情報エントリと共に使用する必要があります。
  2. RCROSSバルクデータエントリで指定した2つの応答量のクロスパワースペクトル密度を計算するには、DISPLACEMENTSTRESSSTRAINなどの応答量を、対応する入出力オプションを使用して要求する必要があります。
  3. RCROSSサブケース情報エントリが異なるrandidを参照する場合は、複数のRCROSSバルクデータエントリを定義する必要があります。
    例:
    rcross(PUNCH, PHASE, PSDF, randid=210020)=451
    rcross(PUNCH, PHASE, PSDF, randid=210050)=452
    rcross(PUNCH, PHASE, PSDF, randid=210070)=453
    rcross(PUNCH, PHASE, PSDF, randid=210090)=454
  4. 複数のRANDOMサブケース情報エントリが存在する場合は、RCROSS入出力オプションのエントリ内に=<RANDPS_ID>を指定する必要があります。
  5. HDF5出力は、.h5バイナリ結果ファイルに出力されます。.h5出力フォーマットでサポートされる解析タイプおよび要素の詳細については、 .h5を参照してください。