モデルの作成

CADFEKOでモデルを作成します。このモデルに必要なポートと給電源をすべて定義します。このモデルの動作周波数または動作周波数範囲を指定します。

  1. モデルの寸法単位をセンチメートルに設定します。
  2. 次の変数を定義します:
    • freq = 1.645e9(動作周波数。
    • lambda = c0/freq * 100 (自由空間での波長)
    • wa = 12.96(導波管の幅)
    • wb = 6.48(導波管の高さ)
    • ha = 55(ホーンの幅)
    • hb = 42.8(ホーンの高さ)
    • wl = 30.2(導波管セクションの長さ)
    • fl = wl - lambda/4(導波管内部での給電ワイヤの位置)
    • hl = 46(ホーンセクションの長さ)
    • pinlen = lambda / 4.56(ピンの長さ)
  3. 誘電体媒質airを定義します。
    • Relative permittivity1
    • Dielectric loss tangent0
    • Labelair
  4. 導波管セクションを作成します。
    1. 立方体を作成します。
      • Definition methodBase corner, width, depth, height
      • Base corner (C):(-wa/2, -wb/2, -wl)
      • Width (W)wa
      • Depth (D)wb
      • Height (H)wl
  5. 立方体の領域をairに設定します。
  6. 導波管の境界壁に相当する4つのフェイスを選択してPECに設定します。 次のフェイスを除いて、導波管セクションのすべてのフェイスを選択します:
    • 原点にあるフェイス。
    • FEMモーダルポートを配置するフェイス(原点にあるフェイスの対向側)。
  7. air領域に対する解法をFEMに設定します。
    Tip: Region propertiesダイアログを開いてSolutionタブをクリックします。Solution methodリストから、Finite Element Method (FEM)を選択します。
  8. ホーンセクションを作成します。
    1. フレアを作成します。
      • Definition methodBase centre, width, depth, height, top width, top depth
      • Bottom width (Wb)wa
      • Bottom depth (Db)wb
      • Height (H)hl
      • Top width (Wt)ha
      • Top depth (Dt)hb
  9. 原点にあるフェイスを削除します。
  10. 手順9で削除したフェイスの対向側にあるフェイスを削除します。
  11. すべてのパートを結合します。
  12. 導波管の背面フェイスにFEMモーダルポートを追加します。
  13. このポートにFEMモーダル給電源を追加します。デフォルト設定を使用します。
  14. 合計給電電力(不整合なし)を5Wに設定します。
  15. 周波数をfreqに設定します。
  16. 2つの主平面を対称面とした対称性を指定します:
    • X=0: Magnetic symmetry.
    • Y=0: Electric symmetry.
    Tip: 大規模なモデルや複雑なモデルに対称性がある場合は、その対称性を利用することで計算の負荷を軽減できます。