ユーザー定義の熱伝達特性

LOADLIB入出力オプションエントリは、以下と組み合わせて使用できます：

QVOLおよびQVOLLIBバルクデータエントリ：ユーザー定義の外部関数を介した時間依存および温度依存の体積発熱の定義用、および / または
PCONVおよびPCONVLIBバルクデータエントリ：ユーザー定義の外部関数を介した時間依存および温度依存の自然対流係数の定義用。
QBDY1およびQBDYLIBバルクデータエントリ：ユーザー定義の外部関数を介した時間依存および温度依存の均一な熱流束の定義用。
SPCDおよびSPCDLIBバルクデータエントリ：ユーザー定義の外部関数を介した時間依存および温度依存の均一な熱流束の定義用。

外部関数は、FortranまたはCで書くことができます。プログラミング言語にかかわらず、結果のライブラリおよびファイルはOptiStructによってアクセス可能でなければならず、一貫した関数のプロトタイピングが遵守され、適切なコンパイルオプションおよびリンクオプションが使用されていることが前提です。

外部関数の書き出し

2つのFortranサブルーチンが使用できます。1つはユーザー定義の体積加熱を定義するためのもの、もう1つはユーザー定義の自由伝達係数を定義するためのものです。

体積加熱サブルーチン

subroutine USRQVOL(ldsid,elabl,elset,nsetl,nsets,max_elset_len,
temp,max_temp_len,time,dtime,tbllabel,tblxy,tbllen,max_table_len,
ntables,evol,ethick,ecentroid, qheat,itablest,jtablest,rtablest,idtablest,
itables1,rtables1,ntables1,ltables1,ntablest,ltablest,itablemd, 
rtablemd,nitablemd,ntablemd,ltablemd)

表 1 は、OptiStructで外部サブルーチンに渡される引数を簡単に説明したものです。

表 1. サブルーチンの引数
引数	タイプ	入力 / 出力	内容
`ldsid`	整数	入力	ユーザー定義の`QVOL`荷重セット識別番号（ユーザーID）。
`elabl`	文字、ベクトル	入力	`elabl`は`elset`のラベル（識別子）。HyperMeshコンポーネント名を表す。
`elset`	整数、ベクトル	入力	`elabl`内の要素ID。内部IDと、それに続くユーザー定義のID（デバッグ目的のみ）。
`nsetl`	整数、ベクトル	入力	各`elset`の実際の長さ
`nsets`	整数、ベクトル	入力	`elset`の総数
`max_elset_len`	整数、ベクトル	入力	すべての`elset`の最大長
`temp`	倍精度浮動小数点数、ベクトル	入力	要素の重心で計算された温度。内部IDに基づく。
`time`	倍精度浮動小数点数、スカラー	入力	現在時刻
`dtime`	倍精度浮動小数点数、スカラー	入力	時間ステップ
`tbllabel`	文字、ベクトル	入力	TABLEGテーブルのラベル
`tblxy`	倍精度浮動小数点数、ベクトル	入力	TABLEGテーブルのX-Y値を含む
`tbllen`	整数、ベクトル	入力	各TABLEGテーブルの実際の長さ
`max_table_len`	整数、ベクトル	入力	すべてのTABLEGテーブルの最大長
`ntables`	整数、ベクトル	入力	TABLEGテーブルの総数
`evol`	倍精度浮動小数点数、ベクトル	入力	要素の体積
`ethick`	倍精度浮動小数点数、ベクトル	入力	要素板厚
`ecentroid`	倍精度浮動小数点数、ベクトル	入力	Element centroid XYZ coordinates
`qheat`	倍精度浮動小数点数、ベクトル	出力	要素の重心で計算された`q` – 体積はOptiStructのメインのソースコード内で計算されます。`qheat`はベクトルで、すべての加熱された要素の`q`を含みます。
`itablest`	整数、ベクトル	入力	TABLEST整数データ
`itablest(1)`	整数	入力	表識別番号
`itablest(3)`	整数	入力	`jtablest`の開始インデックス
`itablest(4)`	整数	入力	`jtablest`の終了インデックス
`jtablest`	整数、ベクトル	入力	TABLEST温度値およびTABLES1エントリのインデックスを含む
`rtablest`	倍精度浮動小数点数、ベクトル	入力	TABLEST温度値
`idtablest`	整数、ベクトル	入力	TABLESTおよびTABLES1エントリ
`itables1`	整数、ベクトル	入力	TABLES1整数データ
`itables1(1)`	整数	入力	表識別番号
`itables1(3)`	整数	入力	`rtables1`の開始インデックス
`itables1(4)`	整数	入力	`rtables1`の終了インデックス
`rtables1`	倍精度浮動小数点数、ベクトル	入力	TABLES1のX-Y値
`ntablest`	整数、ベクトル	入力	TABLESTテーブルの総数
`ltablest`	整数、ベクトル	入力	各TABLESTテーブルの全長
`ntables1`	整数、ベクトル	入力	TABLES1テーブルの総数
`ltables1`	整数、ベクトル	入力	各TABLES1テーブルの全長
`itablemd`	整数、ベクトル	入力	TABLEMD整数データ
`rtablemd`	整数、ベクトル	入力	TABLEMDのX-Y値
`nitablemd`	整数、スカラー	入力	各TABLEMDテーブルの全長
`ntablemd`	整数、スカラー	入力	各TABLEMDテーブルの総数
`ltablemd`	整数、スカラー	入力	各RTABLEMDテーブルの全長

