変位制約

変位制約をモデルに適用し、希望の位置と方向で歪みを制限することができます。



下図に示すように、変位を一方向または全方向で制限できます。単一方向の変位制約は、上限または下限、もしくはその両方を指定できます。



上限と下限を指定した単一方向の変位制約


全方向の変位制約

変位制約を全方向で適用する

  1. 構造リボンで、変位制約ツールを選択します。


  2. モデリングウィンドウの非設計領域にマウスを移動し、任意のポイントをクリックします。
    球体で表された全方向の変位制約が、クリックした場所に作成されます。


  3. 変位制約の大きさを変更するには、オレンジ色の四角錘をクリック&ドラッグするか、マイクロダイアログのテキストフィールドに値を入力します。
  4. チェックマークを右クリックして、マウスで移動して終了するか、または右ダブルクリックします。
ヒント:
  • 変位制約は、非設計領域のみに適用する必要があります。
  • 変位制約は最適化の唯一の制約として使用できますが、応力制約と共に使うことを推奨します。
  • 荷重ケースから変位制約を追加または削除するには、右クリックすると表示されるコンテキストメニューを使用します。

変位制約を単一方向で適用する

  1. 構造リボンで、変位制約ツールを選択します。


  2. モデリングウィンドウの非設計領域にマウスを移動し、任意のポイントをクリックします。
  3. 変位制約のタイプを変更するには、マイクロダイアログにある球体をクリックします。
    球体で表された全方向の変位制約が、クリックした場所に作成されます。


  4. ドロップダウンリストの1方向を拘束アイコンをクリックし、単一方向での変位制約を適用します。


    オレンジ色の2つの四角錘が、それぞれ別のマイクロダイアログに表示され、変位制約の上限と下限を表します。
  5. オレンジ色の四角錘をクリック&ドラッグするか、 ボタンをクリックして、マイクロダイアログのテキストフィールドに値を入力して変位制約の上限または下限の大きさを変更します。
  6. 上限または下限のどちらかのみが必要で、他方が不要な場合は、削除する制限に対応するマイクロダイアログのチェックボックスをオフにします。
  7. 変位制約の方向を変更するには、次のように操作します。
    • マイクロダイアログでXY、またはZをクリックします。
    • マイクロダイアログでツール移動アイコン をクリックし、次に、矢印をクリック&ドラッグするか、テキストボックスに正確な値を入力します。
    • ボタンをクリックし、方向ベクトルのx、y、zの各成分を手動で入力します。
    • デフォルトの方向に戻すには、 ボタンを押します。
  8. チェックマークを右クリックして、マウスで移動して終了するか、または右ダブルクリックします。
ヒント:
  • 変位制約は、非設計領域のみに適用する必要があります。
  • 変位制約は最適化の唯一の制約として使用できますが、応力制約と共に使うことを推奨します。
  • 荷重ケースから変位制約を追加または削除するには、右クリックすると表示されるコンテキストメニューを使用します。

マイクロダイアログオプション

変位制約をダブルクリックして編集モードに入ると、マイクロダイアログが開きます。

変位制約を一方向または全方向に適用します。
変位制約の大きさまたは上限と下限を入力します。一方向に適用するときは、チェックボックスを使用して下限および/または上限を使用するかどうか指定します。
アイコンをクリックして、複数選択モードを開始/終了します。このモードでは、フィーチャーをクリックして、選択範囲に追加/削除できます。このモード以外では、Ctrlキーを押しながらクリックする必要があります。
移動ツールを使用して、変位制約を移動または回転します。
変位制約を軸またはフェイスの法線方向に揃えます。
クリックし、x、y、zのベクトル成分を入力して変位制約の向きを変更します。(例えば、0を入力すると、x軸の正の方向になります。)

FAQ:変位制約

変位制約に関するよくある質問に対する回答を見つけます。

結果が不連続になる理由

変位制約を使用する場合、それらを主要なすべての荷重の近くで適用するか、応力制約と変位制約をともに使用することが重要です。

以下の最初の2つの図に示すように、フットレストの先端に2 mmの単一の変位制約を適用した場合、その変位制約のみが考慮された結果が得られます。1.2の安全係数を持つ応力制約を変位制約に追加した場合に、最適化結果が変化する様子を3番目の図に示します。得られた形状は、フットレストでの2 mmの合計変位を維持しながら、加えられた応力に耐えることができます。


図 1. 元のモデル


図 2. 応力制約を伴わないフットレストでの2 mmの変位制約


図 3. 応力制約を伴うフットレストでの2 mmの変位制約