結果の比較

さまざまなソルバー技法を使用した各種モデルのリソース要件と遠方界利得パターンを比較します。

  1. さまざまな技法のリソース要件を比較します。
    Table 1. 各種技法を使用する際のリソースの比較。等価給電源データの生成には8MBのメモリと36秒の合計時間を要しています。
    モデル RAM(MB) 合計時間(秒)
    MLFMM(ベンチマーク) 4910 1403
    MLFMMによるホーン+POによる反射器 700 3663
    MLFMMによるホーン+LE-POによる反射器 285 610
    MoMによるホーン+LE-POによる反射器 196 84
    近傍界給電源+LE-POによる反射器 41 183
    球モード給電源+LE-POによる反射器 32 42
    Note:
    • 反射器の解法としてLE-POを使用すると、必要なメモリと解析時間が数桁減少します。
    • このモデルを等価給電源モデルに分割すると、必要なリソースが減少します。
  2. これらのモデルの遠方界利得パターンを比較します。


    Figure 1. 各種手法を使用して180°の範囲で計算した反射アンテナの利得。


    Figure 2. 各種手法を使用して計算した反射アンテナの利得 – メインローブ。

    結果にばらつきがある原因は、MLFMM解法でのみ計算でホーンと反射器とのカップリングを考慮していることにあります。LE-POの三角形のサイズに制限はありませんが、LE-POの形状は正確にメッシングする必要があります。

    たとえば、フラットなプレートを使用している場合は、三角形を2つ使用するだけで同じ結果を得ることができます。