RIGID

入出力オプションおよびサブケース情報エントリ RIGIDコマンドは、入出力オプションセクションで、RBARRRODRBE1RBE2RBE3RSPLINERSSCONRBODY、およびMPCエントリの拘束処理法を選択するために使用できます。

フォーマット

RIGID=option

定義

引数 オプション 説明
option <LGELIMLAGRANAUTO>
注: モデル内でRIGIDエントリが指定されていない場合は、サポートされるすべてのケースでAUTOがデフォルトの方法となります。 8 9
LGELIM
拘束消去法をアクティブ化します。 3
LAGRAN
ラグランジュの未定乗数法をアクティブ化します。
AUTO(デフォルト)
LGELIMLAGRANのいずれかの自動選択。 8

コメント

  1. RIGIDエントリは、最初のサブケースよりも上に指定する必要があります。
  2. RIGIDエントリは、静解析、ノーマルモード解析、および座屈解析の拘束処理法を選択するために使用できます。
  3. LGELIM法は、拘束されないシステムの方程式から従属自由度を消去することにより拘束処理をアクティブ化します。従来、OptiStructでは、拘束は、LAGRAN法を使用して追加変数によりシステムを拡張することで適用されています(ラグランジュ乗数)。これにより、システムが不定となり、まれにソルバーで問題が起こる可能性があります。一方、従属自由度の消去によって、通常は、安定性と多くの場合は速度に関して優れた解析特性を持つ正定システムがもたらされます。
  4. このオプションは、ラグランジュの未定乗数法(LAGRAN)または拘束消去法(LGELIM)のどちらかを使用するさまざまなタイプの直接法ソルバーを選択するために、SOLVTYPエントリとともに使用できます。
  5. 線形静解析では、ソルバーとしてPCGを使用する場合、消去法がデフォルトでアクティブになり、ラグランジュの未定乗数法は利用できません。
  6. 非線形静解析では、LAGRAN法がデフォルトで、LGELIM法は推奨されません。
  7. ノーマルモード解析では、固有値ソルバーとしてAMLS/AMSESが選択されている場合、拘束消去法(LGELIM)がデフォルトでアクティブになります。
  8. RIGIDカードが欠落しているか、AUTOが指定されている場合、OptiStructは、拘束の削減または増加のどちらをサポートするのか、優れたパフォーマンスを示す可能性があるのはどの方法なのかに応じて、拘束を処理する最適なアルゴリズムをケースバイケースで選択します。
  9. 以下に、ユーザーが使用可能な拘束処理方法をまとめます:
    拘束方法 線形静解析 非線形静解析 ノーマルモード解析 座屈解析
      /BCS/MUMPS/PARDISO PCG 微小変位解析 大変位解析 Lanczos AMES/AMLS  
    LGELIM 使用可能 使用可能 使用可能 使用可能 使用可能 使用可能 使用可能
    LAGRAN 使用可能 -- 使用可能 使用可能 使用可能 -- 使用可能
    デフォルト AUTO LGELIM LAGRAN 1 AUTO LGELIM AUTO
1 非線形静解析の場合、RBODYエントリがモデル内に存在すれば、が自動的にアクティブになります。