新機能

Radioss 2022の新機能を確認できます。

Altair Radioss 2022リリースノート

主な特長

  • 139の LS-DYNA入力キーワードを既にサポートされているキーワード群や多くの強化に加えてRadiossで読み込めるようになりました。
  • 新しい 1D シートベルト、スリップリング、リトラクターモデルが、Radoissでのパッシブセーフティでの機能を強化されています。
  • 新しいMultiscale Designer材料則で.h3dファイルへの特定の出力 。
  • 多くの材料則と他の機能の強化と修正。
  • 更新されたMPI バージョンIntel MPI 2021.2 (win64 and linux64) と OpenMPI 4.1.12 + UCX 1.12.0 (linux64 only)への対応。

新機能

破壊モデル /FAIL/ORTHBIQUAD
  • /FAIL/BIQUAD定式化に基づいた直交異方性挙動を持つ新しい破損モデル
粘着材料則 /MAT/LAW117
  • 破壊基準による新しい結合材料則
Multiscale Designer 材料則 /MAT/LAW200 (MDS)
  • Multiscale Designerソルバーとの新しいユーザー材料インターフェース
  • /H3D/MDS/…: 新しい特定の.h3dファイルへの出力も追加されました。
  • 新しいStarterとコマンド引数で、MDSライブラリの位置を定義できます。デフォルトでは、HWSolversのインストーラーでの環境変数が用いられます。
鉄道客車バンパーのためのスプリング
  • /PROP/SPR_BDAMP: 鉄道客車ダンパーのためにダンパー効果に制限を加えた新しいスプリングプロパティ。
シートベルト1D要素
  • /MAT/LAW114: スプリング要素(/PROP/TYPE23)のための新しいシートベルトスプリング。
  • /RETRACTOR/SPRING: 材料/MAT/LAW114で定義されたスプリング要素に対して、シートベルトスプーリング力 pull-in、プリテンショナー、ロードリミッターをモデル化するための新しいエンティティです。力とスリップの状況は時刻歴ファイルに出力されます (/TH/RETRACTOR)。
  • /SLIPRING/SPRING: 材料則/MAT/LAW114で定義された、シートベルトのスリップリングをモデル化するスプリング要素の新しいエンティティ。力とスリップの状況は時刻歴ファイルに出力されます (/TH/SLIPRING)。
状態方程式(EOS)とALEの機能
  • /EOS/IDEAL-GAS-VT: 理想気体の定式化に基づき、熱容量と温度を考慮できる新しいEOS。
  • /EBCS/NRF: 全てのALE材料則で用いる事ができる無反射境界をモデル化するための新しい境界条件のオプション。
読み込み可能なLS-DYNAキーワード
以下のキーワードがRadioss追加されサポートされました。
  • *CONTACT_NODES_TO_SURFACE
  • *DEFINE_TRANSFORMATION
  • *INTEGRATION_SHELL
  • *LOAD_GRAVITY_PART
  • *LOAD_SHELL
  • *PERTURBATION_NODE
  • *SET_SEGMENT_GENERAL
  • *CONTROL_MPP_<parameters>[1]
  • *DATABASE_BINARY_XTFILE[1]
  • *DATABASE_EXTENT_AVS[1]
  • *DATABASE_EXTENT_MOVIE[1]
  • *DATABASE_FORMAT[1]
[1]カードは読み込まれますが、Radioss計算では無視されます。

機能強化

接触インターフェース
  • /INTER/TYPE18:FSI接触で用いられる自動接触の値が、Starterの出力ファイルに印刷されるようになりました。
材料と破壊モデル
  • /MAT/LAW0 (PLAS_TAB): ボイド材料がスプリング /PROP/TYPE23に適合するようになりました。
  • /MAT/LAW35 (PLAS_TAB): 新しいひずみ速度のフィルタリングのパラメータです。
  • /MAT/LAW36 (PLAS_TAB)
    • 要素 (ソリッド、シェル、ビーム)の降伏応力が0場合自動的に削除されます。これは、モデルのロバスト性のための機能強化です。