自由伝達係数サブルーチン

subroutine 
USERHTC(pconvid,pconlabel,num_pconvlabels,cnvlabl,cnvset,cnvnsetl,
cnvnsets,max_cnvset_len,sidtemp,max_sidtemp_len,time,dtime,tbllabel,
tblxy,tbllen,max_table_len,ntables,xyzcoord,qvol_temperatures,
qvol_element_sets,qvol_element_sets_len,qvol_labels,num_qvol_labels,
max_qvol_sets_len,max_qvol_temp_len,htc,itablest,jtablest,rtablest,idtablest,
itables1,rtables1,ntables1,ltables1,ntablest,ltablest,itablemd,rtablemd,nitablemd,
ntablemd,ltablemd)

表 2 は、OptiStructで外部サブルーチンに渡される引数を簡単に説明したものです。

表 2. サブルーチンの引数
引数	タイプ	入力 / 出力	内容
`pconvid`	整数	入力	熱伝達プロパティ識別番号
`pconlabel`	文字	入力	熱伝達プロパティ識別ラベル。これはHyperMathプロパティ名。
`num_pconvlabels`	整数、ベクトル	入力	`pconlabels`の数
`cnvlabl`	文字、ベクトル	入力	`cnvset`のラベル（識別子）。これはHyperMathコンポーネント名。
`cnvset`	整数、ベクトル	入力	要素IDおよびそれらの`cnvlabl`内の辺。 CONVエントリで定義された内部要素IDと、それに続くユーザー要素ID。
`cnvnsetl`	整数、ベクトル	入力	各`cnvset`の実際の長さ
`cnvnsets`	整数、ベクトル	入力	`cnvset`の総数
`max_cnvset_len`	整数、ベクトル	入力	すべての`cnvset`の最大長
`sidtemp`	倍精度浮動小数点数、ベクトル	入力	要素辺の中央で計算された温度
`time`	倍精度浮動小数点数、スカラー	入力	現在時刻
`dtime`	倍精度浮動小数点数、スカラー	入力	時間ステップ
`tbllabel`	文字、ベクトル	入力	TABLEGテーブルのラベル
`tblxy`	倍精度浮動小数点数、ベクトル	入力	TABLEGテーブルのX-Y値を含む
`tbllen`	整数、ベクトル	入力	各TABLEGテーブルの実際の長さ
`max_table_len`	整数、ベクトル	入力	すべてのTABLEGテーブルの最大長
`ntables`	整数、ベクトル	入力	TABLEGテーブルの総数
`xyzcoord`	倍精度浮動小数点数、ベクトル	入力	要素の辺の中央の節点座標値
`qvol_temperatures`	整数、ベクトル	入力	QVOLバルクデータエントリに関連付けられた要素の重心で計算された温度
`qvol_element_sets`	整数、ベクトル	入力	QVOLテーブル内の要素ID
`qvol_element_sets_len`	文字、ベクトル	入力	各QVOL要素セットの実際の長さ
`qvol_labels`	整数、ベクトル	入力	QVOL要素セットのラベル
`num_qvol_labels`	文字、ベクトル	入力	QVOLラベルの総数
`max_qvol_sets_len`	整数、ベクトル	入力	各QVOL要素セットの最大長
`max_qvol_temp_len`	整数、ベクトル	入力	すべてのQVOL温度の最大長
`htc`	倍精度浮動小数点数、ベクトル	出力	辺の中央で計算された対流熱伝達係数
`itablest`	整数、ベクトル	入力	TABLEST整数データ
`itablest(1)`	整数	入力	表識別番号
`itablest(3)`	整数	入力	`jtablest`の開始インデックス
`itablest(4)`	整数	入力	`jtablest`の終了インデックス
`jtablest`	整数、ベクトル	入力	TABLEST温度値およびTABLES1エントリのインデックスを含む
`rtablest`	倍精度浮動小数点数、ベクトル	入力	TABLEST温度値
`idtablest`	整数、ベクトル	入力	TABLESTおよびTABLES1エントリ
`itables1`	整数、ベクトル	入力	TABLES1整数データ
`itables1(1)`	整数	入力	表識別番号
`itables1(3)`	整数	入力	`rtables1`の開始インデックス
`itables1(4)`	整数	入力	`rtables1`の終了インデックス
`rtables1`	倍精度浮動小数点数、ベクトル	入力	TABLES1のX-Y値
`ntablest`	整数、ベクトル	入力	TABLESTテーブルの総数
`ltablest`	整数、ベクトル	入力	各TABLESTテーブルの全長
`ntables1`	整数、ベクトル	入力	TABLES1テーブルの総数
`ltables1`	整数、ベクトル	入力	各TABLES1テーブルの全長

