インクルードファイル
多くのFEAソルバーでは、別々のファイルに入力デックを組み入れることが可能で、メイン入力デックにこれらのファイルを含む(または参照する)ためのメカニズムが用意されています。
- オプション
- 内容
- preserve includes
- 個々のインクルードファイル内のデータをメインモデルへの参照と共に保存します。Includeブラウザを介して、個々のインクルードファイルのコンテンツを確認することができます。インポートの際、エンティティは、メインファイル内の参照と共に、対応するインクルードファイルに書き出されます。
- skip includes
- インクルードファイル内のデータはHyperMeshにインポートされません。インクルード参照は保持され、エクスポート中にメインモデルに書き出されます。
- merge includes
- すべてのインクルードファイルからのコンテンツはHyperMeshモデルにインポートされますが、その参照は保持されません。インポートの際、すべてのエンティティはメインファイルに書き出されます。
Abaqusサポート
多くのFEAソルバーでは、別々のファイルに入力デックを組み入れることが可能で、1つの入力デックにすべてのファイルを含むためのメカニズムが用意されています。 この機能は゛インクルード゛(組み込み)としてよく知られています。HyperMeshでは、そのようなモデルをAbaqus用としてインポートすることが可能です。
HyperMeshのModel Browserでは、モデルのコンテンツをさまざまなインクルードファイル内で作成、確認、編集、編成、および更新することができます。
- インクルードファイルには、各キーワードについての完全な情報が含まれていなくてはなりません。キーワードとそのデータラインは、同じファイルの一部でなくてはなりません。
- インクルードファイルには、複数のサブキーワードを含むカードについての完全な情報が含まれていなくてはなりません。例えば、*Materialカード内のすべてのサブキーワードとそれらのデータラインは、同じインクルードファイルの一部でなければなりません。
- インクルードファイルには、*STEPカードについての完全な情報が含まれていなくてはなりません。すべての履歴キーワードとそれらのデータラインは、同じファイルの一部でなくてはなりません。
- Abaqusインターフェースは、モデル内の*INCLUDEキーワードのシーケンスを定義する4つのインクルードファイルタイプで構成されています。
- Model (start)
- デックの先頭の*NODEブロックの後ろに書かれます。
- Model (middle)
- デックの中央の*MATERIALブロックの後ろに書かれます。
- Model
- モデル定義の末尾に書かれます。
- History
- モデル定義の後ろに書かれます。
- インクルードファイル名は、browserブラウザ内でその名称によってソートされます。エクスポートされるモデルの順番は、上記の4つのタイプのインクルードファイルによって主に決定されます。各タイプ内では、その順番は作成された順で決定されます。
- インクルードファイルパス用のAbaqusシンタックスは:
Abaqusでは、ファイル名がフルパスまたは相対パス名を含むことが可能です。相対パス名は、ジョブが開始されたディレクトリに関連していなくてはなりません。パスが指定されていない場合、ジョブがサブミットされたディレクトリと同じディレクトリにファイルがあると仮定されます。
ただし、ジョブが最終的にサブミットされたディレクトリをHyperMeshから推測することは必ずしも可能ではありません。そのため、相対パスを定義する必要があります。この相対パスは、対応する*Includeキーワードが現れるフォルダについて定義されなくてはなりません。後続の実行に置いて、異なるフォルダからジョブを実行する場合、パス名も更新する必要があります。