ユーザー定義の座標系

User Defined Systemダイアログでは、ユーザー独自の座標系を定義し、ポスト処理の結果に使用することができます。

ユーザー定義の座標系は、大きく分けてFixed(固定型)とMoving(移動型)に分類されます。過渡アニメーションの場合、Fixed座標系は静止したままで変形に伴う更新を行わないのに対し、Moving座標系は変形に伴う更新を行います。

各カテゴリ内では、ユーザー定義の座標系は、Rectangular(矩形)、Cylindrical(円筒形)のいずれかになります。
Tip: Moving座標系は、Tracking Systemsとしても使用できます。
Note:
  1. 現時点では、Moving座標系はHyperView-Upfront Data Loadingモードではサポートされていません。
  2. 入力デックからの座標系は、入力デックでどのように定義されているかに関わらず、Fixed座標系として読み込まれます。

ユーザー定義の座標系は、セッションファイルやレポートテンプレートに保存することができます。Fixed座標系の場合、原点のx,y,z座標と方位の3方向のコサインベクトルのみがセッションファイルに保存されます。Moving座標系の場合は、移動のタイプと節点ロケーターも保存されます。

ユーザー定義の座標系の生成

ユーザー定義の座標系はすべて静的(固定)です。
  1. Results Browserから、右クリックしてCreate > Systemの順に選択します。
  2. User Defined Systemダイアログから、使用可能な座標系の1つを選択します。
    • Rectangular(X, Y, Z)
    • Cylindrical(R-Theta-Z)
    • Spherical(R-Theta-Phi)
    座標系を生成した後、そのタイプ(Rectangular、Cylindrical、Spherical)は変更することができますが、座標系が存在するようになると、その場所を変更することはできなくなります。
  3. 方法を選択します。
  4. 節点を定義します。
    Option Description
    By node Pick節点で、3個以上の節点を指定して、座標系の方向を定義します。

    HyperLifeでは、定義時に節点のx、y、z位置(座標)が自動的に設定されます。線形またはモーダルアニメーションモードでは、節点の変形前位置(モデルの場所)が座標系を定義する際に考慮されます。時刻歴アニメーションモードでは、変形位置(時間ステップでの現在位置)が考慮されます。座標系が生成されると、モデルの変形方法に関係なく、向きが固定されたままになります。

    Note: スケーリングは節点/点の位置に影響しません。節点/点を定義する場合は、現在の節点/点の位置のスケーリングされていない座標が使用されます。

    線形およびモーダルアニメーションモードのユーザー定義のシステム定義が更新されます。システムの定義では、節点の変形前位置(モデルの場所)が考慮されます。時刻歴アニメーションモードでは、変形位置(時間ステップでの現在位置)が考慮されます。座標系が生成されると、モデルの変形方法に関係なく、向きが固定されたままになります。

    1. Origin入力コレクターをクリックし、Select by IDダイアログを使用して、適切な節点を指定します。
    2. X Axis入力コレクターをクリックし、Select by IDダイアログを使用して、適切な節点を指定します。
    3. XY Plane入力コレクターをクリックし、Select by IDダイアログを使用して、適切な節点を指定します。
    By coordinates Enter Co-ordinatesで、座標系の方向を定義する3つの節点を指定します。
    1. 座標系のOriginを定義します。
    2. ローカルX-Axis(円筒座標系または球座標系の場合はR-Axis)を定義します。
    3. X-Y Plane(円筒座標系または球座標系の場合はR-Theta Plane)を定義します。
    Circle center Pick 3 circle circumference nodesで、円周上にある3つの節点を指定して、円の中心で座標系を定義します。

    座標系の原点が円の中心になり、座標系のX軸は円の中心と最初に選択した節点間のベクトルに沿って定義されます。

    Note: 選択した3つの節点(同一線上にある節点など)を使用して円の中心を計算できない場合は、デフォルトの座標系が生成されます。このデフォルトの座標系の軸は、グローバル軸に合わせられます。
    1. Node 1入力コレクターをクリックし、Select by IDダイアログを使用して、適切な節点を指定します。
    2. Node 2入力コレクターをクリックし、Select by IDダイアログを使用して、適切な節点を指定します。
    3. Node 3入力コレクターをクリックし、Select by IDダイアログを使用して、適切な節点を指定します。
  5. OKをクリックして設定/変更を適用し、ダイアログを終了します。

ユーザー定義座標系の編集

ユーザー定義の座標系を確認、編集(または再定義)するには、User Defined Systemダイアログを使用します。
  1. Results Browserで既存の座標系の1つを右クリックし、コンテキストメニューからEdit を選択します。
    Restriction: ユーザー定義の座標系のみが修正または削除できます。入力デックからの座標系は修正または削除できません。確認のみ、可能です。
    User Defined Systemダイアログが表示されます。
  2. 座標系の'タイプ'を編集することにより座標系の定義の編集または修正するか、新しい節点群を選択することにより座標系を再定義します。
    Note: 座標値は保持されません。
    節点群のIDを更新すると、それらの座標値は内部的に更新されます。
    • したがって、節点群のIDを覚えておく必要はなく、座標系の作成/更新時の節点群の位置のみが修正されます。
    • 座標系を修正するには単に、新しい節点群のIDを与える必要があります。新しい節点群のIDは自動的に、x、y、z位置に変換されます。

    変形のスケーリングは、節点群の位置の変更に寄与しません。座標系の作成時におけるスケーリングされていない節点の座標値が使用されます。

  3. OKをクリックして設定/変更を適用し、ダイアログを終了します。

ユーザー定義座標系の削除

Results Browserで既存の座標系の1つを右クリックし、コンテキストメニューからDelete を選択します。
Note: ユーザー定義の座標系のみが修正または削除できます。入力デックからの座標系は修正または削除できません。確認のみ、可能です。