THERMAL
入出力オプションおよびサブケース情報エントリ 入出力オプションまたはサブケース情報のセクション内でTHERMALコマンドを使用すると、すべてまたは個々の熱伝導解析サブケースそれぞれにおける温度を出力するよう要求できます。
フォーマット
THERMAL (sorting, format_list), THRESH=thresh, RTHRESH=rthresh, TOP=topn, RTOP=rtop)= option
定義
引数 | オプション | 説明 |
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sorting | <SORT1、SORT2、空白> | 過渡熱伝導サブケースのPUNCHフォーマット(.pchフォーマット)にのみ適用します。他の場所で使用した場合は無視されます。その際、警告は表示されません。
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format | <PUNCH、OP2、PLOT、H3D、空白> |
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THRESH | <thresh> Real デフォルト = 空白 |
絶対値のしきい値を指定します。このしきい値を下回る場合、温度結果は出力されません。 7 |
RTHRESH | <rthresh> 0.0 < 実数 < 1.0 デフォルト = 空白 |
最大温度の比率として相対的なしきい値を指定します。このしきい値を下回る場合、結果は出力されません。例えば、Tがモデル内の最大温度である場合、T*rthreshを下回る温度結果は出力から除外されます。 |
TOP | <topn> 整数 > 0 デフォルト = 空白 |
上位“topn”個の温度値のみ出力されます。 |
RTOP | <rtop> 0.0 < 実数 < 1.0 デフォルト = 空白 |
温度値総数の上位の比率“rtop”のみが出力されます。例えば、TTOTがモデル内の温度値総数である場合、上位TTOT*rtopの値のみが出力されます。 |
option | <YES, ALL, NO, NONE, SID> デフォルト = ALL |
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コメント
- 温度の出力が利用できるのは、熱伝導解析タイプのみです。
- PUNCHを出力するとTEMPバルクデータエントリが生成され、これらのエントリのSIDがサブケース番号(SUBCASEを指定していない場合は1)になります。
- 同一のエントリに複数のフォーマットを指定できます。各フォーマットはコンマで区切る必要があります。フォーマットを指定しなかった場合、この出力コントロールは、利用可能な結果があるOUTPUTコマンドで定義されているフォーマットすべてに適用されます。
- THERMAL出力要求を介した温度の出力は、線形定常熱伝導解析と線形非定常熱伝導解析の両方で利用可能です。
- このカードは複数インスタンスが可能です。インスタンスが競合する場合は、最後のインスタンスが優先されます。
- format=OUTPUT2を使用して、Nastran output2フォーマット(.op2ファイル)で結果を出力するように要求することもできます。
- しきい値オプション(THRESH、RTHRESH、TOP、およびRTOP)は、熱解析および非定常熱解析でのみ使用可能です。OP2フォーマットでは過渡熱解析がサポートされていません。HFILEを使用した非線形ワンステップ過渡熱応力解析(NL-OSTTS)で使用するPUNCHファイル出力には、SORT1オプションを指定する必要があります。H3Dの場合、フィルタは要素(シェル、ソリッド、ビーム、溶接など)の各寸法に適用されますが、OP2およびPUNCHの場合、フィルタは各要素タイプ(QUAD4、TRIA3、QUAD8など)に適用されます。