熱流束サブルーチン

subroutine 
USERQBDY1(ldsid,elabl,elset,nsetl,nsets,max_elset_len,temp,max_temp_len,
time,dtime,tbllabel,tblxy,tbllen,max_table_len,ntables,areas,thicknesses,
xyzcoords,qbdy1,itablest,jtablest,rtablest,idtablest,itables1,rtables1,
ntables1,ltables1,ntablest,ltablest,itablemd,rtablemd,nitablemd,ntablemd,
ltablemd)

表 3 は、OptiStructで外部サブルーチンに渡される引数を簡単に説明したものです。

表 3. サブルーチンの引数
引数	タイプ	入力 / 出力	内容
`ldsid`	整数	入力	ユーザー定義のQBDY1荷重セット識別番号（ユーザーID）
`elabl`	文字、ベクトル	入力	`elabl`は`elset`のラベル（識別子）。HyperMeshコンポーネント名を表す。
`elset`	整数、ベクトル	入力	`elabl`内の要素ID。内部IDと、それに続くユーザー定義のID（デバッグ目的のみ）。
`nsetl`	整数、ベクトル	入力	各`elset`の実際の長さ
`nsets`	整数、ベクトル	入力	`elset`の総数
`max_elset_len`	整数、ベクトル	入力	すべての`elset`の最大長
`temp`	倍精度浮動小数点数、ベクトル	入力	要素の重心で計算された温度。内部IDに基づく。
`time`	倍精度浮動小数点数、スカラー	入力	現在時刻
`dtime`	倍精度浮動小数点数、スカラー	入力	時間ステップ
`tbllabel`	文字、ベクトル	入力	TABLEGテーブルのラベル
`tblxy`	倍精度浮動小数点数、ベクトル	入力	TABLEGテーブルのX-Y値を含む
`tbllen`	整数、ベクトル	入力	各TABLEGテーブルの実際の長さ
`max_table_len`	整数、ベクトル	入力	すべてのTABLEGテーブルの最大長
`ntables`	整数、ベクトル	入力	TABLEGテーブルの総数
`areas`	倍精度浮動小数点数、ベクトル	入力	要素面積
`thicknesses`	倍精度浮動小数点数、ベクトル	入力	要素板厚
`xyzcoords`	倍精度浮動小数点数、ベクトル	入力	要素重心の節点座標
`qbdy1`	倍精度浮動小数点数、ベクトル	出力	要素の重心で計算された`q -qbdy1`はベクトルであり、すべての加熱された要素の`q`を含む
`itablest`	整数、ベクトル	入力	TABLEST整数データ
`itablest(1)`	整数	入力	表識別番号
`itablest(3)`	整数	入力	`jtablest`の開始インデックス
`itablest(4)`	整数	入力	`jtablest`の終了インデックス
`jtablest`	整数、ベクトル	入力	TABLEST温度値およびTABLES1エントリのインデックスを含む
`rtablest`	倍精度浮動小数点数、ベクトル	入力	TABLEST温度値
`idtablest`	整数、ベクトル	入力	TABLESTおよびTABLES1エントリ
`itables1`	整数、ベクトル	入力	TABLES1整数データ
`itables1(1)`	整数	入力	表識別番号
`itables1(3)`	整数	入力	`rtables1`の開始インデックス
`itables1(4)`	整数	入力	`rtables1`の終了インデックス
`rtables1`	倍精度浮動小数点数、ベクトル	入力	TABLES1のX-Y値
`ntablest`	整数、ベクトル	入力	TABLESTテーブルの総数
`ltablest`	整数、ベクトル	入力	各TABLESTテーブルの全長
`ntables1`	整数、ベクトル	入力	TABLES1テーブルの総数
`ltables1`	整数、ベクトル	入力	各TABLES1テーブルの全長
`itablemd`	整数、ベクトル	入力	TABLEMD整数データ
`rtablemd`	倍精度浮動小数点数、ベクトル	入力	TABLEMDのX-Y値
`nitablemd`	整数、スカラー	入力	各TABLEMDテーブルの全長
`ntablemd`	整数、スカラー	入力	TABLEMDテーブルの総数
`ltablemd`	整数、スカラー	入力	各RTABLEMDテーブルの全長

