ジョイントのタイプと状態
すべてのジョイントには、タイプ(ピン、ヒンジなど)と状態(ロック、アクティブ、またはフリーに設定可能)があります。
ジョイントをダブルクリックして、マイクロダイアログを開き、タイプまたは状態を編集します。

図 1. ジョイントマイクロダイアログ
ジョイントタイプ
ジョイントには、ピン、ヒンジ、ボールアンドソケットなど、いろいろなタイプがあります。使用できるタイプは、ジョイントに適用されているフィーチャーよって異なります。
以下のテーブルにある自動ジョイントタイプは、ジョイントガイドバーで自動を選択した場合に作成されるジョイントのタイプです。このオプションを選択すると、選択した(赤色)フィーチャー位置ごとに、配置する最適のジョイントタイプをツールが自動的に判別します。
フィーチャー | 自動ジョイントタイプ | 使用可能なジョイントタイプ |
---|---|---|
一致した穴 | ピン | ピン、接地されたピン、スライディングピン、接地されたスライディングピン、ボールアンドソケット |
単一の穴 | グラウンドに固定されたピン | グラウンドに固定されたピン、グラウンドに固定されたスライディングピン |
円筒形ペア | 円筒 | ヒンジ、円筒形、移動、ボールアンドソケット |
円筒形ペア+ | ヒンジ | ヒンジ、円筒形、移動、ボールアンドソケット、平面 |
円形ペア | ボール | ボール |
平面ペア | 平面 | 平面 |
複数平面ペア | 並進 | 移動、円筒形 |
ジョイントが上記のタイプのいずれにも認識されない場合、そのジョイントは不明のジョイントとして分類されます。
使用可能なジョイントタイプ | 並進DOF* | 回転DOF |
---|---|---|
ヒンジピン、グラウンドに固定されたピン | 0 | 1 |
円筒、スライディングピン、グラウンドに固定されたスライディングピン | 1 | 1 |
並進 | 1 | 0 |
平面 | 2 | 1 |
ボール | 0 | 3 |
*DOF = 理想化された(変形しない)ジョイントの自由度
- 接地されたピンと接地されたスライディングピンは、荷重ケースにおいてサポートとして作用します。これらのピンは、モデル内で使用できない別のパートに締結されているピンに似ています。接地されたジョイントの軸剛性およびせん断剛性は、プロパティエディターで変更できます。
- ボールアンドソケットタイプは、デバッグを目的とする、一致した穴、単一の穴、および円筒形ペアに組み込まれています。システムの動作がロックした場合は、ピンをボールアンドソケットに変更してシステムが動作を開始するかどうかを確認できます。
- いくつかの形状フィーチャーでは、ソフトウェアが適切なジョイントタイプを認識できない状況があります。この場合、タイプは不明と定義されます。
- 円筒形ペア+の記号表示は、ジョイントテーブルでのみ表示されます。
ジョイント状態
各ジョイントの状態は、ロック、アクティブ、またはフリーに設定できます。
オプション | 説明 |
---|---|
ロック | ジョイントの動きを防ぎます。これは、デバッグと仮説シナリオに便利です。 |
アクティブ | ジョイントは通常どおりに機能できます。 |
フリー | メカニズムはジョイントの存在を意識せずに動作します。 |
- デフォルトでは、ジョイントのタイプが不明である場合(この場合、ジョイントはフリーに設定されます)を除き、すべてのジョイントはアクティブに設定されます。不明なジョイントがアクティブに設定された場合、そのタイプは自動的にボールアンドソケットとして再定義されます。
- ジョイントを除去/除去解除して、モデルへの影響を把握します。トレーサーを右クリックして除去を選択します。それをモデルブラウザまたはテーブルから右クリックし、除去解除を選択します。
ジョイントタイプの例
以下は、一般に最適なジョイントタイプで示される検出フィーチャーの例です。
図 2. 一致した穴に配置されたピンとスライディングピン

図 4. 円筒形ペアに配置された円筒形ジョイント
図 5. 円筒形ペアプラスに配置されたヒンジジョイント
図 6. 平面ペアに配置された平面ジョイント
図 7. 複数平面ペアに配置された移動ジョイント
図 8. 円形ペアに配置されたボールアンドソケットジョイント