.#.rnfファイル

.#.Rnfファイルは、ファイルは、OptiStruct ASCIIフォーマットの結果ファイルです。

ファイル生成

このファイルは、疲労解析のRNFLOW入出力オプションエントリで、またはそれと組み合わせて、OPTIフォーマットが選択された場合に作成されます。#は対応する疲労サブケースIDで、複数の疲労サブケースに対して個別の.rnfファイルが作成されます(入出力オプションのRNFLOWFORMAT、およびOUTPUTをご参照ください)。

ファイル内容

このファイルには、疲労サブケースごとのレインフローサイクルカウント履歴が含まれています。この情報はモデル内の要素ごとに個別の表として出力されるか(RNFLOW=ALLの場合)、選択された要素セット内の要素ごとに個別の表として出力されます(RNFLOW=SIDの場合)。出力される表の内容は、実行される疲労解析のタイプに応じて異なります。現在、.rnfファイルの出力は、静的、過渡、正弦波掃引、およびランダム応答の各疲労解析でサポートされています。

静解析

静解析では、SN疲労とEN疲労のどちらが実行されたかによって、出力される表が異なります。



図 1. 例:静解析(SN)の表
静解析SNでは、以下のデータが表に出力されます。
要素ID
表の一番上のヘッダーは、対象となる要素IDで構成されます。
イベントID
要素ヘッダーの下の最初の行はFATEVNTバルクデータエントリのIDを示し、括弧内には、FATEVNTエントリの総数の中で現在対象となっているFATEVNTのカウンターが表示されます。
サイクル数
現在のFATEVNTの現在の要素に対して検出されたレインフローサイクルの数。
サイクルID
レインフローサイクルID。
応力振幅
現在のサイクルの応力振幅。
平均応力
現在のサイクルの平均応力。
損傷
現在のサイクルの損傷値。
各サイクルでは、完全なサイクルを十分に識別するために荷重時刻歴の2つのポイントが必要です。例えば、1つのサイクルがTABFAT_pt1 → TABFAT_pt2 → TABFAT_pt1と移行します。
TABFAT_pt1
現在のサイクルの荷重時刻歴の最初のポイント。
TABFAT_pt2
現在のサイクルの荷重時刻歴の2つ目のポイント。

例:静解析(EN)の表

EN疲労では、出力される表は使用する損傷モデルによって異なります。


図 2. EN静的疲労(SWT)


図 3. EN静的疲労(MORROW)
静解析ENでは、以下のデータが表に出力されます。
要素ID
表の一番上のヘッダーは、対象となる要素IDで構成されます。
イベントID
要素ヘッダーの下の最初の行はFATEVNTバルクデータエントリのIDを示し、括弧内には、FATEVNTエントリの総数の中で現在対象となっているFATEVNTのカウンターが表示されます。
サイクル数
現在のFATEVNTの現在の要素に対して検出されたレインフローサイクルの数。
サイクルID
レインフローサイクルID。
ひずみ振幅
現在のサイクルのひずみ振幅。
最大応力(SWT)
現在のサイクルの最大応力。
平均応力(MORROW)
現在のサイクルの平均応力。
損傷
現在のサイクルの損傷値。
各サイクルでは、完全なサイクルを十分に識別するために荷重時刻歴の2つのポイントが必要です。例えば、1つのサイクルがTABFAT_pt1 → TABFAT_pt2 → TABFAT_pt1と移行します。
TABFAT_pt1
現在のサイクルの荷重時刻歴の最初のポイント。
TABFAT_pt2
現在のサイクルの荷重時刻歴の2つ目のポイント。

正弦波掃引疲労解析

正弦波掃引疲労解析では、SN疲労とEN疲労のどちらが実行されたかによって、出力される表が異なります。



図 4. 例:正弦波掃引疲労解析(SN)の表
正弦波掃引SNでは、以下のデータが表に出力されます。
要素ID
表の一番上のヘッダーは、対象となる要素IDで構成されます。
イベントID
要素ヘッダーの下の最初の行はFATEVNTバルクデータエントリのIDを示し、括弧内には、FATEVNTエントリの総数の中で現在対象となっているFATEVNTのカウンターが表示されます。
周波数の数
現在のサブケースの正弦波掃引疲労解析での周波数の数。
周波数ID
表の中で現在対象となっている周波数の番号 / ID。
サイクル数
対象となる特定の周波数のサイクル数。
応力振幅
現在の周波数での各サイクルの応力振幅。
平均応力
現在の周波数での各サイクルの平均応力。
損傷
現在の周波数での現在のサイクルの累積損傷値。

例:正弦波掃引疲労解析(EN)の表

EN疲労では、出力される表は使用する損傷モデルによって異なります。


図 5. EN正弦波掃引疲労(SWT)


図 6. EN正弦波掃引疲労(MORROW)
正弦波掃引ENでは、以下のデータが表に出力されます。
要素ID
表の一番上のヘッダーは、対象となる要素IDで構成されます。
イベントID
要素ヘッダーの下の最初の行はFATEVNTバルクデータエントリのIDを示し、括弧内には、FATEVNTエントリの総数の中で現在対象となっているFATEVNTのカウンターが表示されます。
周波数の数
現在のサブケースの正弦波掃引疲労解析での周波数の数。
周波数ID
表の中で現在対象となっている周波数の番号 / ID。
サイクル数
対象となる特定の周波数のサイクル数。
ひずみ振幅
現在の周波数での各サイクルのひずみ振幅。
最大応力(SWT)
現在の周波数でのすべてのサイクルでの最大応力。
平均応力(MORROW)
現在の周波数でのすべてのサイクルの平均応力。
損傷
現在の周波数で最悪の損傷のサイクルの損傷値。