    • この表形式の 弾塑性材料がソリッド要素に用いられた時の計算時間を削減します。
  • /MAT/LAW41 (LEE_TARVER): この材料則で単位系が定義可能になりました。
  • /MAT/LAW43 (HILL_TAB): 材料則にひずみ速度のフィルタリングが追加されました。ひずみ速度はアニメーションファイルで表示できます (A-ファイルと .h3dファイル)。
  • /MAT/LAW51 (MULTIMAT): 推奨される定式化/UPWM/SUPGが、2D軸対称解析においてデフォルトでアクティブ化されます。
  • /MAT/LAW57 (BARLAT3):材料則にひずみ速度のフィルタリングが追加されました。フィルタリングされたひずみ速度はアニメーションファイルで表示できます。
  • /MAT/LAW71: ある特定の荷重とフェーズ変化での安定性が改善された材料モデルです。
  • /MAT/LAW76 (SAMP): 入力の追加チェックでの材料の挙動が改善されました。
  • /MAT/LAW78: 除荷時をサポートする様強化された追加オプションです。
  • /MAT/LAW80:ホットスタンピングとプレス硬化でマルテンサイト体積比率をより良く予測できるよう新規開発、強化された材料則です。
  • /MAT/LAW83:圧縮時の新しい弾性係数Ecompと、圧縮時の線形弾性挙動と引っ張り時の弾塑性挙動のための新しいオプションIcomp = 1。
  • /MAT/LAW87 (BARLAT2000)
    • ひずみ速度のフィルタリングの新しいデフォルト値
    • Chaboche & Rousselier定式化とHansel定式化に基づいた新しい硬化モデル。
  • /MAT/LAW92Dのデフォルト値が入力値とNU = 0.495から再計算されるようになりました。
  • /ALE/MAT, /EULER/MAT:
    • ALEとEULER材料で、フラグFlrdは既に古く、数値的な問題を引き起こす可能性があるために削除されました。
    • ドメインの外部境界はデフォルトで閉じているとして取り扱われます。
    • 境界での材料の受け渡しは/MAT/LAW11/MAT/LAW51、または特定の境界/EBCSを使用して行われます。
  • /FAIL/ALTER: Christopher Brokmann氏のPhD学位論文に基づく新しいパラメータ。 この開発ではアルゴリズムの多くの改良が実装されました。今回の開発では、アルゴリズムにいくつかの改良がおこなわれています。
  • /VISC/PRONY: 緩和時間または動的機械分析Analysis (DMA)で定義される新しい粘性モデル。Radiossは自動的にProny級数値をフィットさせます。
荷重ケース
  • /PLOAD: 要素が削除された際に荷重を止める新しいオプションIdel = 1。
  • /LOAD/PBLAST: 正のピーク圧力に加え、正の衝撃を改良する新しい機能。
要素とプロパティ
  • /PROP/TYPE17: プライ間材料の粘性を定義する新しいパラメータ (Vinterply)。これは サブプライ(INT)間の材料にも追加できます。
  • /MAT/LAW88/MAT/LAW92 または /MAT/LAW94で適合しない要素が用いられた場合の新しいエラーメッセージ。
  • 直交異方性シェルプロパティ、/PROP/TYPE9/PROP/TYPE10/PROP/TYPE11/PROP/TYPE16/PROP/TYPE17/PROP/TYPE51、および /STACKの新機能とともに参照材料の方向を定義するための新しいオプションIp
  • 直交異方性ソリッド要素/PROP/TYPE6の複合材材料方向を定義する新しいオプションIp
ツール
  • /SENSOR/ENERGY
    • 定義された時間において、内部エネルギーまたは運動エネルギーが一定になった際にセンサをアクティブ化する新機能。
    • 全体エネルギーでセンサをアクティブ化する新機能。
LS-DYNAキーワードリーダー
  • *CONTACT_AUTOMATIC…, *CONTACT_ERODING_SINGLE_SURFACE...: パラメータSOFTの追加オプションカードAが読み込まれ、対応する接触インターフェース /INTER/TYPE25Istfにマッピングされます。
