モデルの作成

CADFEKOでモデルを作成します。このモデルに必要なポートと給電源をすべて定義します。このモデルの動作周波数または動作周波数範囲を指定します。

  1. 次の変数を定義します。
    • freq = 900e6（動作周波数。）
    • f_min = 100e6（最小周波数。）
    • f_max = 1e9（最大周波数。）
    • d = 0.1（ダイポールと筋肉球体間の距離）
    • rA = 0.03（外側球体の半径）
    • rM = 0.025（内側球体の半径）
    • lambda = c0/freq（自由空間での波長）
    • wireRadius = 1e-3 (ワイヤの半径。)
  2. 媒質ライブラリから媒質Muscle_Parallel_Fibers_Ovineをモデルに追加します。
  3. 誘電体媒質を作成します。
    • Dielectric loss tangent： 0
    • Relative permittivity： 1
    • Label： air
  4. 内側球体を作成します。
    • Definition method： Centre, radius
    • Centre：(0, 0, 0)
    • Radius： rM
    • Label： Muscle
  5. 外側球体を作成します。
    • Definition method： Centre, radius
    • Centre：(0, 0, 0)
    • Radius： rA
    • Label： air
  6. MuscleおよびAirの各球体を結合します。
  7. 内側球体の領域をMuscle_Parallel_Fibers_Ovineに設定します。
  8. 内側球体と外側球体の間の領域をairに設定します。
  9. これらの領域の解法としてFEMを設定します。
  10. ダイポールを作成します。
    1. ラインを作成します。
      • Start point：(0, -lambda/4, -d)
      • End point： (0, lambda/4, -d)
  11. ラインの中央にワイヤポート（頂点）を追加します。
  12. ポートに電圧源を追加します。(1 V, 0°, 50 Ω)
  13. 合計給電電力（不整合なし）を1Wに設定します。
  14. f_minからf_maxまで連続した周波数範囲を設定します。
  15. 2つの主平面を対称面とした対称性を指定します：
    1. X=0の平面：Magnetic symmetry。
    2. Y=0の平面：Electric symmetry。
      Tip: 大規模なモデルや複雑なモデルに対称性がある場合は、その対称性を利用することで計算の負荷を軽減できます。