SPCD温度サブルーチン

subroutine 
USERSENSOR(ldsid,nlabl,ndset,ndsetl,cntrlset,cntrlsetl,ndsets,max_ndset_len,
max_cntrlset_len,tempn,max_tempn_len,max_tempinf_len,time,dtime,tbllabel,tblxy,
tbllen,max_table_len,ntables,tempinf,itablest,jtablest,rtablest,idtablest,itables1,
rtables1,ntables1,ltables1,ntablest,ltablest,itablemd,rtablemd,nitablemd,ntablemd,
ltablemd)

表 4 は、OptiStructで外部サブルーチンに渡される引数を簡単に説明したものです。

表 4. サブルーチンの引数
引数	タイプ	入力 / 出力	内容
`ldsid`	整数	入力	SPCD荷重セットID（ユーザー定義のSPCD ID）
`nlabl`	文字、ベクトル	入力	NDSETのラベル（識別子）。これはHyperMesh節点のSETラベル（環境節点用）。
`ndset`	整数、ベクトル	入力	`nlabl`内の節点ID。内部IDとそれに続くユーザーIDを含む。
`ndsetl`	整数、ベクトル	入力	各`ndset`の実際の長さ
`ndsets`	整数、ベクトル	入力	`ndset`の総数
`max_ndset_len`	整数、ベクトル	入力	すべての`ndset`の最大長
`cntrlset`	整数、ベクトル	入力	制御節点ID。これらは内部IDとそれに続くユーザー定義のID。
`cntrlsetl`	整数、ベクトル	入力	各`cntrlset`の実際の長さ
`cntrlsets`	整数、ベクトル	入力	`cntrlset`の総数
`max_cntrlset_len`	整数、ベクトル	入力	すべての`cntrlset`の最大長
`tempn`	倍精度浮動小数点数、ベクトル	入力	計算された節点温度
`tempinf`	倍精度浮動小数点数、ベクトル	出力	制御節点における環境温度
`time`	倍精度浮動小数点数、スカラー	入力	現在時刻
`dtime`	倍精度浮動小数点数、スカラー	入力	時間ステップ
`tbllabel`	文字、ベクトル	入力	TABLEGテーブルのラベル
`tblxy`	倍精度浮動小数点数、ベクトル	入力	TABLEGテーブルのX-Y値を含む
`tbllen`	整数、ベクトル	入力	各TABLEGテーブルの実際の長さ
`max_table_len`	整数、ベクトル	入力	すべてのTABLEGテーブルの最大長
`ntables`	整数、ベクトル	入力	TABLEGテーブルの総数
`itablest`	整数、ベクトル	入力	TABLEST整数データ
`itablest(1)`	整数	入力	表識別番号
`itablest(3)`	整数	入力	`jtablest`の開始インデックス
`itablest(4)`	整数	入力	`jtablest`の終了インデックス
`jtablest`	整数、ベクトル	入力	TABLEST温度値およびTABLES1エントリのインデックスを含む
`rtablest`	倍精度浮動小数点数、ベクトル	入力	TABLEST温度値
`idtablest`	整数、ベクトル	入力	TABLESTおよびTABLES1エントリ
`itables1`	整数、ベクトル	入力	TABLES1整数データ
`itables1(1)`	整数	入力	表識別番号
`itables1(3)`	整数	入力	`rtables1`の開始インデックス
`itables1(4)`	整数	入力	`rtables1`の終了インデックス
`rtables1`	倍精度浮動小数点数、ベクトル	入力	TABLES1のX-Y値
`ntablest`	整数、ベクトル	入力	TABLESTテーブルの総数
`ltablest`	整数、ベクトル	入力	各TABLESTテーブルの全長
`ntables1`	整数、ベクトル	入力	TABLES1テーブルの総数
`ltables1`	整数、ベクトル	入力	各TABLES1テーブルの全長
`itablemd`	整数、ベクトル	入力	TABLEMD整数データ
`rtablemd`	倍精度浮動小数点数、ベクトル	入力	TABLEMDのX-Y値
`nitablemd`	整数、スカラー	入力	各TABLEMDテーブルの全長
`ntablemd`	整数、スカラー	入力	TABLEMDテーブルの総数
`ltablemd`	整数、スカラー	入力	各RTABLEMDテーブルの全長

ユーザー定義材料の外部ライブラリの構築

WindowsまたはLinuxで共有ライブラリを構築できます。詳細については、外部ライブラリの構築をご参照ください。