OS-E:2005 ERP応答を用いたオイルパン

等価放射パワー(ERP: Equivalent Radiated Power )応答を使用し、による周波数応答解析で特定の加振を付与することで、オイルパンカバーの形状最適化を行います。



図 1. FEモデル

モデルファイル

必要なモデルファイルのダウンロードについては、モデルファイルへのアクセスを参照してください。

この例で使用されているモデルファイルには以下のものが含まれます:

oilpan_ERP_opti.fem

モデル概要

目的は、設計変数である形状を変化させることで放射音を減らすことにあります。まず、最も寄与する構造の位置を求め、放射が最大となる周波数を特定します(ベースラン)。ここで、周波数応答解析(周波数域は1000Hz~2200Hz)のサブケースは、このパートの等価放射パワー(ERP)の計算に使用されます。
FEモデル
要素タイプ
CQUAD
線形材料プロパティは:
MAT1
ヤング率
2.1E5 MPA
ポアソン比
0.3
密度
7.9E-9

結果

これらの結果に基づいて、寄与を少なくし、1200Hzにおけるピークを低くするための、オイルカバーの形状最適化が行われました(図 2参照)。


図 2. 形状コンター、ERP出力. 最適化の前と後、目的関数