  • *DATABASE_BINARY_INTFOR:オプションFILEが新たに取り扱われるようになりました。接触圧(/ANIM/VECT/PCONT)がアニメーションファイルに追加されます。
  • *INITIAL_VELOCITY: 剛体材料や剛体への初速が自動的に剛体のメイン節点に与えられます。速度はマスター節点でその他の節点は除外されます(セカンダリ節点には与えられません)。
  • *MAT_024 (PIECEWISE_LINEAR_PLASTICITY): 破壊パラメータの設定でRadiossでFAIL > 0 の時の機能改良。材料はシェルの板厚方向の積分点のすべてではなく、1点で破壊を起こします。
  • *MAT_034 (FABRIC)E2 = 0の場合の読み込みの改良。E2E1として取り扱われるようになりました。
  • *SET_..._COLLECT: オプションCOLLECTが全てのセットで取り扱われます。
  • *SET_..._INTERSECT: オプションINTERSECTがセットタイプ BEAM、DISCRETE、 NODE、 SEGMENT、 SHELL、 SOLIDで取り扱われます。
初期状態と条件
  • *ELEMENT_SHELL_THICKNESS_BETA: このオプションは .dynainファイルに書かれるようになりました(/DYNAIN)。
  • /INIBRI/EREF: ソリッド要素を全ひずみまたは微小ひずみで初期化するための新しいオプション。オプション/STATE/BRICK/EREFがデータを.staファイルに出力するために用いられます。
  • /STATE/NO_DEL: 非アクティブな要素 (剛体内にあり非アクティブ) がこのキーワードで.sta ファイルに保持されるようになりました。
  • /STOP/LSENSOR: 状態ファイルを LS-DYNAフォーマット (.dynain)で出力する新しいフラグ。
  • /INIVOL: 体積比率の初期化が超楕円体サーフェス/SURF/ELLIPSで可能になりました。
アニメーションと時刻歴の出力
  • 全体座標系の表示がネイティブ .h3d ファイル(H3D)から削除されました。
  • .h3dファイルのヘッダーに単位系の情報が書かれます。
  • /ANIM/VECT/PCONT2, /H3D/NODA/PCONT2: タイド接触(/INTER/TYPE2)での接触圧を表示するための新しいオプション。
  • /H3D/SHELL/PEXT, /H3D/SOLID/PEXT: /PLOAD、/LOAD/PFLUID/LOAD/PBLASTまたは/BEM/DAAで与えられた圧力を表示するための新しいオプション。
  • /H3D/RBODY/SINGLE_PART: すべてのRBODYを1つのコンポーネントとして表示する新しいオプション。デフォルトでは剛体ごとにその名前のコンポーネントとなります。
  • /H3D/RBE2/SINGLE_PART: 全てのRBE2を1コンポーネントとして表示させる新しいオプション。デフォルトではRBE2ごとにその名前のコンポーネントとなります。
  • /H3D/RBE3/SINGLE_PART:全てのRBE3を1コンポーネントとして表示させる新しいオプション。デフォルトではRBE3ごとにその名前のコンポーネントとなります。
  • /H3D/TRUSS/TENS/STRAIN, /H3D/TRUSS/TENS/STRESS, /ANIM/TRUSS/EPSX: トラス要素の応力とひずみテンソルを評させる新しいオプション。
  • /TH/TRIA: 2Dソリッド要素の時刻歴出力の新しいオプション。
  • /TH/BRIC, /TH/QUAD, /TH/TRIA: 2Dと3Dソリッド要素の材料速度、音速とマッハ数を時刻歴ファイルに出力する新しいオプション。
その他のStarterキーワードとメッセージ
  • ALE、Euler、/DFSオプションがサブモデル (//SUBMODEL) で使用できるようになりました。
  • 2Dソリッド要素 /TRIA がサブモデル (//SUBMODEL) に対応しました。
  • ソリッド要素のコネクティビティに関するメッセージ#666 は Starter の出力ファイルから削除されました。
  • SPMD/HMPP版でオプション/CYL_JOINTの計算コストを削減しました。
  • 推奨される定式化/ALE/MUSCLがデフォルトでアクティブになりました。この挙動は、Engineファイルのキーワード/ALE/MUSCL/OFFでリセットすることができます。
