TSTEPNX

バルクデータエントリ 幾何学的非線形陰解法動解析の追加のパラメータを定義します。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
TSTEPNX ID TA0 DTA DTTH NPRINT RFILE      
  SOLV TSCTRL DTMIN DTMAX LSMETH RREFIF NCYCLE /<varname>AID</varname>/<varname>XA</varname>  
  DYNA ALFA BETA GAMA SMDISP        
  ITW DTSCI LDTN DTSCD LARC        

例1

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
TSTEPNL 99   0.01            

例2

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
TSTEPNL 99   0.01            
TSTEPNX 99   0.1            
  NEWT ARC 1.e-4 0.1          

例3

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
TSTEPNL 99   0.01   3   PW    
    0.01 0.01            
TSTEPNX 99   0.1            
  NEWT ARC 1.e-4 0.1          
  NEWM   0.25 0.5          

定義

フィールド 内容 SI単位の例
ID 関連するTSTEPNLエントリの識別番号。

デフォルト無し(整数 > 0)

 
TA0 アニメーションファイル書き出しの開始時間。

デフォルト = 0.0(実数 ≥ 0)

 
DTA アニメーションファイルの出力タイムステップ。0の場合は、出力されません。 3

デフォルト = DT(実数 ≥ 0)

 
DTTH 時刻歴ファイルの出力タイムステップ。0の場合は、出力されません。 3

デフォルト = 0.1*DT(実数 ≥ 0)

 
NPRINT 反復においてNPRINT毎に出力を行います。この値が負の場合は.outファイルおよび標準出力に出力します。この値が正の場合は.outファイルのみに出力します。

デフォルト = -1 (整数)

 
RFILE 非線形反復計算のリスタートファイルを書き出すサイクル間隔。

デフォルト = 5000 (整数 > 0)

 
SOLV 幾何学的非線形陰解法。
NEWT(デフォルト)
修正ニュートン法。
BFGS
BFGS準ニュートン法。

(文字)

 
TSCTRL 時間ステップコントロール。
ARC(デフォルト)
弧長法を使用して収束の加速と制御を行います。時間ステップは、変位ノルム制御(弧長)によって決定します。
SIMP
簡易時間ステップコントロール。
NONE
時間ステップコントロールなし。ワーニングが出力されます。発散した場合、タイムステップは半分のステップサイズで繰り返されます。DTMINおよびNCYCLEに従って、実行は停止されます。

(文字)

 
DTMIN 最小幾何学的非線形陰解法時間ステップ。DTMINに到達した場合、シミュレーションは停止されます。 3

デフォルト = 1e-5*DT(実数 ≥ 0)

 
DTMAX 最大の幾何学的非線形陰解法時間ステップ。これ以降は、時間ステップは一定に設定されます。 3

デフォルト = 3*DT(実数 > 0)

 
LSMETH ライン検索の方法。
NONE
FORCE
ENERGY(デフォルト)
AUTO

(文字)

 
RREFIF 接触インターフェースを持つ特別残差力の計算。
0
積極的(不釣り合い値によって全面的に変更)。
1
平均的(毎回最大200%変更)。
2
消極的(毎回最大20%変更)。
3
変更なし。
4
変更なし(最初の接触を除く)。
5
自動的に変更(強制変位の場合のみ)。

デフォルト = 特別の処置なし(整数)

 
NCYCLE 時間ステップの最大数。この値に到達した場合、解析を停止します。NCYCLE=0は、限界がないことを意味します。

デフォルト = 限界なし(整数 ≥ 0)

 
FIXTID TABLEDiエントリの識別番号。表のxの値は固定された時間の点で、自動時間ステップはこれに一致します。

(整数 > 0)

 
TOUT この方法は固定の時間の点を決めます。
AUTO(デフォルト)
完全自動時間ステップコントロール。
NLOAD
1つのサブケースで、全てのTABLEDiの時間の点がNLOAD1により参照されます。
 
DYNA 陰的過渡解法。
HHT(デフォルト)
α-HHT法。
NEWM
一般ニューマーク法。

(文字)

 
ALFA α-HHT法のパラメータ(DYNA = HHT)。

デフォルト = -0.05(実数、-1/3 < ALFA 0.0)

 
BETA 一般ニューマーク法のパラメータ(DYNA=NEWM)。

デフォルト = 0.25(実数、-2 * BETA ≤ GAMA < 0.5)

 
GAMA 一般ニューマーク法のパラメータ(DYNA=NEWM)。

デフォルト = 0.5 (実数、-2 * BETA ≤ GAMA ≤ 0.5)

 
SMDISP 幾何学的非線形解析の代わりに微小変位と回転の解析を実行します。PARAM, SMDISP, YESはこの定義を上書きします。
OFF(デフォルト)
幾何学的非線形解析。
ON
微小変位微小回転解析。
(文字)
 
ITW 時間ステップの解がITW反復計算内で収束する場合、次の時間ステップはDTSCIが制御する係数分だけ増加します。

デフォルト = 6TSCTRL=ARCの場合)

デフォルト = 2TSCTRL=SIMPの場合)

(整数 > 0)

 
DTSCI 時間ステップ増加の最大スケールファクター(TSCTRL=ARC)。TSCTRL=SIMPの場合のスケールファクター。

デフォルト = 1.1(実数 > 0)

 
LDTN 時間ステップのリセットの前、および時間ステップを係数DTSCDによって減少させる前の最大反復計算回数。

デフォルト = 20TSCTRL=ARCの場合)

デフォルト = 15TSCTRL=SIMPの場合)

(整数 > 0)

 
DTSCD 時間ステップ減少のスケールファクター(TSCTRL=ARCまたはSIMP)。

デフォルト = 0.67(実数 > 0)

 
LARC 入力弧長(TSCTRL=ARCの場合)。

デフォルト = 自動計算(実数)

 

コメント

  1. TSTEPNXバルクデータエントリは、サブケース情報コマンドTSTEP=optionによって選択されます。同じIDを持つTSTEPNLバルクデータエントリも存在する必要があります。幾何学的非線形陰解法動解析(ANALYSIS=IMPDYN)でのみ使用されます。他の解析では無視されます。
  2. 幾何学的非線形陰解法解析の解法はSOLVによって選択されます。剛性マトリックスの更新頻度はTSTEPNL, KSTEPによって制御されます。高度に非線形な問題の場合、より良いパフォーマンスを得るためにKSTEPを減らすことが推奨されます。=1は完全ニュートン法を意味します。
  3. 初期時間ステップDTINI=DTは、TSTEPNLによって定義されます。
  4. 幾何学的非線形解析の詳細については、ユーザーズガイド陽解法動解析(Radioss連携)をご参照ください。
  5. HyperMeshでは、このカードは荷重コレクターとして表されます。