Inspire Extrudeを使用して粒子のトレースを計算するにはどうすればよいですか。
手法1 - フローシミュレーションの実行時の粒子トレース
- Inspire Extrudeを使用してモデルを設定し、ソルバーデックをエクスポートします。
- これには.hxおよび.grfファイルが必要です。これらのファイルを新しいフォルダにコピーします。
- ソルバーデックが作成されたら、GRFファイルに粒子セットの問題データパケットを追加します。これに関する詳細を以下に示します。
- 粒子は“SeedData”と呼ばれるPROBLEMDATAパケットに定義され、格納されます。
BEGIN PROBLEMDATA
SeedData ParticleSet
{ID X_coord Y_coord Z_coord Int_Type
}
END
- SeedData - キーワード
- ParticleSet - (文字列)データセットの名前
- ID - (整数)粒子番号
- X_Coord - (実数)粒子位置のX座標
- Y_Coord - (実数)粒子位置のY座標
- Z_Coord - (実数)粒子位置のZ座標
- Int_Type - (整数)積分タイプ。前方積分の場合は1、後方積分の場合は-1。
例:
BEGIN PROBLEMDATA
SeedData ParticleSet_A
{1 0.0 0.0 -20 1
2 0.0 1.0 -20 1
3 0.0 0.0 20 -1 END特定のSeedDataセットにおいて、シード数に制限はありません。また、SeedDataパケットの数にも制限はありません。ただし、各パケットのSeedData名は一意である必要があります。
SeedDataパケットは、メッシュ、境界条件、および材料データとともに*.grfファイルに含めることも、別個の*.grfファイルとして保存することもできます。SeedDataパケットがメッシュデータとともに*.grfファイルに含まれている場合、ソルバーは収束した流れ場からポスト処理ステップとして粒子履歴を計算します。
- HWソルバーランチャーまたはHX Job Managerを使用してソルバーを起動します。
- ソルバーは、粒子ごとに個別の出力ファイルを作成します。上記の例では、ソルバーは粒子履歴を含む3つのファイルを作成します。
手法2 - 既存のフローシミュレーション結果の粒子トレース
- 空のフォルダを作成します。
- 次の内容の新しい*.hxファイルを作成します。
load model.save.phx restart last
load seeds.grf phlex {Metal Extrusion}
CalcParticleHistory Seeds_A <nsteps>
exit
Note: <nsteps>は、要素長全体の時間ステップの最大数です。これは、粒子を進めるローカルな時間増分を計算するために使用されます。nstepsのデフォルト値は4です。各シードデータセットでnstepsを定義する代わりに、*.hxファイルで次のpsetコマンドを一度使用することによって指定することもできます。
pset StepsAcrossElement nsteps
このステートメントは“solve”および“CalcParticleHIstory”コマンドの前に配置する必要があります。
例
load model.save.phx restart last
load seeds.grf phlex (Metal Extrusion}
pset StepsAcrossElement nsteps
CalcParticleHistory Seeds_A
exit
- ソルバーは、粒子ごとに個別の出力ファイルを作成します。上記の例では、ソルバーは粒子履歴を含む3つのファイルを作成します。
ParticleSet_A_001.csv
ParticleSet_A_002.csv
ParticleSet_A_003.csv
粒子履歴ファイル(*.pth)には、次の情報が含まれます:
要素ID
時間(秒)
位置(ベクトル):X, Y, Z
速度ベクトル(べクトル)X、Y、Z、速度
圧力(ベクトル)
温度(スカラー)
粘度(スカラー)
流動応力(スカラー)
相当ひずみ速度(スカラー)
応力テンソル(対称テンソル)
ひずみ速度(対称テンソル)
速度勾配(テンソル)
相当ひずみ(スカラー)