  • ソリッドプロパティのオプションItetra10 = 2とAdvanced Mass Scaling (/AMS)が同時にモデルにある場合の新しいエラーメッセージが追加されました。これらのオプションは互いに互換性がありません。
  • Batoz シェル要素 (Ishell = 12) に XFEM 破壊モデル(非適合)がある場合の Starter 出力ファイルへの新しいワーニングメッセージ。XFEMフラグは破壊モデルから自動的にオフにされます。
  • /MONVOL/FVMBAG1, /MONVOL/FVMBAG2: 計算時間の削減と厳密に同じ気体定数を保持するため、エアバッグを一つの有限体積に削減する新しいオプションIswitch = 2が追加されました。
  • カード/VISC/PRONYに Prony係数Mが0の場合に出される新しいエラーメッセージ。
Engine キーワード
  • /IMPL/QSTAT/MRIGM: 剛体モード計算のための3つの参照点を入力する新しいオプション。
  • /INIV/AXIS/Keyword3/2: モデルの節点セット初速度を定義する新しいオプション。
  • /INIV/ROT/Keyword3/2: モデルの節点セットに回転初速度を定義する新しいオプション。
  • /INIV/TRA/Keyword3/2: モデルの節点セットに併進初速度を定義する新しいオプション。
  • HyperStudyインターフェースの特定ファイル(コマンドライン-HSTP_WRITEで生成)のラベル名とパラメータ名(/PARAMETER)が同じになりました。

解決された問題点

LS-DYNAキーワードリーダー
  • *BOUNDARY_PRESCRIBED_MOTION_RIGID: 剛体のメイン節点が/TH/NODEに複数回追加されると、Radioss Starterがエラーメッセージを出力する問題。
  • *CONSTRAINED_EXTRA_NODE_SET: 節点のセットの代わりにパートのセットが用いられ、そのIDが同じ場合の問題。
  • *CONSTRAINED_NODAL_RIGID_BODYNSID = 0 の場合これが考慮されるようになりました(NSID = rbody_ID)。
  • *MAT_ARUP_ADHESIVE: モデル内に複数の*MAT_ARUP_ADHESIVEカードがあるかまたは複数のパートがその材料を用いている場合、マッピング中に生成される破壊モデルが正しい材料IDを参照しなくなる問題。
  • *MAT_SIMPLIFIED_RUBBER: テーブルの代わりに単一の応力/ひずみ曲線を読み込む場合、Radioss Starterがエラーメッセージなしで落ちる問題。
  • *MAT_SPOTWELD: 特定のモデルでスポット溶接の材料モデルが読み込まれない問題。作成される関数が正しく参照されず、破壊モデルが必要ない場合でも作成されていました。
  • *SECTION_BEAM: ビーム要素*SECTION_BEAMELFORM= 1,4で読み込む際の改善。積分型ビーム (/PROP/TYPE18)のdfパラメータ が大きな質量増加を避けるために0にリセットされます。
  • *SET: 要素の節点が複数のオプションで定義されず、節点セットのIDが同じ場合の問題。
材料と破壊モデル
  • /MAT/LAW6:Starter 出力ファイル(_0000.out)に出力される情報の修正。
  • /MAT/LAW/25
    • 特定のモデルでIoff = 1 がセットされるとすべての要素が時刻0で削除される問題。
    • QEPH シェル要素の変数初期化の修正。特定のモデルでsegmentation faultで計算が正しく終了しなかった問題。
  • /MAT/LAW28, /MAT/LAW50, /MAT/LAW68: 入力の最大せん断ひずみがせん断係数gammaと比較され、せん断ひずみ (gamma = 2 * せん断ひずみ)ではなかった問題。破壊が予想よりも早く発生していた。
  • /MAT/LAW43: ひずみ速度出力の修正。
  • /MAT/LAW44:破壊モデル (/FAIL) の単精度版での安定性改善。特定のモデルと状況でRadioss Engineで不具合が発生していた問題。
  • /MAT/LAW51: ある特定のメッシュでの材料の安定性の改善。負の密度で計算が落ちていた問題。
  • /MAT/LAW70
