RESVEC

サブケース情報エントリ RESVECコマンドを使用すると、レジデュアルベクトルの計算を制御できます。

フォーマット

RESVEC(type, damping, VISC_INC=visc_inc, VISC_EXC=visc_exc) = option

定義

引数 オプション 説明
type <UNITLODAPPLOD>
UNITLOD(デフォルト)
動的荷重の自由度における単位荷重に基づき、レジデュアルベクトルを生成します。全てのSUBCASEの荷重を受ける全ての自由度に単位荷重のレジデュアルベクトルが生成されます。ノーマルモードとモーダル複素固有値解析に対して、それぞれのUSETUSET1 U6自由度にレジデュアルベクトルが生成されます。
APPLOD
モーダル周波数応答解析の0Hz、過渡応答解析の時刻=0での動的荷重に基づいたレジデュアルベクトルを生成します。周波数応答解析では、それぞれのSUBCASEに対して、0Hzでの実部と虚部の荷重が異なるかどうかに基づき、1つまたは2つのレジデュアルベクトルが生成されます。それぞれの過渡サブケースでは1つのレジデュアルベクトルが生成されます。それぞれの荷重を受ける自由度での値は0Hzまたは時刻=0でのその自由度の荷重に一致します。APPLODはノーマルモード解析では有効ではなく、常にUNITLODが用いられます。
damping <DAMPLODNODAMP>
DAMPLOD(デフォルト)
それぞれの粘性要素に対して粘性要素の固有ベクトルに基づいた粘性減衰レジデュアルベクトルを生成します。
NODAMP
粘性減衰レジデュアルベクトルの生成をオフにします。
visc_inc <set_id>

整数 > 0

デフォルト値はありません。

set_id
レジデュアルベクトル計算に含めるCBUSHCDAMP1-4、およびCVISC要素セットのSET識別番号を指定します。 6 7
visc_exc <set_id>

整数 > 0

デフォルト値はありません。

set_id
レジデュアルベクトル計算から除外するCBUSHCDAMP1-4、およびCVISC要素セットのSET識別番号を指定します。 6 7
option <YES, NO>

デフォルトについてはコメントをご参照ください。

YES
レジデュアルベクトルを計算します。
NO
レジデュアルベクトルを計算しません。

コメント

  1. RESVECは、ノーマルモード、モーダル複素固有値解析、モーダル周波数応答、およびモーダル過渡応答解析サブケースで要求できます。
  2. RESVECがサブケースにない場合(そして最初のサブケースの上でも定義されていない場合)、デフォルトはモーダル周波数応答と過渡応答解析サブケースではYESで、それ以外の適用可能なサブケースではNOです。YES/NOオプションが指定されていないRESVECカードが存在する場合、デフォルトはYESです。
  3. RLOAD1/RLOAD2またはTLOAD1/TLOAD2EXCITEID=SPCDが定義されている場合は、RESVEC=NOのときも常に単位レジデュアルベクトルがそれぞれの強制運動の自由度に対して計算されます。
  4. ノーマルモード解析の場合、USETおよびUSET1のU6エンティティで定義されている自由度に単位荷重法(type=UNITLOD)が適用されます。Lanczos 固有値ソルバーが用いられた場合、RESVEC=YES が存在する必要があります。AMSESまたはAMLS固有値ソルバーが用いられた場合、USETおよびUSET1のU6レジデュアルベクトルが常に(RESVEC=NOが指定されている場合でも)計算されます。
  5. DAMPLODNODAMPがそれぞれのサブケース内で定義されている場合でも、モデル内の最後のRESVECデータからの設定が、モーダル複素固有値解析、モーダル周波数応答、および過渡応答解析で用いられます。
  6. 単一のRESVECエントリで、重複するVISC_INC引数およびVISC_EXC引数は指定できません。また、単一のRESVECエントリで、VISC_INC引数およびVISC_EXC引数を同時に定義することはできません。
  7. 単一のRESVECエントリで、引数とNODAMP引数を同時に定義することはできません。