モデルの作成

CADFEKOでモデルを作成します。このモデルに必要なポートと給電源をすべて定義します。このモデルの動作周波数または動作周波数範囲を指定します。

  1. 次の変数を定義します:
    • freq = 46.29e6(動作周波数。
    • lambda = c0/freq自由空間での波長
    • tau = 0.93(増大係数)
    • sigma0 = 0.7(間隔)
    • sigmaN = sigma(N-1)/tauここで、Nは1 から11の範囲で1ずつ増加します。
    • d0 = 0(最初の要素の位置)
    • dN = d(N-1)sigmaNここで、Nは1 から11の範囲で1ずつ増加します。
    • len0 = 2(最初の要素の長さ)
    • lenN = len(N-1)/tauここで、Nは1 から11の範囲で1ずつ増加します。
    • rad0 = 0.00667(最初の要素の半径)
    • radN = rad(N-1)/tauここで、Nは1 から11の範囲で1ずつ増加します。
    • Zline = 50(伝送ラインのインピーダンス)
    • Zload = 50(シャント負荷抵抗)
  2. 12本のダイポールを作成します。
    1. 0から(N)までのラインを作成します。ここで、N は、0から11までの範囲で1ずつ増加します。
      • Start point:(dN, -lenN/2, 0)
      • End point:(dN, lenN/2, 0)
    2. これら12本のラインそれぞれの中央にワイヤポート(セグメント)を追加します。
    3. これらのポートに1から12までの番号を割り当てます。
  3. 最初のダイポールに電圧源を追加します。1(1 V, 0°, 50 Ω)。
  4. これらのダイポールを接続する11本の伝送ラインを作成します。
    1. 1からNまでの伝送ラインを作成します。ここで、N は、1から11までの範囲で1ずつ増加します。
      • Definition methodZ0, length, attenuation
      • Transmission line lengthsigmaN
      • Real part of Z0 (Ohm)Zline
      • Imaginary part of Z0 (Ohm)0
      • Attenuation (dB/m)0
      • Cross input and output portsチェックボックスを選択して、正しい方向で伝送ラインを配置できるようにします。
  5. Network schematicビューで、Port(N-1)Port(N)の間でTransmissionLineNを接続します。ここで、Nは、1から11までの範囲で1ずつ増加します。


    Figure 1. 接続済みの伝送ライン、一般ネットワーク、およびポートを示すネットワーク概略図。
  6. 一般ネットワークを使用してシャント負荷を定義します。
    • ポートが1つのY行列を手動で指定します。
    • Y11 = 1/Zload
  7. Network schematicビューで伝送ライン11を表示します。
    1. 一般ネットワークをポート11に接続します。
  8. 35MHzから60MHzまで連続した周波数範囲を設定します。
  9. Y=0の平面を対称面とした対称性をElectric symmetryとして指定します。
    Tip: 大規模なモデルや複雑なモデルに対称性がある場合は、その対称性を利用することで計算の負荷を軽減できます。
1 これは、Port1Line0