    • Ismstr = 11オプションでのフォーム挙動の改善。特定のモデルで単純な荷重でIsmstr = 1と同じ結果にならなかった問題。
    • HEPHソリッド定式化(Isolid = 24)でのフォーム材料剛性計算の改良。他の定式化や他の要素タイプに比べて材料が硬くなりすぎていた問題。
  • /MAT/LAW71
    • ビーム要素(/PROP/TYPE18)の相当応力の修正。相当応力に違い(2/3 倍)が見られていた問題。
    • 予想した挙動を与えないシェルの挙動の修正。
    • ある特定の荷重と相変化状態での材料の安定性の改善。
  • /MAT/LAW80:特定のホットフォーミング計算での数値的不安定の修正。
  • /MAT/LAW87:単精度版で数値的な問題 (NaN) が起こり得る事の修正。
  • /MAT/LAW90
    • HEPHソリッド定式化(Isolid = 24)でのフォーム材料剛性計算の改良。他の定式化や他の要素タイプに比べて材料が硬くなりすぎていた問題。
    • 最初のひずみ速度が誤った外挿を避けるために0にリセットされ、Starter出力ファイルに警告メッセージが出力されます。
    • 参照形状がパート(/XREF)の場合の応力初期化の改善。
  • /MAT/LAW93:表形式の降伏応力が用いられひずみ速度効果がある場合の/PARITH/ONの問題の修正。
  • /MAT/LAW104:ひずみ速度出力の修正。
  • /MAT/LAW111:入力の曲線が引張方向のみ定義されている場合の圧縮挙動の改善。
  • /MAT/LAW112:平面剛性計算出力の改善 (方向Z)。
  • /MAT/LAW113Ileng = 1が用いられた場合の要素時間ステップの修正。
  • /MAT/LAW115Istat = 1のアルゴリズムチェックの問題の修正。Starter が誤ったエラーメッセージを出力していた問題。
  • /MAT/LAW116:粘着性材料 /MAT/LAW116で混合モード状態での挙動の問題の改善。破壊挙動が正しい変位/吸収エネルギーで起きていなかった問題。
  • /MAT/USERij: 特定のケースでユーザー材料則が正しいひずみを得られていなかった問題。
  • /FAIL/BIQUAD: ソリッド要素で破壊モデル/FAIL/BIQUADを用いた際、規制された挙動が正しくない問題の修正。
  • /FAIL/HASHIN: Hashin破壊モデル (/FAIL/HASHIN) で、特定のモデルで予想しない破壊が生ずる問題の改良。
  • /FAIL/TAB1:スケールファクタ-Xscale1Xscale3が1/Xscale1 and 1/Xscale3に変換されていた。このため、破壊モデル/FAIL/TAB1はバージョン2021と異なる結果を与えていた問題。
  • /FAIL/TENSSTRAIN: 破壊モデル/FAIL/TENSSTRAINIflag = 3 での主ひずみの計算の修正。
  • /FAIL/VISUAL: 2次テトラ要素でのダメージ値のアニメーションファイルへの出力の修正。
要素とプロパティ
  • /PROP/SHELL: フラグIdril値のStarterファイル出力の修正。値が2ではなく0と出力されていた問題。
  • /PROP/TRUSSGapini > 0で間違った挙動となり、初期トラス長さが誤って時刻歴ファイルに出力されていた問題。
  • /PROP/SOLID: ひずみの定式化Ismstr = 12 has で弾性材料(/MAT/LAW1)が用いられた際に起こる可能性のある数値的な問題点の改良。このフラグは(ソリッドプロパティのIsmstr = -1またはIsmstr = -1,-2でアクティブになる )推奨値にセットされます。
  • /PROP/SPRING: スプリング剛性の単位変換の問題の修正。
  • /PROP/TYPE26: 圧縮除荷時の安定性の問題の修正。特定のモデルで想定されない引っ張り力が見られていた。
  • /PROP/TYPE14Itetra10 = 2 と /ADYREL で特定の荷重条件下での数値的な安定性の問題の修正。
  • /PROP/TYPE17:複合材プロパティ/PROP/TYPE17の変数の初期化の問題の修正。Ipos > 0、Iskew > 0の場合に発生していた問題。
  • /PROP/PCOMPP: リスタートファイルに出力される情報の修正。2回目のEngine計算が読み込み時に中断されてしまう問題。
  • /PROP/PCOMPP:サブモデル(//SUBMODEL)のIDオフセットの修正。
