一貫性のない剛性

スプリング特性を、ユーザー定義の “力 - 変位” 曲線に基づく剛性と共に生成した場合、非常に高い圧縮を取り扱うために一般的に曲線の最後は高い勾配となります。このような場合、 Radioss Starterで次のようなワーニングが表示されます。
WARNING ID: 506 
** WARNING IN SPRING PROPERTY
** WARNING IN SPRING PROPERTY SET ID=XXX
STIFFNESS VALUE 100 IS NOT CONSISTENT WITH THE MAXIMUM SLOPE (4550)
OF THE YIELD FUNCTION ID=X
THE STIFFNESS VALUE IS CHANGED TO 1000
このワーニングは入力の曲線の勾配 (つまり剛性)が初期剛性と一貫していないという事実から来ています。曲線の最大勾配(つまり最大剛性)が初期剛性よりも大きい場合、最大勾配のゾーンでの除荷が誤ったものになります (図 1)。正しい挙動を得るため、 Radioss Starterは初期剛性を最大勾配によって修正します。


図 1. 一貫していない剛性