モデルの作成
CADFEKOでモデルを作成します。このモデルに必要なポートと給電源をすべて定義します。このモデルの動作周波数または動作周波数範囲を指定します。
- モデルの寸法単位をミリメートルに設定します。
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次の変数を定義します:
- epsr = 2.2(基板の相対誘電率)
- freq = 3e9(中心周波数)
- lambda = c0/freq*1e3(自由空間での波長)
- lengthX = 31.1807(X directionのパッチの幅)
- lengthY = 46.7480(Y directionのパッチの奥行き)
- offsetX = 8.9(給電部の位置)
- substrateLengthX = 50(X directionの基板の幅)
- substrateLengthY = 80(Y directionの基板の奥行き)
- substrateHeight = 2.87(基板の高さ)
- fmin = 2.7e9(最小周波数。)
- fmax = 3.3e9(最大周波数。)
- feedlineWidth = 4.5(マイクロストリップモデル給電部の給電ライン幅)
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パッチを作成します。
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長方形を作成します。
- Definition method:Base centre, width, depth
- Width: lengthX
- Depth : lengthY
- Label: patch
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長方形を作成します。
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基板を作成します。
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立方体を作成します。
- Definition method:Base corner, width, depth, height
- Base corner:(-substrateLengthX/2, -substrateLengthY/2, -substrateHeight)
- Width: substrateLengthX
- Depth: substrateLengthY
- Height: substrateHeight
- Label: substrate
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立方体を作成します。
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基板の底面とパッチの間にワイヤとした給電ピンを作成します。パッチのエッジからオフセットした位置にこの給電ピンを配置します。
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ラインを作成します。
- Start point:(-offsetX, 0, -substrateHeight)
- End point:(-offsetX, 0, 0)
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ラインを作成します。
- ラインの開始端にワイヤポートを追加します。
- ポートに電圧源を追加します。(1 V, 0°, 50 Ω)
- すべてのパートを結合して、その結合の名前をantennaに変更します。
- 新しい誘電体媒質substrateを作成して、その相対誘電率をepsrに設定します。
- 立方体の領域ををsubstrateに設定します。
- パッチのフェイスと基板の底面フェイスをPECに設定します。
- fminからfmaxまで連続した周波数範囲を設定します。
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Y=0の平面を対称面とした対称性をMagnetic symmetryとして指定します。
Tip: 大規模なモデルや複雑なモデルに対称性がある場合は、その対称性を利用することで計算の負荷を軽減できます。