モーター

モーターツールを使用して、穴、サーフェス、またはピンにモーターを適用します。

モーターはパートを回転駆動するものであり、角度、スピfード、加速度、またはトルクで定義できます。入力は、時間またはモデル内の別の変数(状態依存変数)に基づくことがあります。

場所:モーションリボン、荷重グループ


モーターツールの上にマウスカーソルを合わせると表示される サテライトアイコンをクリックして、モデル内のすべてのモーターのリストを表示します。

モーターの追加/編集

モーターはシャフトおよびベースで定義します。最初のクリックでシャフトを配置し、次のクリックでベースを配置します。

  1. モーターツールを選択します。
  2. 穴、サーフェス、またはピンを選択してください.
    • 穴およびサーフェスの場合は、1回クリックしてシャフトを配置し、2度目のクリックでベースを配置します。(同じ穴またはサーフェスを2度選択できます。2度選択した場合、2度目のクリックはグラウンドに対する反応と解釈されます。)
    • ピンの場合は、1回クリックしてピンをモーターと置き換えます。
  3. マイクロダイアログで、入力を選択します。
    • 時間依存 :モーターを時間に依存するようにします。
    • 状態依存 :アクチュエータを可変オブジェクト(モータ、アクチュエータ、座標系、または寸法)の状態に依存させます。これによりトルク対速度、荷重対角度、荷重対距離などの入力関係を表すことができます。詳細については、状態依存入力をご覧ください。
  4. オプション: θ‰ωαTドロップダウンメニューを使用して、モータータイプを変更します。オプションはスピード、角度、加速度、およびトルクです。
  5. オプション: +/-ボタンを使用して、モーターの回転方向を反転させます。
  6. 回転スピード、角度、加速度、またはトルクのテキストフィールドに値を入力します。デフォルトのコントローラを使用する場合、これを目標の速度または角度とします。
  7. チェックマークを右クリックして、マウスで移動して終了するか、または右ダブルクリックします。
ヒント:
  • 右クリックして表示されるコンテキストメニューで、すべてのモーターを非表示にするオプションを利用できます。モデルによってはすべてのモーターを非表示にすることで、アニメーションのパフォーマンスが改善する場合があります。
  • ピンが2つのパートを結合している場合、あるいはピンが単一のパートを突き抜ける場合にのみ、ピンを選択できます。この場合、モーターはパートとグラウンドの間に接続されます。
  • モーターは、2つ以上のパートを結合するピンには作成できません。
  • モーター上の矢印は、底面のパートに関連してシャフトが移動する方向を示します。モーションアニメーションの再生中に矢印が静止したままの場合、回転しているのは底面のパートのはずです。
  • タイプが速度のアクチュエータまたはモーターをしっかりとロックするには、コントローラを無効にする必要があります。これを行わない場合は、移動を防ぐために(少なくとも最小限に抑えるために)PIDゲインを調整する必要があります。
  • モーターを除去/除去解除して、モデルへの影響を把握します。モーターを右クリックして、除去を選択します。モデルブラウザまたはテーブルから、右クリックして、除去解除を選択します。

状態依存入力

モーター、アクチュエータ、座標系、および寸法の状態に依存するモーターおよびアクチュエータへの入力を割り当てることができます。入力タイプの例には、トルク対速度、力対角度、力対距離があります。

例:ドライブギア回転数3600rpmで羽にかかる力

  1. モーターまたはアクチュエータを選択します。
  2. モーターまたはアクチュエータを変数オブジェクトに依存させます。
    1. マイクロダイアログで、 をクリックし、 オプションを選択します。
    2. をクリックします。
    3. モデリングウィンドウで、寸法、座標系、アクチュエータ、またはモーターを選択して独立変数にします。
      注: 変位、速度、および回転などの結果をプロットするには、座標系を選択します。座標系を選択することで、例えば、以下のようにプロットできます。
      • 変位対回転
      • 荷重対角速度
      • 変位対回転
  3. プロファイルエディターで、入力機能を適用する変数範囲または繰り返しを指定します。
    1. マイクロダイアログで、 プロファイルエディターをクリックします。
    2. 入力機能を適用する変数範囲または繰り返しを指定します。
    オプション 説明
    機能 プロファイルファンクションを選択します。サポート対象ファンクションは次のとおりです。
    • ステップ
    • 矩形
    • 単一波
    • インパルス
    • テーブル
    変数 独立変数オブジェクト(座標系、寸法、モーター、またはアクチュエータ)。
    参照フレーム 変数コンポーネントが使用する参照フレーム。
    変数コンポーネント 状態依存オブジェクトが監視する独立変数コンポーネント出力。ドロップダウンメニューを使用して、機能のライブラリにアクセスすします。