ランダム応答疲労解析

ランダム応答疲労解析では、SN疲労とEN疲労のどちらが実行されたかによって、出力される表が異なります。



図 7. 例:ランダム応答疲労解析(SN)の表
注: すべての損傷モデルで、Prob.列に出力される値は実際の確率値です(確率密度関数の値ではありません)。
ランダム応答SNでは、以下のデータが表に出力されます。
要素ID
表の一番上のヘッダーは、対象となる要素IDで構成されます。
イベントID
要素ヘッダーの下の最初の行はFATEVNTバルクデータエントリのIDを示し、括弧内には、FATEVNTエントリの総数の中で現在対象となっているFATEVNTのカウンターが表示されます。
応力振幅の数
現在のサブケースのランダム応答疲労解析での応力振幅の数。
DIRLIK/LALANNE/NARROW/THREE
使用されるランダム応答損傷モデル
応力ID
表の中で対象となっている現在の応力振幅の番号 / ID。
確率
対応する応力振幅が発生する確率。
サイクル数
特定の応力振幅のサイクル数。
平均応力
現在の応力振幅での各サイクルの平均応力。
損傷
現在の応力振幅でのすべてのサイクルの累積損傷値。

例:ランダム応答疲労解析(EN)の表

EN疲労では、出力される表は使用する損傷モデルによって異なります。


図 8. ENランダム応答疲労(SWT)


図 9. ENランダム応答疲労(MORROW)
ランダム応答ENでは、以下のデータが表に出力されます。
要素ID
表の一番上のヘッダーは、対象となる要素IDで構成されます。
イベントID
要素ヘッダーの下の最初の行はFATEVNTバルクデータエントリのIDを示し、括弧内には、FATEVNTエントリの総数の中で現在対象となっているFATEVNTのカウンターが表示されます。
ひずみ振幅の数
現在のサブケースのランダム応答疲労解析でのひずみ振幅の数。
DIRLIK/LALANNE/NARROW/THREE
使用されるランダム応答損傷モデル
ひずみID
表の中で対象となっている現在のひずみ振幅の番号 / ID。
確率
対応するひずみ振幅が発生する確率。
サイクル数
特定のひずみ振幅のサイクル数。
平均応力(SWT)
現在のひずみ振幅での各サイクルの平均応力。
最大応力(MORROW)
現在のひずみ振幅での各サイクルの最大応力。
損傷
現在のひずみ振幅でのすべてのサイクルの累積損傷値。

多軸疲労解析

多軸解析では、SN疲労とEN疲労のどちらが実行されたかによって、出力される表が異なります。

例:静解析(SN)の表

多軸疲労では、損傷モデルも.rnfファイルに出力される表のタイプに影響します。


図 10. Goodman損傷モデル
静解析(SN)でGoodman損傷モデルを使用する場合、以下のデータが表に出力されます。
要素ID
表の一番上のヘッダーは、対象となる要素IDで構成されます。
イベントID
要素ヘッダーの下の最初の行はFATEVNTバルクデータエントリのIDを示し、括弧内には、FATEVNTエントリの総数の中で現在対象となっているFATEVNTのカウンターが表示されます。
サイクル数
現在のFATEVNTの現在の要素に対して検出されたレインフローサイクルの数。
サイクルID
レインフローサイクルID。
法線応力振幅
現在のサイクルのせん断応力の応力振幅。
平均応力
現在のサイクルの平均応力。
損傷
現在のサイクルの損傷値。多軸疲労では、10度ずつ回転した平面に対して計算されたすべての損傷の中から最悪の損傷がレポートされます。それぞれの位置の最大損傷がある平面は臨界面と呼ばれ、これがレポートされます。
損傷モデル
このサイクルで使用される損傷モデルに加えて、最大損傷があると確認された臨界面もリストされます(可能な平面はT0、A0、A45、B45)。


図 11. Findley損傷モデル
静解析(SN)でFindley損傷モデルを使用する場合、以下のデータが表に出力されます。
要素ID
表の一番上のヘッダーは、対象となる要素IDで構成されます。
イベントID
要素ヘッダーの下の最初の行はFATEVNTバルクデータエントリのIDを示し、括弧内には、FATEVNTエントリの総数の中で現在対象となっているFATEVNTのカウンターが表示されます。
サイクル数
現在のFATEVNTの現在の要素に対して検出されたレインフローサイクルの数。
サイクルID
レインフローサイクルID。
せん断応力振幅
現在のサイクルのせん断応力の応力振幅。
軸応力
現在のサイクルの法線応力。
損傷
現在のサイクルの損傷値。多軸疲労では、10度ずつ回転した平面に対して計算されたすべての損傷の中から最悪の損傷がレポートされます。それぞれの位置の最大損傷がある平面は臨界面と呼ばれ、これがレポートされます。
損傷モデル
このサイクルで使用される損傷モデルに加えて、最大損傷があると確認された臨界面もリストされます(可能な平面はT0、A0、A45、B45)。

コメント

  1. 入出力オプションのRESULTSは、最適化中の解析結果の出力頻度を制御します。