モデルの作成

CADFEKOでモデルを作成します。このモデルに必要なポートと給電源をすべて定義します。このモデルの動作周波数または動作周波数範囲を指定します。

  1. 誘電体媒質を作成します。
    • Label： RogersDuroid5870
    • Relative permittivity： 2.2
    • Dielectric loss tangent： 0.0012
  2. 底面に導電層を設けた平面積層基板（無限平面）を追加します。
    1. Plane / ground.を選択します。
      • Planar multilayer substrateをクリックします。
      • Thickness (Layer 1)： 2.5e-3
      • Medium (Layer 1)： RogersDuroid5870
      • Ground plane (Layer 1)： PEC
      • Z value at the top of layer 1：0
  3. パッチを作成します。
    1. 長方形を作成します。
      • Definition method： Base centre, width, depth
      • Base centre (C)： (0, 0, 0)
      • Width (W)： 39e-3
      • Depth (D)： 39e-3
  4. インセット給電を作成します。
    1. 長方形を作成します。
      • Definition method： Base corner, width, depth
      • Base centre (C)： (-1.4e-3, -39e-3/2, 0)
      • Width (W)： 2.8e-3
      • Depth (D)： 6.5e-3
      • Label： InsetRectangleLarge
    2. 別の長方形を作成します。
      • Definition method： Base corner, width, depth
      • Base centre (C)： (-1.4e-3/2, -39e-3/2, 0)
      • Width (W)： 1.4e-3
      • Depth (D)： 6.5e-3
      • Label： InsetRectangleSmall
    3. InsetRectangleSmallとInsetRectangleLargeを結合します。
    4. この結合をコピーして90°回転します。
    5. ツリーにあるすべてのパートを結合します。
    6. 新たに作成したUnion1から2つのフェイスペアを削除し、インセット給電の作成を完了します。


    Figure 1. パッチに対するインセット給電の構造（削除する重複フェイスを黄色で表示）。
  5. インセット給電の外側エッジ上で、給電ごとに1つ、合計2つのマイクロストリップポートを作成します。
  6. 新しいネットワークを作成します。
    • Data type： S-matrix
    • Source： Touchstone file
    • Number of network terminals： 3
    • .s3pファイルを探して選択します。
  7. 概略図ビューで、ネットワークの出力ポートにパッチの入力ポートを接続します。



Figure 2. ポートの接続を示す概略図ビュー。

  1. GeneralNetwork1.Port1に電圧源を追加します。
    Note: この電圧源は概略図ビューに表示されません。
  2. 周波数を設定します。
    • Continuous (interpolated) range
    • Start frequency (Hz)： 0.8*2.4e9
    • End frequency (Hz)： 1.2*2.4e9
    Note: 出力要求は不要です。この電圧源の入力インピーダンスは自動的に計算されます。