    1サイクル(周期回転の場合) V(i)値、V(f)値が入る周期範囲を指定します。例えば、4ストロークピストンエンジンの場合、クランクシャフトが2回転(または720度)するごとに燃焼力が発生します。
    変数(i) 独立変数オブジェクト(座標系、寸法、モーター、またはアクチュエータ)の初期値を入力します。
    変数(f) 独立変数オブジェクト(座標系、寸法、モーター、またはアクチュエータ)の最終値を入力します。
    [変数オブジェクト] 荷重(i) 状態依存オブジェクトの初期値を入力します。
    [変数オブジェクト] 荷重(f) 状態依存オブジェクトの最終値を入力します。

マイクロダイアログオプション

マイクロダイアログにあるオプションを使用して、モーターの動作と表示状態を編集します。 をクリックして、詳細オプションを表示します。



図 1. モーターマイクロダイアログ
タイプ
マイクロダイアログにあるθ‰、ω、α、Tドロップダウンメニューを使用して、モータータイプを変更します。オプションはスピード、角度、加速度、およびトルクです。
向きを反転
+/-ボタンを使用して、モーターの回転方向を反転させます。
スピード/角度/加速度/トルクの設定
回転スピード、角度、加速度、またはトルクのテキストフィールドに値を入力します。デフォルトのコントローラを使用する場合、これを目標の速度または角度とします。
注: 値にゼロを入力すると、モーターがロックされ、マイクロダイアログとプロファイルエディターの大半のオプションが編集不可能になります。
モーターを固定
モーターを固定して回転しないようにします。これは、デバッグに便利です。
時間
モータープロファイルを時間に依存するようにします。
独立変数
モータープロファイルを選択した変数に依存するようにします。
独立変数の選択
モデリングウィンドウで、寸法、座標系、アクチュエータ、またはモーターを選択して独立変数にします。
プロファイルファンクション
プロファイルファンクションを使用して、時間の経過に伴うシャフトの回転を変更します。例としては、ステップ、単一波、または振動などがあります。
プロファイルファンクションの編集
プロファイルエディターを開きます。これで、プロファイルエディターを編集してインタラクティブなチャートで表示できます。
コントローラの使用
目標のスピードや角度を達成するためにコントローラを使用します。コントローラを無効にすると、コントローラは目標プロファイルを直接使用します。その場合は、過度の変形などの警告を招く可能性があります。
ベース形状
ベース形状オプションを使用して、モーターの表示状態を変更します。サイズ全体を調整するには、プロパティエディターでシャフト半径プロパティを使用します。
モーター移動
クリックしてツール移動を開くと、モーターの位置を調整できます。
フェイスの法線に揃える
クリックして適用されたフェイスと直角になるようにモーターを揃えます。

モータープロパティ

プロパティエディター(F3)で使用可能なプロパティを使用して、モーターの動作と表示状態を調整します。

中心軸に拘束
モーターベースに対して(または、2番目のパートが未定義の場合はグラウンドパートに対して)移動しないようにモーターの軸を拘束するために使用します。選択肢は円筒または回転体です。デフォルトでは、このプロパティは穴に接続されたモーターには有効で、サーフェスに接続されたモーターには無効です。このオプションを無効にすると、予期しないパートの移動、警告、またはエラーを招く可能性があります。
ベーススケール
モーターシャフトとベースの表示状態を変更するのに使用します。ベーススケールプロパティを使用して、モーターのサイズを変更でき、0.5~2.0の値を入力できます。
シャフト半径
シャフトのサイズ全体の調整に使用します。このプロパティは、穴に適用したモーターには使用できません。

モーターテーブル

モーターテーブルには、モデル内のモーターがすべてリストされるため、さまざまな属性を編集できます。

場所:モーターツール、サテライトアイコン



図 2. モーターテーブル
動作 操作
モーターの名前を変更する テーブル内のセルを選択し、もう一度クリックしてフィールドを編集可能にします。
タイプを変更する テーブル内のセルを選択し、リストから別のオプションを選択します。
カラムをソートする カラムヘッダーをクリックします。続けてクリックすると、昇順と降順を切り替えられます。
カラムを追加または削除する カラムヘッダーを右クリックします。

ショートカット

動作 操作
フィーチャーの非選択 Ctrlキーを押しながら、選択した(赤色)穴またはサーフェスを左クリックします。
ツールの終了 チェックマークを右クリックして、マウスで移動して終了するか、または右ダブルクリックします。