バインダ焼結解析の実行

選択した対象パートのバインダ焼結解析を実行します。

バインダ焼結解析を実行する前に、まず、印刷するパートの選択、炉(焼結炉)のセットアップ、パートの向きの定義、セッターの作成が必要です。
  1. 解析アイコンの ボタンをクリックします。
  2. プロセスパラメータを指定します。
  3. 実行をクリックし、解析を開始します。
    実行には、モデルの複雑さや解析の設定により、数分から数時間かかる場合があります。実行が完了すると、解析アイコンの上に緑色のフラグが表示されます。失敗した場合は、代わりに、赤色のフラグが表示されます。
  4. 結果を表示するには、緑色のフラグをクリックするか、実行状況ウィンドウの実行名をダブルクリックします。
ヒント:
  • 解析アイコン上の をクリックして実行状況を表示します。処理中の実行や表示されていない実行は、実行状況テーブルに表示されます。
  • 解析アイコン上の をクリックして、実行履歴を表示します。以前に表示された実行は、実行履歴テーブルに表示されます。
  • アイコンは、実行が不完全だったことを示します。結果タイプのすべてではなくても、一部は有効である可能性があります。新規の解析を実行して完全な結果を生成することをお勧めします。
  • 複数の実行を表示するには、Ctrlキーを押したまま実行をクリックしてから、結果表示ボタンをクリックします。同じパートに複数の結果が関連している場合、そのパートの最も直近に実行された結果がモデリングウィンドウでアクティベートされます。
  • 実行が保存されているディレクトリを開くには、実行名を右クリックして、実行フォルダを開くを選択します。

プロセスパラメータ

プロセスパラメータは、シミュレーションの最後に得られる結果タイプや、処理時間、結果の精度に影響します。

標準

解析タイプ
収縮率解析と補正解析のどちらかを選択します。補正解析は、予想される変形/緻密化に対して最適な補正を見つけるために数回繰り返します。
最大繰り返し数
ソルバーが実行する最大繰り返し数を入力します。デフォルトは3です。
偏差トレランス
許容できる偏差の限界を入力します。パートの偏差がこの許容誤差に達すると、シミュレーションが終了します。偏差許容誤差は、補正解析にのみ表示されます。
パートスケールファクター
予想される収縮率を補正するために、パートの寸法をスケールします。
重力効果を含める
重力を計算に含めるかどうかをソルバーに設定します。デフォルトでは重力が含まれます。
最大高密度化後にシミュレーションを停止
ここをオンにすると、パートが最大相対密度に達した時点でソルバーがシミュレーションを停止します。
温度計算を省略
このボックスをオンにすると、ソルバーはオープンカーブに基づいて温度を割り当てます。オンになっていない場合は、ソルバーがエネルギー方程式を解いて温度を計算します。
炉温度
シミュレーションの開始から秒単位で指定された時点の炉の温度を設定します。

アドバンスト

メッシュ
メッシュを細かい、中、粗いに設定するか、カスタムメッシュを定義します。
タイムステップ
各タイムステップの継続時間を秒単位で入力します。
シミュレーション開始温度
シミュレーションを開始する温度を設定します。シミュレーション終了温度と組み合わせることで、シミュレーションの選択部分のみについて解析を実行できます。
シミュレーション終了温度
解析のための炉の最終温度を設定します。ソルバーは温度カーブを考慮し、温度が低下傾向にあるときに解析を終了します。
摩擦係数
パートとビルドプラットフォーム間の摩擦を指定します。これはパートの変形に影響します。
リラクセーションパラメータ
これらのパラメータは、補正解析中に各反復で適用される補正を制御します。0.1~10の値を入力し、シミュレーションの補正係数を変更します。補正解析でのみ使用します。