Averaging Options

平均化オプションでは、結果の平均化を、同じフィーチャー角度または面によってバインドされると考えられる要素グループのみに限定することができます。

一般に、平均化は、1つのパート内の結合されたすべての要素について、鋭いエッジやT接合の周りにモデル化される隣接要素を考慮せずに行われます。
パネルの中央にあるAveraging Optionsをクリックすると、Averaging Optionsダイアログが表示されます。
Note: Feature angle averagingは、SimpleまたはAdvancedの平均化方法が使用され、Variationが選択されていない場合にのみ使用可能です。フィーチャー角度の条件を満たさない要素により共有される節点は、フィーチャー角度の両側で異なる値を有することができるため、出力は常に要素ごとのコーナーにバインドされた値として表されます。
Average across component boundary
コンポーネントの境界を越えた節点平均化を可能にします。共有される節点への寄与は、その節点に関連付けされている各コンポーネントに由来し、一方、その他のすべての平均化の原理はそのまま留まります。
Feature angle averaging
このオプションをアクティブ化すると、Feature angle値を指定することによって、要素が同じフィーチャーの一部と見なされるように閾値を指定できます。法線の角度が閾値以下であるすべての隣接要素が平均化されます。
このコンターの出力は常にコーナーベースのデータです(要素中心の値ではありません)。フィーチャー角度の平均値計算の例を以下に示します:


Figure 1.
共通節点3440の結果:
  • E 3115、要素3115および3117のコーナー節点の平均
  • E 3121、要素3121および3124のコーナー節点の平均
  • E 3117、要素3115および3117のコーナー節点の平均
  • E 3124、要素3121および3124のコーナー節点の平均
Feature angle
Feature angle averaging計算で使用される値を指定できます。デフォルトは30度です。法線の角度が指定した閾値以下であるすべての要素が平均化されます。この値の範囲は、0~180度です。
要素のフィーチャー角度計算には、現在のモデル位置が使用されます。シェル要素のフィーチャー角度のみが考慮されます。したがって、ソリッド要素およびビーム要素はすべて平均化計算に含まれます(以下の例をご参照ください):


Figure 2.

共通節点20983の結果は、4つの要素すべてのコーナー節点の平均です。

Ignore flipped normals
このオプションはデフォルトでチェックマークが入っており(フィーチャーベースの平均化の場合)、モデル化の相違はすべて無視できます。
次の図と説明について考えてみます。ここには、モデルセットアップの相違により法線が反転している2つの隣接要素が示されています:


Figure 3.

上記の例で、平均化のためのフィーチャー角度閾値は30度に設定されています。左側の図では、隣接する要素の法線間の角度はほぼ180度であり、閾値30度の条件を満たしません。右側の図では、法線間の角度は30度未満であり、フィーチャー角度の閾値の条件が満たされています。しかし、これはモデル化の相違で、左側の図の要素は値の平均化が可能で、右側の図の要素は平均化できないことも考えられます。このためには、Ignore flipped normalsオプションをアクティブにします。

隣接する要素の法線間の角度を厳守する場合は、このオプションのチェックマークを外します。

下の図に示す例をご参照ください:


Figure 4.
Note: レジェンドは自動的に更新され、Feature angle averagingのアクティブ化が反映されます。