  • /PROP/PLY, /PLY: 直交異方性の方向がシェル要素(/SHELL) で定義され、 /PLYカードでフラグdef_orth = 1が設定された時の問題の修正。シェルで定義された角度が度単位で読み込まれなかった問題。
  • /PROP/TYPE43 (CONNECT): 初期状態(/INIBRI) が結合ソリッド要素 (/PROP/CONNECT)を読み込んだ際、誤ったエラーメッセージが表示されていた問題。
  • /PROP/TYPE45 (KJOINT2):パラメータKtiCti のデフォルト値が正しくなかった問題。
接触インターフェース
  • /INTER/TYPE18:多相流体材料/MAT/LAW151の挙動の改善。特定のモデルで計算が中断される問題。
  • /INTER/TYPE21:成型接触/INTER/TYPE21で初期貫通があり、出力オプションIpri = 5 (/IOFLAG)がある際の数値的な問題の修正。Radioss Starterが中断される問題。
  • /INTER/TYPE25
    • MPI通信の改良。
    • エラーメッセージの呼び出しの修正。Radioss Starterが存在しないエラーメッセージを呼び出していた。
    • エッジ-エッジ接触の初期貫通でのソーティングの修正。特定のケースで segmentation faultで計算が中断されていた問題。
    • 接触インターフェース/INTER/TYPE25で最近のXeon CPU (AVX512)でのコンパイルの問題の修正。特定のモデルで、Radioss Engineが正常に動作しない問題。メモリの問題を回避するため、摩擦の初期化の修正。
    • 非アクティブなインターフェース (Tstart 前またはTstop後)が用いられている場合のCPU時間の削減。
  • /INTER/TYPE7:SPMD/HMPPバージョンで、接触インターフェースの温度挙動が正しくない問題の修正。
  • /SURF/SURF: 2D解析で接触サーフェスが/SURF/SURFで定義され負のIDがある場合のセグメントの方向の修正。
  • /SURF/DSURF: サーフェス削除機能の修正。特定のモデルでセグメントがソリッドパートの場合、正しく削除されなかった問題。
初期状態と条件
  • /INIBRI/STRA_F: 初期ひずみの読み込み機能の修正。特定のモデルで、Radioss Starterが正常に動作しない問題。
  • カード/INIBRI/STRA_F/INIBRI/AUXで2次テトラ要素 (/TETRA10)が1以外のIsolidの値となっていた。2次テトラ要素で可能な値のみが可能。
  • /INIBRI/STRESS/*: 直交異方性ソリッドプロパティ(/PROP/TYPE6)の材料則の初期化と出力の修正。
  • /INIMAP/MAT/LAW51でモデル化された無反射境界(NRF)での反射の可能性の修正。
  • /INISH3/FAIL: データが .str ファイル (/STATE/STR_FILE) に書かれ、3角形要素のIDがシェル要素と同じ場合の問題の修正。
  • /INISHE/INISH3: グローバル積分モデル (N = 0) がシェル要素の弾塑性材料則で定義されていた場合、エラーメッセージを出力。
  • /INIVEL/AXIS: 剛体のマスター節点速度の修正。その速度がマスター節点の初期位置から移動される前の状態で定義されていた問題。
  • /INIVOL/INIVOLカードで定義されていないパートの初期体積の修正。
その他のStarterキーワードとメッセージ
  • //SUBMODEL: Radioss Starterがサブモデルカードのオフセットフィールドに異なる値が設定されていると落ちていた問題。
  • /ACTIV: 特定のモデルでの要素の非アクティブ化と剛体のアクティブ化で時間ステップの急激な低下の可能性があった。
  • /CNODE: マージ検索距離で単位系が正しく扱われていなかった。
  • /EBCS/GRADP0:境界の定式化で正しく伝達されなかった問題の修正。
  • /MONVOL/FVMBAG1, /MONVOL/FVMBAG2
    • メモリーアロケーションの問題。特定のケースでEngineが中断する問題。
    • /MONVOL/FVMBAG*カードで定義された時間ステップとマージのパラメータが、SPMDとHMPPのEngine計算で正しく出力されていなかった。
