OS-T:1010 コーヒーポットのふたの温度応力解析
本チュートリアルでは、拘束条件をどのように加えてOptiStruct有限要素解析を実行するかを、既存のプラスチックコーヒーポットのふたの有限要素モデルを用いて示します。ふたの変形や応力特性の測定にはHyperViewポストプロセッシングツールが用いられます。
HyperMeshの起動とOptiStructユーザープロファイルの設定
モデルのオープン
モデルのセットアップ
材料の生成
モデルは、材料のない2つのコンポーネントコレクターから成っています。コンポーネントコレクターには材料コレクターが生成され、割り当てられる必要があります。
PSHELLプロパティの編集
荷重と境界条件の適用
温度荷重は既にモデルに付与されています。続くステップではモデルに拘束を与えます。
荷重コレクターの作成
注ぎ口切れ込みの角の拘束条件の生成
注ぎ口切れ込みの反対側の拘束条件の生成
荷重ステップの作成
これで、荷重コレクターconstraints内のconstraintsと荷重コレクターTHERMAL_LOADING内のforcesを参照するOptiStruct荷重ステップが作成されました。

図 7. brew cycle荷重ステップの作成
ジョブのサブミット
- lid_complete.html
- 問題の定式と解析結果のサマリーに関する解析のHTMLレポート。
- lid_complete.out
- ファイルの設定、最適化問題の設定、実行に必要なRAMおよびディスクスペースの推定量、各最適化反復計算の情報、解析時間等、特定の情報を含むOptiStructの出力ファイル。ワーニングおよびエラーに関しては、このファイルを確認すること。
- lid_complete.h3d
- HyperViewバイナリ結果ファイル。
- lid_complete.res
- HyperMeshバイナリ結果ファイル。
- lid_complete.stat
- 解析のプロセスの間のそれぞれのステップでのCPU情報を提供する、解析のプロセスの要約。
結果の表示
変位と応力の結果は、線形静解析ではデフォルトでOptiStructから出力されます。続くステップでは結果をどのようにHyperViewに表示させるかを記します。
変形形状の表示

図 9. モデルの単位を2にした時の変形前の元のメッシュに重ねた変形の等距離図表示
- 変形形状はメッシュに与えられた境界条件に対して正しいように見えますか?
応力と変位のコンタープロットの表示

図 10. 注ぎ口切れ込みの反対にあるヒンジ