    • 有限体制法メッシング法kmesh = 12,14で、初期有限体積の数が実行ごとに異なっていた問題。
  • /MONVOL/GASTrelaxと排気オプションIdeleted = 1の間の適合性の改善。
  • /PLOAD:TETRA4要素に接続された3節点セグメントにおいて、第3節点が、圧力で生成された力の2倍を受け取っていた問題。
  • /RBE3
    • 特定のモデルでのRBE3のメモリーアロケーションの修正。
    • バージョン2021以降、Engineがsegmentation faultで中断される問題。
    • Starterの出力ファイル(_0000.out)に出力されるメッセージ ID #805,1036,806,807,810の修正。
  • /SET
    • ラインとサーフェスで生成された場合のメモリー初期化の問題の修正。
    • /SETに定義された要素がモデルに存在しない場合のロバスト性の改善。
  • /TABLE: 特定のモデルでの表の内挿の数値的問題の修正。
  • 回転の初期条件で、モデルにソリッド要素のみの場合のメモリーアロケーションの問題の修正。Radioss Starterが中断される問題。
Engine キーワード
  • /ABF/ABFがEngineでセットされている特定のモデルでの数値的問題の修正。全エネルギーの出力が破壊されていた問題。
  • /ANIM: 存在しないオプション/ANIM/ELEM/MASS (このオプションはネイティブの H3Dフォーマットでのみ存在)で誤ったメッセージが出力される問題。
  • /ANIM/BRICK/TENS/STRESS: 複合材厚肉シェル (/PROP/TYPE22)での板厚方向の異なる積分点での出力の問題の修正。
  • /DYNAIN.dynain ファイルに書かれるあるコメント行の最初の文字が"$"ではなく "#"となる問題の修正。
  • /H3D:ソリッドのSPHへの分割 (Sol2Sph)で、 "非アクティブ"なSPH粒子がアクティブになる前の最初の時間から表示される問題。
  • /H3D/ELEM/VECT/VEL/MAT/LAW151の2D解析での要素の速度ベクトルの方向表示の問題の修正。
  • /H3D/ELEM/VOLU: ALE定式化での3Dソリッド要素の体積評価の改良。
  • /H3D/SHELL/TENS/…: シェル要素のテンソルがネイティブの .h3dファイルにモデルに3節点シェル要素 (/SH3N) のみの場合、正しく出力されていなかった問題。
  • /H3D/SOLID/DAMA: すべてのソリッド積分点でのダメージ出力(/H3D/SOLID/DAMA/IR=ALL/IS=ALL/IT=ALL) が正しくなかった問題。
  • /H3D/SOLID/DAMG/H3D/SOLID/DAMG初期化の出力の修正。誤った値が非アクティブな要素に表示されていた問題。
  • バージョン 2021から、厚肉シェル要素/PROP/TYPE20 (TSHELL)/PROP/TYPE21 (TSH_ORTH)/PROP/TYPE22 (TSH_COMP) の応力(/H3D/SOLID/TENS/STRESS) とひずみ(/H3D/SOLID/TENS/STRAIN) テンソルははネイティブの.h3dファイルに出力されません。
  • /STATE/DT.str ファイルが(/STATE/STR_FILE)で要求された時、カード/BEGINと単位が .sta ファイルに出力されなかった問題。
  • /STATE/SHELL/*: カード/INISH3/STRA_F/GLOBは3節点シェル要素 (/SH3N) の複合材プロパティ/PROP/TYPE9/PROP/TYPE17/PROP/TYPE51で正しく出力されなかった問題。
  • /STATE/STR_FILE: 初期状態データ/STATE/BRICK/ORTHO.strファイルで抜けていた問題。
  • /STATE/SHELL/STRAIN/GLOBFUL: このオプションが多くのパートで要求された際、生成された.staファイルが破壊される問題の修正。
  • /H3D/SPRING/FORC, /H3D/BEAM/FORC, /H3D/TRUSS/FORC: 1D要素の力とモーメントが.h3dファイルに出力されて読めない問題の修正。
  • /TH/BRICK: 複合材厚肉シェル要素の 応力テンソル出力が想定される値と異なる問題の修正。